竹久夢二 ・ 高畠華宵 ・ 鰭崎英朋
森田春代 ・ 岩田專太郎 ・ 志村立美
佃 喜翔 ・ 唄野桃翠 ・ 今野由恵
中原淳一 ・ 滝平二郎 ・ 鶴田一郎
※ 謹告
次回30 日はお休みとして本年はこれにて幕といたします。
本年は有難うございました。来年も宜しくお願い申し上げます。
竹久夢二 ・ 高畠華宵 ・ 鰭崎英朋
森田春代 ・ 岩田專太郎 ・ 志村立美
佃 喜翔 ・ 唄野桃翠 ・ 今野由恵
中原淳一 ・ 滝平二郎 ・ 鶴田一郎
※ 謹告
次回30 日はお休みとして本年はこれにて幕といたします。
本年は有難うございました。来年も宜しくお願い申し上げます。
明治以降の作品は「12月」と特定出来ないので、主に雪中のものを中心にしている。
歌川広重 ・ 歌川豊国 二点
渓斎英泉 ・ 磯田湖龍斎 ・ 月岡芳年
揚州周延 ・ 右田年英 ・ 渡辺延一
上村松園 ・ 鏑木清方 ・ 伊東深水
不思議な国のティーパーティーのアリス
◎ 向井潤吉
小吹雪く日
冬麗武蔵野
◎ Thomas Kinkad
※ 向井潤吉 Thomas Kinkad の展示は今回で終了し、次回より別展示を考えております。
逢身八契はもちろん「近江八景」のもじりで、各情景ももじりになっているのだが、それぞれの内容に通じていないとなんのことやらわからない。
お染久松の夕妾 夕照 ・ お七吉三郎の盤棊 晩鐘 ・ 松山椀久の情乱 晴嵐
梅川忠兵衛の喜伴 帰帆 ・ 小紫権八の床の通気 秋月 ・ お千代半兵衛の夜の涙 夜雨
お半長右衛門の楽顔 落雁 ・ 三勝半七の母節 暮雪
以下は歌麿の「お染久松」の、既出と未出作品を纏めてみたもの。
以下は別人の作品。
喜多川月麿 ・ 一楽亭榮水 ・ 歌川豊国
左は歌麿作とあったが「まさかいかさま」 右は中原淳一がお染を描いたとしたらこんな感じの「浮世絵屋の娘」
前回の残り六作品だが、下三点は所謂心中物ではないと思うので、このシリーズは広い意味での男女カップルを集めたもので小町業平のような著名なものも未収録の中にあるのかもしれない。不思議なのは、曽根崎心中のお初徳兵衛が歌麿作品は見られないのだが、これも「知らぬはパースケばかりなり」なのだろうか。
梅が枝源太 ・ 三勝半七 ・ 薊野権太良
揚巻助六 ・ 在原行平松風 ・ 玄宗皇帝楊貴妃
※ 脱線蛇足
最後の玄宗楊貴妃の絵は「笛双弄図」「並笛図」という画題として扱われるものである。
狩野宗秀 月岡雪鼎
勝川春章 玄信
最後の春信はこの並笛図の浮世絵化。
渡辺南岳 鈴木春信
歌麿の相愛カップル作品をもう一週お付き合いください。
この「じつくらべいろのみなかみ」シリーズは一番数が多く十八組のカップルが描かれていますが全作かは不明です。
また全てが心中・道行物というわけでもなさそうです。
お染久松 ・ お夏清十郎 ・ お七吉三郎
おさん茂兵衛 ・ お半長右衛門 ・ お梅粂之助
お駒才三郎 ・ 小紫権八 ・ 梅川忠兵衛
お千代半兵衛 ・ 夕霧伊左衛門 ・ 小春治兵衛
「月に村雲、花には嵐」とあれば、相愛の二人を隔てるお邪魔虫を描いた作品。 これも多分不揃い。
お七吉三郎 ・ お染め久松 ・ お半長右衛門
若草伊之助 ・ 小むらさき権八 ・ 清川文七
梅川忠兵衛 ・ 尾上伊太八 ・ 夕霧伊左衛門
夕霧
相愛の男女を扱った二組各七点。どちらも不揃いなのか不明。
「音曲」とあるので浄瑠璃として語られ劇化されたカップルを描いたもののようである。
◎ 音曲比翼の番組
お染久松 ・ 小波力弥(忠臣蔵) ・ 小春治兵衛
小紫権八 ・ 清川文七 ・ 夕霧伊左衛門
手越少将曽我五郎時宗
◎ 音曲恋の操
歌麿が芝居の男女を描いても演じた役者のままではなく役の人物そのものを描くようで、人形浄瑠璃の人形ももはや現実の人間のように描いている。そしてそしてそれを操る男女も相愛の二人である事を感じさせる作品である。
お染久松 ・ お七吉三郎 ・ おこま才三郎
お梅粂之介 ・ 梅川忠兵衛 ・ 夕霧伊左衛門
衛
山姥金太郎
この一枚はたしかに相愛ではあろうが、母と息子だから所謂恋愛関係ではないから異質な感がする。
ただ理屈っぽく解釈するなら「恋う、乞う」は、本来手近に得られないものを求める心情の言葉であって「亡き母を恋しがる」「故郷を恋しく思う」など必ずしも男女の恋愛とは関係なくとも使える筈である。
前週に続いて相愛カップルの浮世絵を歌麿中心に展開。そのために敢えてこれまで歌麿を出さなかった。
相愛の美女美男の悲劇を扱った彼の作品はたくさんあって、幾つかの組物や単独の作品として出されている。
最初の「道行三幅対」は梅観のところで既出のものだが、下の三作品を連続させてのどかな春景色を楽しむ纏まった明るい作品に仕立てたものだろう。余計事だが 背景の鳥居が低すぎるようだが、江戸名所の三囲神社は川沿いの土手より低い位置にあるため土手の道から観るとその鳥居はこういうふうに見えるそうで梅の木なども見下ろす形になるという。
お七吉三郎 二点 右 お梅粂之助
◎「風流愛興競」 おさん茂兵衛 ・ お千代半兵衛 ※ 右 お梅粂之助 喜多川秀麿作品
◎ 「当世恋歌八契」 五点欠
個々の名前は無いが 百人一首中の恋の歌を江戸風に描いたもののようである。
君がため ・ 恨み侘び ・ 忘らるる
日本人の同調性と、古い時代には諌死を典型とする死をもって自己主張を達成する精神ゆえか、曽根崎心中は現実の世界においても「心中を誘発させ、それがまた劇化されてということで、幕府も取り締まりを厳しくして心中を犯罪扱いし、生き残った場合には晒し者にしてその後非人手下として町民権をはく奪した。心中には相愛男女の「情死」以外にも貧困ゆえの一家心中や合意でない無理心中といった悲惨なものもあるのは言うまでもない。
そんな中で有名になったカップルの例を見てみる。
※ 最初の「じゅかせきじょう」は絵師の名である。また役者絵の大家、写楽も当ブログ初登場。
お夏清十郎 =樹下石上 ・ 三勝半七=磯川亭永理 ・ おさん茂兵衛=5栄昌斎長喜
お染=久松 歌川豊国 ・ 夕霧伊左衛門=菊川英山 ・ 梅川忠兵衛=東洲斎写楽
小紫権八=歌川豊国 ・ 小春治兵衛=竹下夢二 ・ お七吉三郎=歌川豊国
お七吉三郎は所謂心中とは異なるが、相愛カップルの悲劇として参加。
下二点も満たされぬ恋ゆえの悲惨な出来ごとの破戒僧清玄と遊女八橋に振られて殺害する佐野次郎座衛門。