バベルの塔 ・ ユニコーンは少女が好き ・ 迷宮にとらわれている姫
スカートの中から・・・・
スカートの外は海
ここからの少女は怖いですよ。
玉葱を切り刻む少女 ・ ケーキの目玉を抉りだして食べる少女やのしかかってクッキー人形を食べる少女など
動物を逆さ吊りしたメリーゴーランド 人形たちの首を切り取った風船
右端はペット豚とのお散歩ではなく、痛めつけて金貨を出させている少女。西欧特にドイツなどでは豚は金運をもたらす縁起のいい動物とされ、新年には豚肉料理を食したり年賀カードに描かれたり、また貯金箱に作られたりするようで、しかもお尻から金貨を出すそうで、正しく金ウンしている恰好でしょ。
最後二枚は「鏡の国のアリス」とハンプティ・ダンプティとの関連なのだろうが、それにしてもおっそろしい女の子。
まずは四点の作品をごらんあれ。
聖ギオルギオスの龍退治二点 大天使ミカエルの悪魔退治二点
中二点はラファエル作品 右端はドラクロワ作品
見立ゲオルギオスと見立ミカエル 右端は見立クレオパトラ
見立スフィンクス 見立スーパーマン
変身蜘蛛女 クラゲ女 蛸女 人魚など
ニコレッタ チェッコリ サンマリノ共和国生まれのイラストレーター 1973年 ~
ほとんどが無表情の女の子を中心に、玩具やお菓子、動物などと童話のような世界が描かれる。しかしこの女の子がなかなかの曲者で・・・・
とりあえず少女と兎となると「不思議な国のアリス」ということで、それをモチーフとしたような作品は幾つか見られる。
中央の兎が読んでいるのは「アリス」の本・
右の絵は童話的SМとでも言うのか少女に痛め付けられた兎のボタンの片目がとれてしまっている。
左は日本人には残忍な少女としか思えないが、多分西欧の人は「ユディト」を連想するのではないか。
「ユディト」については当ブログでは2013年8月19 日で説明しているが、旧約聖書にも登場する聖女で、トランプのハートの女王はユディトとされている。
そして最下段に二点挙げたように両手に剱と首を持った女性の絵はたくさんあって珍しくはないのである。さらにアリスの物語ではすぐに「首を切れ」とわめくハートの女王が登場するので、この絵は浮世絵ふうにいうなら「見立ユディト」とみてもおかしくはないと思う。
右もいささかサディスティックな絵で、帽子から見ると魔少女なのかも知れない。
最後の絵も兎の眼に涙があるので、死せる女性を舟で運ぶ物語があったような気がして、これも見立かもしれない。
庶民派はこちら
本年は一年がかりで、英泉と広重の「木曽街道六十九次」を観てゆきます。
東海道の方は目にしやすいのですが、こちら木曽街道の方は目にすることは少ないと思います。
英泉から始まりますが、後半は広重が引き継いだ作品で、ただ初めからそういう企画ではなかったようです。
0 日本橋雪の曙
番号をゼロから始めたのは御推察のように 日本橋は次(中継)ではないからです。
1 板橋
2 蕨 戸田川の渡場
久しぶりに星座のフォルダを覗いてみたらなんとなく正月っぽいのがあったので・・・
星座名もオサライしておきます。
牡羊座 ・ 牡牛座 ・ 双子座
蟹座 ・ 獅子座 ・ 乙女座
天秤座 ・ 蠍座 ・ 射手座
山羊座 ・ 水瓶座 ・ 魚座
七草の爪切り女の画像を集めたらたちまち10点以上なった。しかしよく見ると水を入れた容器を置いてあるのは既出の国貞と英泉だけで、他は肌を出した薄着姿が多いので、今頃の季節とは思われない。むしろ暑いころの湯上り姿で、つまり七草とは関係ない平常の爪切り姿なのだろう。
それにしてもほとんどが似たようなポーズの女性の爪切り姿のどこに、これだけ多くの絵師や画家が魅力を感じているのだろうか。
鈴木春信二点 勝川春章
歌川国貞 歌川豊国 歌川国貞( 前回既出)
鳥居清長 渓斎英泉 鳥高斎栄昌
喜鳥居清長 喜多川常麿 ?
清長は上段とどらかが先行作品で湯上り後の爪切りと判る。右端は春画で秘ぶつ御開帳の秘ぶつ供養しながらの爪切り。
伊東深水 竹下夢二 二点
寺島紫明 橋口五葉 岩田專太郎
岩田專太郎があるなら志村立美も描いているかと探してみたところ見事的中。
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今日は五節句の始め、人日 七草である。 五節句は一年の月日のうち奇数のぞろ目であるが一月だけは宮中の年頭行事との重なりからずらされているようである。若菜を摘んで粥として食すると無病息災ということになる。
最初は五節句を女性の姿で示したものだが、判別できますかな。一月と七月が分りにくいようで、七月は七夕飾りを眺めている中央後、一月は手前の三味線を持った鳥追い女。かつての正月には、獅子舞、三河萬歳、鳥追い女などの門付け芸人が年頭を賑わす風物詩であったという。
以下はすりこぎで菜を叩きながら刻む姿を描いたもの
歌麿、国貞、北斎の順で正月風景。大黒様がナニに見立てたすりこぎで娘っ子をからかってるんでしょうな。
下三点は手足の爪を切っている女たち。特に左端の豊国は「春遊娘七草」というタイトルも有り年頭の女性を描いた組物の一枚。
七草の爪切りという風習で、七草を浸した湯水に指先を入れて柔らかくした爪を切るとこれまた無病息災というわけで、水を張った容器が傍らに置かれている。
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今日は今年初の子の日、旧習では野に出て小松を引きぬいて飾ったという。
勿論旧暦の行事だから約一か月ぐらいずれた話で、現在では小寒、寒の入りである。
最初の絵は今日とは関係なく、卯年の年頭にすべきを失念、
下は歌麿作品なのだが何とも不鮮明で・・・・
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