10月16日の横長豆本「富嶽八八選」に対する姉妹編で、富士と撰に変えて区別している。
開いたページは広重の富士三十六景で左相模川は富士が薄くて見えないが、ゴッホのタンギー爺さんに用いられたものである。
◎ 富士を描いた切手三点
左端は昭和11年発行の切手だが、来年は88年目ということで加えたもの。
右二点は現行のものではあるが、実物はまず目にすることはないと思われるもの。
◎ 左は宮田雅之の切絵「赤富士」で、作者は日本人初の国連公式認定画家として、国連のアートコレクションに加えられたもの。
右は元横綱の日馬富士の描いた作品。彼日馬富士はモンゴルで美術を専攻したということで、引退後も絵画作品展を開く本格派だそうである。
※ 日馬富士作品蛇足
下左も日馬富士の作品で、右は鈴木其一の富士作品に描かれた太陽を持ってきて填め込んだ私の悪戯である。
おわかりだろうか、こうすると絵そのものが「日・馬・富士」と表現していることになる訳である。
富士に太陽を描いた作品は数多くあるし、悪戯といっても悪ふざけではなく、日本人ならこういったユーモアは理解されると思うのだが。
謹告
本年のご高覧有難うございました。
勝手ながら明後31日は休業、本年は本日で終了させていただきます。
また来年もよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えくださいませ。