このヨセフの女難話はやはり恰好な題材なのか古くから多くの作品が残され、油彩だけでも80点以上の作品が集まっている。
しかしながら、寝室のベッドという狭い空間で誘い込む女と抵抗する男という構図は決まっているので、どの絵も見たところ似たような絵になってしまうは当然で、せいぜい抱き付かれたところ、衣服を引っ張られながら離れようとするところ、振り切って立ち去るところぐらいの違いである。本日掲載の最後のノエル・ハッレ(という読み方でいいのでしょうかね)の作品だけは誘惑の場面の次の場面を描いた唯一のものである。
ヨセフに拒まれた女の怒りは恐ろしく、「可愛さ余って憎さ百倍」、大声をあげて人々を呼び残された衣服を示しながらヨセフに襲われたと告げる。最後の絵の場面である。
ここから後は絵とは関係なくなるのでごく簡単にいうと、さらに彼女は夫にもそう告げたのでポテファルはヨセフを捕え牢獄に閉じ込めてしまう。しかし神に守られているヨセフは監獄の長の信頼を得て・・・・とあれこれあってさらにファラオの夢を判断して飢饉を予言しエジプトやイスラエルを飢饉から救って父のヤコブや兄弟たちとも再会するのである。
この話の女としてはこの最初の女の顔がぴったりだと思うのだが如何だろうか。
Gerolamo Forabosco Barbieri Giovanni Francesco Guercino
レーニの女性は相変わらず、特に右が素敵だが、いささか品がよすぎる感じで・・・・
Guido Reni 二点
チニャーニの女は可愛らしい美人で、ヨセフって馬鹿だなぁ
Carlo Cignani Lazzaro Baldi
Pieter Coecke van Aelst Jean-Baptiste de Champaigne
Giovanni Biliverti Noel Halle
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