豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

続連鶴 祝い鶴 1

2025年01月05日 | 我褸芥作品
 私の連鶴作品の多くは、1971年刊行の山形寛著「千羽鶴を折りましょう」という書に依るものだが、そっくり真似ていてはつまらないので私なりに大きさなどで縛りをかけたり、展開図などでも改良やミスの訂正などもしているつもりである。例えば原作ではA3・B4位の和紙を使っているようだが、私はなるべく15センチの和紙折り紙用紙を原則としたり、展開図に色を用いて連結の様を判りやすくして作っている。
 それはともかくこの書にあった「長寿祝い鶴」という古稀や米寿などの名称で節目を祝うその年齢数の連鶴を作ってみようと言う訳である。
 これは数が目的なので複雑難解なものではないが、根気のいる作業となる。

◎ 還暦
 十干と十二支を組み合わせて年を表すと60通りの年があって、61年目に同じ組み合わせが戻ってくることを還暦というのは御承知の通り。今年は乙巳の年でこの前は1965年、この次の乙巳は2085年ということになる。
 数え年が当たり前のころは還暦は61歳で考えられていた。

     

上の展開図
64 の升目の中央四升で大鶴とし、赤色の小鶴を軸にして周囲を囲んでいる。
        

これも61連続で大鶴を三重に囲み、四隅のピンクは角のように突き出す形。
実は喜寿の図を転用したもので後日に再度説明をする。

        






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連鶴亀

2024年12月29日 | 我褸芥作品
背負い鶴の親を亀に変えて亀の背に鶴が乗っている一枚折り。

     


鶴亀の色を違えた方が一枚折りの感じが無くなるがくっきりする。
鶴亀が同大だと両下のように鶴が大きすぎるので三分の二程にするとよい。     


 背負い鶴で述べたように半重ね折りと直接亀に繋ぐ二通りやり方がある。
紅白鶴亀にする際 鶴は対角線、亀は辺二等分線[下中央]にする。

 半重ね折りで始め。鶴は孔を通す為に細く折り畳みその後に広げた形。

 亀を先に折ってしまった。

 鶴を折る中途。

出来上がり。

 ※ 亀はネット上にあった折り方の一番簡単なものを使いました。
   繋ぎ部分に寒冷紗とか細い糸を張り付けるカンニングも有りです。
   お正月のお飾りとして挑戦したらいかがですか。
   かつて娘の結婚式で各卓上に置いてもらい、途中司会者が「別々に折った鶴と亀を張り付けたものではなく、新婦の父が一枚の紙で折った繋がった鶴亀」と紹介すると「えぇ?」「へぇ!」という声が聞こえてちょいといい気分でした。

お断り
本年のご愛顧ありがとうございました。
今年は本日にて終了とし、31日は休業いたします。
明年は元旦の御挨拶の後1月5 日より開始の予定でございます。
皆様、良いお年をお迎えなされますよう。







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連鶴 9

2024年12月22日 | 我褸芥作品
 折鶴は、用紙が正方形では無くても折れるので、これは正三角形を二つ合わせた菱形並行四辺形に依る三連鶴である。菱形は対角線の長さが違うので、図のような二種類の折鶴になる。個人的には翼が短く頭部尾部が異常に長い鶴は奇形的で不自然な感じがして好みではない。
   

二点接続の翼で繋ぎにするには正六角形の用紙を三等分した三羽連続が基本になる。
以下はそれを発展させていくだけである。
     

     

 菱形大鶴と通常小鶴を組み合わせた連鶴は出来上がりが綺麗なのだがこれまた展開図が紛失。せめて雪華図のような右だけでも再現出来るかと老脳に鞭打って何とか両方再現出来たと思うが、作るつもりはない。
     

※ 付記
  下は雑駁な図だながら再現した展開図で、赤い所が繋がり部分であるが勿論実際はもっとちいさい。全ての鶴は翼でつながっているので、左側の場合中央の大鶴は上下左右の大鶴とは直接つながってはいない。



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連鶴 8

2024年12月15日 | 我褸芥作品
 残念ながらこれは私の創作ではなく、ネットに公開されていた作品を作者の承諾を得て作ったものである。ただし作図は公開されていた訳ではないから一枚の紙でこの大中小の連鶴を折るにはどういうふうに紙を切り分けるか、相当難解なパズルを解くことから始めなくてはならない。むしろ折るのは一点接続二点接続だけだからそんなに難しくはない。
     

正解は以下のように、両方とも10単位の正方形用紙に収まった。
コロンブスの卵で、最初にこれを思い付いた人には敬服せざるを得ない。
  
 
下は大中小の鶴三対が向い合い超小と極小の鶴で輪になった作品。
極小だけは両大鶴が翼を咥えた形で重ね折りである。

上の展開図で数字はcmではなく単位数。

左の青は、時計回りに順次一単位ずつ小さくなり最小鶴は重ね折り。



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連鶴 7

2024年12月08日 | 我褸芥作品
前回の続きで複合高難度

 両翼に子鶴を乗せた親鶴の四羽連続
 

背負い鶴を両翼に乗せ、尾の上にも載せた大鶴
 


両翼に子鶴を乗せた鶴を背負い、更に両翼と尾にも載せた大鶴
 
両翼に子鶴を乗せた鶴を両翼に乗せ尾にも載せた大鶴。
 ※ 今日の作品でいえば、後ろの三点はやたら複雑厄介なだけで、仕上がってもごちゃごちゃしていてすっきりしていない。少なくとも尾先の鶴は無い方がましだと思う。むしろ最初の両翼子鶴の四羽鶴の方が先回の背負い四羽鶴と共にすっきりしていていいと思うのだが如何。

 

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連鶴 6

2024年12月01日 | 我褸芥作品
前回の折り方や重ね折りなどを複合して難度を高めた作品。

前回の背負い鶴をもう一羽増やして「親鶴の上に子鶴、子鶴の上に孫鶴」

親の尾に掴まった子鶴同士が手を繋いでいて親の羽根とは繋がっていない。
親同士は羽根で繋がっている。

上の展開図で、緑以外は同色同士重ね折り。

赤は尾の子鶴の翼と親の翼に繋がった子鶴を重ね折り
青は半分サイズの子鶴を、片側一羽もう片方に二羽付け重ね折りにしたもの。



初期の親子鶴に両翼と尾の鶴を加えたもの。



背負い鶴四羽を繋げたもの。



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連鶴 5

2024年11月24日 | 我褸芥作品
 一点接続の親子鶴ではあるが、これまでの繋がり方とは異なる接続なので上級レベルの折り方になる。
 下は子鶴が親の 1頭・2背中・3尾先に乗っているもので、勿論一枚折りであり別々に折ったものを接着したわけではない。
     
1 頭鶴の図
 折鶴は腹の下側の中央に各辺の中央が集まった孔があるが、子鶴はこの一辺の中点で親鶴の裏側に折り込まれて隠れてしまう辺と繋がっているのである。
 連鶴を折るには用紙のどの角が翼になるか頭尾にするかあらかじめ判っていなければならず、この場合は子鶴に接した角で、更に対角線上のどこが最後の頭として下に折り返す箇所か決めておく必要がある。
 あるいは逆にこの図のように子鶴の大きさを決めその半分(白点)の長さを対角線上(黒点)に決めてもよい。
 この黒点部分に穴を空けて子鶴用紙を細く丸めて通すわけだが勿論いきなりその作業から始められず、まず親を折り途中接点と孔が重なってからの作業である。穴と言ったが丸く切るのではなく十文字に小さく切れ目を入れるだけでよい。
 なお下の図で子鶴が二重になっているが、五分の二サイズでは大きすぎたと思われたので適当に小さくしただけで接点が元のままなのは前述の親の頭と嘴の長さとの兼ね合いからである。

2 背鶴
 親鶴の中央に穴を空けて子鶴用紙を細くして通して折る。
 下図の灰色部分は親鶴の半分サイズで裏へ折り込まれて半重ね折になるが最初に通してしまって子鶴を折ってから親を折るので折りやすい。
 子鶴のサイズは自由だが裏に回る幅は変えられない。
 子鶴を直接親の辺の中央につなげて重ね折なしでも折れるが上述のように親から折り始めて中途の接点と穴が重なったところで通すことになる。
 つまり小さな邪魔者をつけて大きいのを折るのと、逆に大きな邪魔ものをつけて子鶴を折るのとではどちらが折りやすいかということである。

3  尾鶴
これは子鶴の腹の中央が親鶴の尾の先に繋がればいいので、図のような裏に折りこまれる三角形で繋がり他の三つは切り取ってしまう。
  


◎下は両翼に子鶴を乗せた親鶴で写真では子鶴が半分なのでいささか重すぎる感じ。もっと小さくして翼の中ほどにすると安定感が出る。
  

作り方は頭鶴と全く同じだから特に申すことはないが、子鶴は対角線のどちらにあっても差し支えないので、紙の縦横の寸法に依って、右の子鶴を下に付けもかまわない。
 



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連鶴 4 繋ぎ目と重ね折り

2024年11月17日 | 我褸芥作品
 繋ぎ目の2,3ミリを点接続と称してきたが本当は短線接続でこれは短いほどよいのだけれど現実には簡単ではない。1ミリ以下でもそっと動かさず置いておくだけなら可能かもしれないが、これで繰り返し折る訳だから途中で切れてしまったらすべておしまいである。
 ところで20センチの折り紙なら2ミリは100分の1でそれほど目立たなくても2センチの大きさの連鶴に縮尺したからと言って繋ぎ目まで0.2ミリに縮められるわけではなくやはりもとの2ミリ程は必要である。これは20センチの折り紙なら2センチに相当する訳だから到底まともな折り鶴になりにくい。
 前回限度ということばを用いたのは私の能力の限度だけではなく連鶴の持つ特性の限界の意味も含んでいるのである。

 ところで繋ぎ目は2,3ミリに限られるだろうか。
 下の鶴も複数の鶴を一枚の用紙で折ったものだが、これまでのように羽先で連続しておらず羽根の下側同士を合わせた形であり下の図のように用紙の半分の長さで繋がったものである。途中で切れる心配はないが他の鶴がくっつきすぎて邪魔になり、特に左側の四羽を折る場合はどの鶴も両側にそれが付いていることになるので非常に折りづらい。
   

      

 ※ この半分の繋がり(切り込み )ではなく 切り込み無しの全部で繋がった場合、複数の連鶴は折れるだろうか。折り紙名人なら複数の鶴を折り出すかも知れないが、標準的な折り鶴の繋がったものではないはず。

◎ 単独の折鶴では二枚重ねて折ることは、折りづらいばかりで何のメリットもないと思うが、接着材を用いない連鶴では重要な働きをする。
 下上段右の赤三羽連鶴はこれまでの接続では不可能で、左のような形で角の黒同士赤同士合せて重ねて折ることで右の形になる。
 下ようにサイズの異なるものや別の用紙とも自由に接続できる。

      
 
 一番左の鶴が重ねて折られている。

 知らない人は単独の鶴を糊で繋げたと思うかもしれない。 
 

 白鶴で全部繋がりまず白を一つ置きに折ってしまいその後赤鶴は重ね折り。
 二羽の抱き合った鶴も可能だが当然折りにくい。三羽頭部が内向きか外向きかの違い。
 


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連鶴 3

2024年11月10日 | 我褸芥作品
下は大小の違いのある16連で一辺を6等分して小は25mm、大50mmで子鶴は少し小さくなったが全部二点接続なのでそれほど難しくはない。左は前々回の親子鶴を背中合わせに繋いだ形で、全体の四隅の子鶴分が切り落とされている。
 右は左と同じ図面全面を使って親の嘴に2羽、羽先に3羽つなげることも出来るがごちゃごちゃし過ぎるので1羽だけ残したもの。
 

下左は半分の用紙を用いたもの。
右は一辺六等分25mmの36連鶴。16連同様の繋ぎが出来る。
 

 一辺を八等分した18mm強の57連続折鶴。これも上の36連同様の繋ぎ方で最多64連続が可能だったが、仕上がりの並びの面白い繋がりにした。
 右はホームページ用に作った図で、大鶴の四点接続以外は同色同士が二点接続になっていて。数が多いだけで見た目ほど難しくはない。
 とにかくここらあたりが私の限界であるが、これは私の作品と言えようか。
 なお写真左下部分で緑色に当たる四羽が折れ曲がって黄色二羽と繋がっているようになっているがこれは勿論勝手に重なってしまっているだけである。
 発泡スチロールの板にホッチキスの針をバラして繋ぎ目を留めれば整った形で並べられるのだが・・・
 

 
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連鶴 2

2024年11月03日 | 我褸芥作品
 折鶴を用いた折紙はどこから独自色を出せるか難しい所だが、自分なりに制約制限をつけてみた。
 とりあえず15cmの用紙のみを用いる。
 なるべく前回の親子鶴のような切り落としをしないで全面を用いる。
 つまり15センチ折紙用紙で最終何羽の連続鶴が折れるかが第一課題である。

 本日の物は一辺を四等分し16羽連続で接点の付け方次第で様々な並びになる。大きさを示すため切手を置いてある。切手は25mm×20mm。

 上段右は四隅四羽だけ一点接続で左の縦一列がずれた形。
 


 

 
  
 ※ 中段右はちょっと見には何でもないようだが、四隅が三点接続で他は四点接続でとにかく折りづらい。
  いろいろな連続の形にするには切り込みを入れる際、どの交点を残すかというのがちょつとしたパズルで、四点接続はその意味では下図の赤点部分で繋がっていて全く単純。
            


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連続折鶴 ( 連鶴 )

2024年10月27日 | 我褸芥作品
 折鶴の発展したものに、一枚の紙で複数多数の繋がった鶴を折る連鶴という技法がある。勿論接着材は一切用いない。
 これだと或る程度自分の作品と言っても嗤われないと思われるので、日曜の我褸芥作品コーナーで小分けして紹介したい。

 連鶴は通常正方形用紙の角が2,3mm程度で繋がった複数用紙で折る訳で、単純なものなら洋紙でも可能だが、やはり和紙が適していて切れにくい。

 初歩の四連続作品で左の用紙から右のような作品になる。角の白が接点。
 上・左・右と三点接続・二点接続・一点接続である。
 そしていずれも尾頭と羽根をとりかえた形も可能である。
 ただこの程度では我が作品などとはとうい呼べない。

  
 
 複数の大きさは同じでなくてもいいので大小の親子鶴もいろいろ作れる。
この図では大鶴の左下くちばしの先端が少し欠けた形になるが繋ぎ目をL字形にすれば問題ない。
  
 本来は下の子鶴二羽は真っすぐに並ぶ筈だが、躾が不十分でして・・ 

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折鶴

2024年10月20日 | 我褸芥作品
 折り紙で鶴を折って「私の作品」と言って見せたら、言葉としては間違っていないが、まずは嗤われると思う。
 しかし誰もが矢鱈に折らない、あるいは折れないような折鶴ならどうか。
 そんなことで、挑戦してみた結果が下の写真。
 

 最小が8mm平方で次が10mm、私としてはこの程度だったが、世の中には2mm平方を素手で折る人がいるので自慢にも何にもならない。

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木彫 6

2024年09月22日 | 我褸芥作品
弥勒菩薩 ・ 釈迦如来
  

大日如来 ・ 不動明王
  

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木彫 5

2024年09月15日 | 我褸芥作品
いずれも「仏作って魂入れず」なので、抜け殻? いや入っていた魂が出てしまったわけではないから文字通りの「木偶」
地蔵菩薩 ・ 聖観世音菩薩
  

雲上白衣観世音菩薩 ・ 阿弥陀如来
    

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木彫4

2024年09月08日 | 我褸芥作品
仏像入門で仏頭、材料は建築場で貰った角材。
右三体は背面は平らなままなので四分の三立体と言うところか。
 

初期の比較的彫りやすいもの。右端は夢殿救世観音風の易しい作品。
  

作品としてはかなりあとのものだが、まずは仁王警備員の検閲を受けなければ仏様に面会出来ないもので・・・
   


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