全26点の掲載だがこれで全作品かどうかは不明である。
娼妓喜遊 ・ 黒沢登喜女 ・ 楠正行の母
小染 ・ 利秋の妾お秋 ・ 浅岡?
不明 特に最後は「古今名婦鏡」なのかも読めないのだが、タイトル・解説の形と右下の落款・印の類似で判断した。
刀や薙刀を手にした女性が多く登場したが、いずれも貞女間違いなしで安心召されよ。
武田勝頼夫人 ・ 尼崎里也女 ・ 山岡寛兵衛妻
田丸松子 ・ 春日局 ・ 野村元女
仏御前 ・ 勾当内侍 ・ 大磯の虎
浮世絵には、傑出した有名無名の女性たちを集めたシリーズは幾つも有るので、こういった作品は人気があったのだろう。
女性軽視や蔑視がほんとうならこういう作品は作られないはず、日本は古来「女ならでは夜も明けぬ国」だったわけで、むしろ現代の政治家などの方がよほど「女性軽視」の観念を根底に持っているのではなかろうか。
それぞれの絵には女性名と解説があるが不明瞭で読み取れないものも多い。
常盤御前 ・ 静御前 ・ 袈裟御前
鞆柄(巴)御前 ・ 松浦佐用姫 ・ 辯の内侍
小宰相 ・ 芸子竹松妹雪松 ・ 遊女勝山
過去にも扱っている題材である。
鏡と女性の浮世絵は女性の化粧や身仕度の姿を描いたものが普通だが、最初の国芳の「松山鏡」は母を亡くした孝行娘が形見の鏡に映った自分の姿を母と思う昔話を描いたものと思う。
歌川国芳 西川祐信 二点
鳥居清長 三点
喜多川歌麿 三点