一日十二の時刻における女性の姿を描いた作品は、歌麿の「青楼十二時」を始め過去にも取り上げているが、その時不揃いだったものがそろったので改めて取り上げた。
国貞は、このほか「吉原時計」と「辰巳十二時」という吉原の花魁と辰巳芸者の一日を描いた作品があるのだが、残念ながら後者は半分の六点しか見つかっていない。
お詫び
連休ボケで昨日失念、穴を空けてしまいました。
本日より一日ずれた隔日営業となりますのでよろしくお願いいたします。
今年は記録的な暑さのようなので、しばらくコーヒーはお休みして冷たいビールとまいりましょう。
Jules Erbit 二点 と Gil Elvgren
あなたアルコール駄目?ではコーラで我慢を。このコーラ年代物なんですが賞味期限は「無期限」。
向井潤吉 峠の家
北国街道白雨
Thomas Kinkade
本来の七夕は旧暦だから今年の場合は八月七日で、明日の七夕は旧の六月九日にすぎない。しかし五節句の雛まつりや端午の節句が新暦でやるからには、七夕も新ということになったのだろうか。
多くは色紙・短冊に願い事を書き、笹竹に結びつけている様を描いている。
最後の二枚は前川千帆と伊東深水の近代物である。
なお「後の祭」にならぬよう、明日に「七夕 2」を前倒しして、「明後日金・明後後日土」を連休としますのでご了承ください。
七月・文月の浮世絵の多くは七夕関連で、あとは盂蘭盆会・盆踊りが少々でそれ以外はほとんど見当たらない。
最初の五点がその例外作品のようで、鳥居清長は七月十六日縁日の「閻魔堂詣り」、豊国の「書(ふみ)を読む娘」、豊国の七月七日の「井戸替え・井戸浚い」。「井戸替え」というのは年一度長屋総出で長屋の共同井戸の清掃をし井戸神様に供え物をして感謝する江戸人には大切な初秋の行事なのである。
豊国の「あづま源氏・見立文月」は多分、六条御息所の生霊が夕顔を襲う場面と思うが、それと文月の関連が分らない。
次の国芳は文月は何の場面か分らないが、上の提灯が「盆提灯」とすると、例外作品ではないのかもしれない。
以下は七夕関連のになるが比較的七夕色のうすい作品を選んだ。
左勝川春章は七夕の屋並み風景と草市。草市は盆に使う花や飾ものの市で小坊主が売り手であろう。
中磯田湖龍斎は七夕飾り用の短冊作り。右勝川春潮は七夕風景は御義理の程度で左上隅に。
下葛飾北斎の「六歌仙七夕飾り作り」、六歌仙を描き分けており、竹を担いだ小者が左から駆けてくるのが面白い。
豊国 水野年方の 短冊作り。