善良で優しいイリスに替わって恐ろしい女メドゥーサである。
美女紹介の当ブログには不適当に思うかもしれないが、それはとんでもない間違い、もともと彼女はゴルゴンの美人三人姉妹の末娘で、海の神ポセイドンとの間に天馬ペガサスをもうけている。だが己の髪を自慢したばかりにアテネの怒りをかって恐ろしい女に変えられてしまい、さらにペルセウスに首を切られてしまうのだ。
メドゥーサの絵としては、カラバッジョとルーベンスが有名である。
P.Rubens
Caravaggio
Gian Lorenzo Bernini
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Angelica Kauffmann 三点 中央は貴族女性をモデルにした作品
Michael Corneille イリスとジュピター 作者不詳 ヴーナスをサポートするイリス
Antonio Palomino Baron Pierre-Narcisse Guerin 眠りの神モルペウス 作者不詳
Dante Gabriel Rossetti Patricia Ann Ritter 作者不詳
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花のアイリスは、神話の女神イリスと関連がある。
虹の女神イリスについては過去にも一度取り上げているが、今回はその追補。
最初の絵は、主神ジュピターとジュノー、それにヘーベとイリスであるが、後の二神は侍女的な存在でヘーベはお給仕担当、イリスはお使い担当である。イリスは天上から地上・地下の世界を飛び回り、諸連絡やら神々の間の橋渡しなど多忙である。虹は天地を繋ぐ象徴である。ジュビター専属のヘルメス(最下段右)のように、翼を持ち、杖を手にした姿で描かれることが多い。あるいは花神フローラのように花を撒く姿とか、地獄の「忘却の水」を汲んだ壷を運ぶ図とかがある。
詳細は省くが、ジュノーから与えられた神の水の一滴がこぼれてそこからアイリスの花が生じたということである。
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虹の女神イリスについては過去にも一度取り上げているが、今回はその追補。
最初の絵は、主神ジュピターとジュノー、それにヘーベとイリスであるが、後の二神は侍女的な存在でヘーベはお給仕担当、イリスはお使い担当である。イリスは天上から地上・地下の世界を飛び回り、諸連絡やら神々の間の橋渡しなど多忙である。虹は天地を繋ぐ象徴である。ジュビター専属のヘルメス(最下段右)のように、翼を持ち、杖を手にした姿で描かれることが多い。あるいは花神フローラのように花を撒く姿とか、地獄の「忘却の水」を汲んだ壷を運ぶ図とかがある。
詳細は省くが、ジュノーから与えられた神の水の一滴がこぼれてそこからアイリスの花が生じたということである。
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西欧では IRIS で一纏めになっているようである。
Norman Prescott Davies Piero della Francesca A. Mucha
Conrad Kiesel Richard Johnson W.A.Bouguereau
Gaston Bussiere Wendy Hobson Walter Crane
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前回江戸期に続いて、今回は明治期以降を中心に。
花の名の不明なのはかきつばたとでも思ってください。
宮川春汀 あやめ
宮川春汀 花菖蒲
揚州周延
揚州周延
揚州周延 花菖蒲
揚州周延 花菖蒲
渡辺延一 花菖蒲
尾形月耕 花菖蒲
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17世紀後半から18世紀前半のフランスの画家
※ 下のこの作品、Jean Raoux の作品となっているのだが、どこかで違う作者名で見たように思って在庫に当たったりしたが結局判らずじまい。作者などどうでもいいから、とにかくおまけの一枚としておきます。
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Nicolas Arnoult 鉄の時代 Lucas Cranach 銀の時代
Paul Signac 金の時代 Paul Delvaux 鉄の時代
Leon Frederic 金の時代 朝・昼・夜の三部作
Mark Webster タイトルは「青銅の時代」となっている作品群だが、これまでとは内容が異なる。
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「鉄の時代」を大規模な戦乱の絶えない「現在の世界」と考えるなら、その対極にある豊かな自然の中にあってのどかな平和な時代の「金の時代」はユートピアの世界である。そのために「金の時代」だけを単独に描いたと思われる作品は多くあるし、四点セツトであってもその代表的なものとして、取り上げられることも多いと思う。
今回はその「金の時代」だけの特集である。
Nicolaes Berchem Bernard Picart
Lucas Cranach Lucas Cranach
Abraham Bloemaert Joachim Wtewael
Jean Auguste Dominique Ingres Henri Matisse
Pierre Charles Tremoliere
Henri Chopin
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今回はその「金の時代」だけの特集である。
Nicolaes Berchem Bernard Picart
Lucas Cranach Lucas Cranach
Abraham Bloemaert Joachim Wtewael
Jean Auguste Dominique Ingres Henri Matisse
Pierre Charles Tremoliere
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こういうシリーズ作品は一枚でも欠けてしまうと値打が下がってしまうのだが致し方がない。
ただ古いものだけに 最初からセットが揃っていたものかどうかわからないものも多いようである。
最初の作品は四点揃いで文句なしなのだが、二つ目は始めのうち「金銀鉄」で「銅」の欠けた不完全なものかと思っていたけれど、よく見てみると下にタイトルがあって「銅・鉄」をまとめて描いた、つまり三点四時代セットだったのである。
Hendrick Goltzius
銅の時代の中央の女性は 多分 地上に残った最後の女神アストライア
Jean Matheus
◎ 下の絵はそれぞれ「金・銀・銅」のタイトルがあって、「鉄」の欠けた作品のようなのである。
ただ私の素人独断では中央の絵はシリーズものの「銀の時代」ではなく別の作品だと思うのである。
その理由は、まず中央だけ構図が違っていて三人の女性が大きく描かれている。そしてそれぞれの手にしているものをよく見ると左が赤いリンゴのようなもの、真ん中か゜秤と剣、右がマーキュリーの持っている杖ということで、この三女性は以前述べた「七つの美徳」の「慈愛・正義・賢明」を描いたものではないかと思ったのである。「慈愛」の持つものは「燃える心臓」であってリンゴではない。となればこの絵は「銀の時代」描いたものではない、ということになろう。如何。
Jacopo Zucchi
◎ 作者不明の下の絵は 「金の時代」と「鉄の時代」を対比的に描いたもの。
右の「鉄の時代」は奥の方に断頭台・煙を吐く工場・大砲といった物騒なものが描かれている。
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ただ古いものだけに 最初からセットが揃っていたものかどうかわからないものも多いようである。
最初の作品は四点揃いで文句なしなのだが、二つ目は始めのうち「金銀鉄」で「銅」の欠けた不完全なものかと思っていたけれど、よく見てみると下にタイトルがあって「銅・鉄」をまとめて描いた、つまり三点四時代セットだったのである。
Hendrick Goltzius
銅の時代の中央の女性は 多分 地上に残った最後の女神アストライア
Jean Matheus
◎ 下の絵はそれぞれ「金・銀・銅」のタイトルがあって、「鉄」の欠けた作品のようなのである。
ただ私の素人独断では中央の絵はシリーズものの「銀の時代」ではなく別の作品だと思うのである。
その理由は、まず中央だけ構図が違っていて三人の女性が大きく描かれている。そしてそれぞれの手にしているものをよく見ると左が赤いリンゴのようなもの、真ん中か゜秤と剣、右がマーキュリーの持っている杖ということで、この三女性は以前述べた「七つの美徳」の「慈愛・正義・賢明」を描いたものではないかと思ったのである。「慈愛」の持つものは「燃える心臓」であってリンゴではない。となればこの絵は「銀の時代」描いたものではない、ということになろう。如何。
Jacopo Zucchi
◎ 作者不明の下の絵は 「金の時代」と「鉄の時代」を対比的に描いたもの。
右の「鉄の時代」は奥の方に断頭台・煙を吐く工場・大砲といった物騒なものが描かれている。
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過日の記事では同じようなタイトルで人間の一生を四つに分けて描いた作品であった。
それとは別にギリシャ神話で語られている人間の誕生から現代にいたるまでを「金・銀・青銅・鉄」の四つに区分した絵画シリーズがある。
1 金の時代
神と人間始め動物が共存しており、自然は常に温暖快適、食べ物は果物が豊富、つまりパラダイスの時代であった。
絵画では、裸の男女がのんびりと過ごす様が描かれる。
2 銀の時代
季節の変化が生じて寒暖の日々が出来たため、農耕牧畜が始まり、寒暑をしのぐ小屋が必要になった。人間は次第に傲慢になり出した。
一段目二枚目の女性の麦は農耕を意味したものだろう。
3 青銅の時代
物づくりの技術が進み、家も大きくなり武器も作るようになった。人間はますます荒々しくなって争い事が多くなる。
4 鉄の時代
様々な武器や船などを作って争いは地域も規模も拡大し戦争が絶えない。即ち現代の世界を表していよう。
そしてこう見てくると、日本にもあった 「末法思想」にも何となく似通っているように思える。
作者不詳
Pietro da Cortona
Johann Wilhelm Baur
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それとは別にギリシャ神話で語られている人間の誕生から現代にいたるまでを「金・銀・青銅・鉄」の四つに区分した絵画シリーズがある。
1 金の時代
神と人間始め動物が共存しており、自然は常に温暖快適、食べ物は果物が豊富、つまりパラダイスの時代であった。
絵画では、裸の男女がのんびりと過ごす様が描かれる。
2 銀の時代
季節の変化が生じて寒暖の日々が出来たため、農耕牧畜が始まり、寒暑をしのぐ小屋が必要になった。人間は次第に傲慢になり出した。
一段目二枚目の女性の麦は農耕を意味したものだろう。
3 青銅の時代
物づくりの技術が進み、家も大きくなり武器も作るようになった。人間はますます荒々しくなって争い事が多くなる。
4 鉄の時代
様々な武器や船などを作って争いは地域も規模も拡大し戦争が絶えない。即ち現代の世界を表していよう。
そしてこう見てくると、日本にもあった 「末法思想」にも何となく似通っているように思える。
作者不詳
Pietro da Cortona
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