樋口一葉記念館で豆本購入の要望が多いということから、「豆本作りの講習会をやったら希望者がいるでしょうか」と言ったところ、記念館の方が乗り気になったので、とりあえず職員の方数人に講習を受けて検討してしてもらって、実現することになった。
拙作の一葉作品の豆本では「十三夜」あたりとも考えたが、「歌人樋口夏子」という企画展に合わせて、一葉の恋の歌から選んで新たに編集したものになった。タイトルは「恋歌」というが、もちろん一葉には「恋歌」という作品はない。このタイトル、初め「一葉恋歌」とつけたところ、石川さゆりに同タイトルの演歌があるからとクレームがついたので、こちらの方が本家元祖の「一葉恋歌」とは主張したものの、結局「恋歌」に落ち着いた。
写真の右の奥付には、一葉記念館に並べて、当「我褸芥書房」の名も入れさせてもらってある。