美人画は何といっても顔が生命、折角の「四大美女」も先先回のような全体像でしかも画像が小さいために顔がよくわからない。
そこで上半身だけにして少し大きめの画像にしたものを、画像クリックでとくとご覧あれ。
仙女、観音など神仙三点
「紅楼夢」中に登場の美女たち十二人を「金陵十二釵」という。中国では先日の「四大美女」同様、この十二人美女セットの絵画作品は沢山あり、当ブログでも10年ほど前に取り扱っている。ただしこのこの作品では三点が見当たらない。
左から林黛玉・薛宝釵・史湘雲
王煕鳳・妙玉・賈巧姐
秦可卿・李紈・賈元春
上段最後の元春は四人姉妹の長女で妹三人の絵が見当たらない。
別画家で順に妹「迎春」「探春」「惜春」を補っておく。
項維仁の別バージョンの三人 林黛玉・薛宝釵・王煕鳳
項維仁と言う画家については中国の美人画家ということぐらいしか私にはわからない。
まずは中国四大美人、西施、王昭君、貂蝉、楊貴妃
西施
王昭君
貂蝉
楊貴妃
一段目四点の線画でサイズが大きい作品。自分で彩色などするというのは如何。
以前に取り上げたその拾遺である。
勝川春潮 婚礼準備と盃ごと
楊州周延 二点
以下三点は 皇女和宮の御輿入れの行列
以下二点は似たような構図であるが、上は「和宮の婚礼」で見つかった物で、左部分がボケているのは小さいサイズを拡大して右部分につなげたからである。
下はタイトルに「源氏 祝言」の文字があるので和宮とは関係ない。ただ上の絵はタイトル部分が切れていて読めないので「和宮」の婚礼であるか確かなことは解らない。
羽衣は過去に一度とりあげている。
右田年英 ・ 豊原国周 ・ 歌川貞広
役者の演ずる羽衣の舞
能楽羽衣の天女
羽衣検索で引っかかったものだがいずれも羽衣の天人ではないようである。
左・北斎の「迦陵頻伽」という極楽にいる人鳥。 中・国貞の乙姫か。 右・弁財天
これらも羽衣の天女ではないようで、それにしても「写し絵七化の内」というタイトルも絵の意味も解らない。
上右は下の絵の半分なのだが全体になるとますます解らない。 最後は穴埋めのおまけ天女
過日囲碁を取り上げたので本日は「双六」。
「双六」といっても、振り出しから上がりまで辿ってゆく「道中双六」ではなく、「バックギャモン」という対戦ゲームである。
鈴木春信
歌川豊国 ・ 磯田湖龍斎 ?
鳥居清峯 ・ 鈴木春信
画家がどの程度リュートを承知して描いてるか分らない上に、長い年月の間にタイトルが変わっていく場合もあって、リュートの名があっても他の楽器と思われる絵も見受ける。下右はリュートとは違う楽器ではないか。
下左は「リラ」という竪琴に近い楽器と思う。中と右は「琵琶」のようである。
西欧画は古楽器のリュート美人から始めたい。
リュートもすでに30 点近く扱っているがまだ多くの作品があり、勿論女性のみである。
リュートの絵画では最初のカラバッジオの作品は有名である。なのにこれまでに登場させてなかった。
左はいうまでもなくマティスの作品
古楽器だけに古い絵画作品がほとんどである。
七福神も何度か取り上げていて、似たようなものが多いので再掲もあろうが、おめでたの重複なのでお許しあれ。
葛飾北斎(春朗) 二点
鳥居清長 ・ 歌川広重 ? ・ 豊原国周
豊原国周
河鍋暁翠 (暁斎の娘) 以下四点
下の絵で七福神を確認すると手前に恵比寿、大黒、寿老人と弁天ではなくお多福姉さん。
後方に福禄寿、布袋、弁天だが毘沙門天が見当たらない。
お多福プラス毘沙門マイナスの変則七福神といえないこともないが・・・・・・実は ↓
弁天の後で襖の陰にほんのちょっぴり見えるのが毘沙門天。
正月の室内ゲームとなれば歌留多だろうが、本日は正月とは無関係のながらゲームの王ともいっていい囲碁の絵画。
まずは弁天観戦の福神対決から。
菱川宗理 [北斎の弟子] 大黒対恵比寿 ・ 未詳 福禄寿対寿老人
菱川師宣 ・ 喜多川歌麿 高嶋ひさと難波屋きたの対決
楊州周延
楊州周延
楊州周延 ・ 太田節次