昨年の今頃だったか僕はシルバーのペンダント・トップを
作るためにワックスを削り、原型を創る事に熱中していた
ように思います。
1年経って急激な変化がありました。
僕に依頼してくれた依頼主は今ではレザーを使って指輪の
内側にメッセージを彫ったり、キャドにデータを入力する
作業をしているらしいのです。
立方体の物質から空洞の球体を削り出せることも可能で、
僕の友人のA君も長年ダイキャストの仕事をしていましたが、
彼も今では昼に同じような入力作業をして夜間に機械が
入力に従って金属を削っているそうです。
彼の働いていた昔の工場には長いベルトの輪が一つの
モーターから数本動いて幾つかの機械を回転させていました。
工場はなんとなく薄暗い印象だったのですが、今では金属の
切粉など落ちて無い明るい環境で入力作業していることと思います。
柳原音楽祭に来てくれる彼はいつも最後列の席に座って、
彼曰く「丸くなった音」を楽しむそうです。
手作業の道具達。