下町のパンを食べてみませんか?

千住、緑町ゆうやけ通り下町のパン屋パレット

22時間労働

2007-02-21 23:08:50 | パンのパレット

入院中の甘味好きの方に僕は超低糖餡子を炊き、その他にも
作りたいパンが数種類ありましたので、仕込みを始めたはイイのですが
エンドレスかと思うほど次々と仕事が続きました。
小豆を茹でている間に素朴で可愛らしいクルミのクッキーを仕込み、
クロワッサンを折ったり、元種を調整したりとヤルコトだらけ・・・
なのに・・・セミドライ・トマトをバジル、オリーブオイル、少量のガーリックで
風味付けしてブラック・オリーブと共に自作種と仕込む予定のパンも
クランベリーのシュガーレスパンも焼成が遅れて集荷締め切り時間に
間に合わず、結局発送できませんでした。

昼前から一人少ない状況になり、ミキシングしながら成形し、
窯で焼きながらドーナツも揚げるといった同時に一人四役!!
仕事三昧、し放題!!!
おまけに昨日から途中2時間弱の休憩で白衣を着続けパワーダウン。
こんな日に限って複数の材料配送日も重なるなんて・・・
彼ら営業の話にも耳を傾けますが気持ちは上の空。
何とか「間に合う」かも知れないと思うと気持ちに欲と焦りが出てきて
笑顔なんて消えてしまいます。
もう「間に合わん」と諦めれば状況が悪化したにも拘らず
気持ちが落ち着き比較的冷静に判断できるものです。
それどころか「どうにもならん」と腹をくくれば笑顔さえ出るではないか!
勿論、小池鉄平の愛らしさも佐藤浩市の渋さも華も無い笑顔なんですがね。

東京マラソンの雷門辺りで「金竜の舞い」の次が僕の見た感じでは
「江戸芸かっぽれ」ではなかったかと思います。
たぶん家元はお元気で中央にいらっしゃるのかなどと想像しました。
霙混じりの「ゆうやけ通り」完成記念式典でお世話になった事が
甦りました。どんな思い出かはその内に投稿します。

パレットを訪ねて下さったコンサルは熱い方でした。
若さと実績、夢や希望に満ち溢れている方でした。
的確な指摘と分析、対策と処置。仕掛けや方向も説明されました。
一歩どころか二~三歩踏み込んだお話しで、
スピリチュアルからスカートのスリットの話しまで盛り沢山。

10年
『10年あれば状況は変えられる』事を見せられました。
幾多のアクシデントやトラブルに遭いながら
目指す方向を変えずに歩き続けている人がいます。
芸人、美容の下積み、厳しい世界は数々あれどソノ世界もそうでした。
低賃金、長時間労働のキツイ仕事だと思ってました。
僕にはその人の目標や夢がよく見えませんでしたが、
ある日、ある時、突然にスキルアップをした訳ではなく、
持っていたポテンシャルを発揮する場所や人との出会いから
高視聴率TVドラマ、映画、テーマパークや世界的な
アメコミ(何代目かの作者本人依頼)のグッズまで手がけるように
なるなんて・・・数ヶ月前まで本人も含めて誰も予想していなかった
奇跡のような事が起こるのを見ました。
一枚のイラストを描き数ヶ月分のガソリン代に匹敵する報酬を得たとしても
僕は羨ましいなんて思いません。
イラスト一枚描く時間にプラス10年の歳月や人生の報酬ですから
評価してもらうということは大変な事なんだと思います。
評価してもらおうなんて考えずに歩いていたフシがありますから
認めて評価してくれた人との出会いが転機となったんですね。
でも資格の通用しない世界で評価される最も困難な部門は
やはり嫁の立場でしょうかね!?
評価・・・自己満足でなく自分以外の誰かの満足を得る。
嫁の場合は夫や彼の家族の評価基準が千差万別ですからね。
それでも十年あれば逆転も地固めも可能だと思います。
そんな立場を想像するだけで男に生まれて良かった~なんて思います。