のほほん自転車日記

早く走るより、回りの景色をみながらのんびりゆっくり。
自分の人生も介護ものほほんと…

退院…2/2

2009-10-09 07:35:56 | 胃ろう

退院に向けて。

まずは胃ろう。最初は“ツインライン(消化態栄養剤)”という栄養剤でしたが、途中で“ラコール(半消化態栄養剤)”に変更になりました。やり方などを看護師さんに教えてもらうために、何度か病院に通いました。

 ラコール400cc 水100cc 薬 酢水5cc

これだけを胃に注入するわけですが、看護師さんから早く入れると下痢を起こしてしまうということで、ラコールを注入するのに2時間かけていました。そのあとに薬、水、酢水とすべて終えるのに約2時間30分から3時間毎回かかっていました

 他にも口腔ケアに、痰の吸引についても必要なことなので教えてもらいました。

痰の吸引は本当にドキドキで、いまでもさすがに鼻からうまくいれることができません

あとは、在宅介護に向けて必要な福祉機器をそろえるということで、先回いったん引き揚げてもらったものも合わせて以下のようなものを再度レンタル・購入しました。

電動ベッド

最初、ベッドではなく床で寝たいという母の希望だったので、床に置いて背の部分が昇降するものをお試しでレンタルしました。

  

空気の力で背の部分が上がります。珍しかったので、とりあえず写真を撮ってみました。

(床に置いて、背の部分が昇降するのはいいですが、やはり介護するものにとっても、される側にとってもベッドから落ちるという危険性がない限りは負担が少ないのはやっぱりベッドです。それに母も気づき、二日後には電動ベッドに変えてもらいました

車いす

トイレの手すり

スロープ

マットレス

スタンド(栄養剤をかけておくため)

ポータブル吸引機(購入)

吸引のカテーテル(購入)

退院の準備がほぼ整い、あとはケアマネさん、訪問看護師、訪問リハビリ、ディケアの方と病院で打ち合わせをして退院日を迎えました。

入院中お世話になった看護師さんから、胃ろう、吸引のやり方と手入れの仕方を書いた看護師さん手作りの資料と、ラコール、栄養セット(ラコールから胃までをつなぐチューブみたいなもの)、注射器(薬と酢水注入用)を病院から処方してもらい家へ。

(実は、病棟看護師さんと訪問看護師さんからの説明が微妙に違っていて、退院するまでに栄養セットと注射器は、購入するのか、処方してもらえるのかわからなくて、ずいぶん戸惑いました。) 

退院して、すでに10日間経過。

6時~8時…検温と経管栄養(およそ2時間~2時間30分)

11時30分…経管栄養

17時30分…経管栄養

経管栄養前に口腔ケアと必要であれば痰の吸引。

20時…ミルトンで各器具の消毒(およそ30分~1時間)

ディケアと訪問看護がないときは、体の清拭。

他にはトイレに連れて行ったり、散歩にちょっとだけ行ったり、、と、こうやって書くとバタバタしていそうですが、案外そうでもない感じです。

ベッドの近くには、吸引機と胃ろうするためのセットを置いてあります。

ラコールを注入中。点滴みたいですね。

注入する速度をときどきみながら、すべてを2時間で終えるように調整したりしています。

2時間を超えるのは本人も辛いし、わたしも辛い

 

いまのところ、母の枕が合わないことと(とっても気にしていつも直してくれと要求してきます)、玄関から道路までのスロープの問題以外には、とりあえずなんとかやれてるという気がしています。

いや、やらなきゃいけないんですけどね。

訪問看護師さんにもいろいろなことを教えてもらっています。

きっといつかまたどこかで役に立つことがあるといいかな、くらいな気持ちも持って日々精進です

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退院…1/2

2009-10-08 20:46:01 | 胃ろう
7月29日に入院してから、約2カ月。
母にとっては生まれてはじめて?の入院生活。
最初の1週間は、ほとんど検査で、かなり体力的にも落ちてしまったようでした。
そのあとは、点滴の毎日。
口から食事をとることができればよいのですが、そもそも病気の症状のひとつとして嚥下障害があり、誤嚥性肺炎を起こす可能性があるため点滴だけの生活をしていました。
しばらくして口からも食べれるようにということで嚥下訓練を開始したんですが
母はそれを拒否。たぶん飲み込むのが大変で疲れてというか、怖かったのかもしれません。
このまま点滴だけでは栄養をとることは難しいということで、主治医の先生から胃ろう造設の話がありました。
私自身は、いずれかそうなるであろうと思っていたので、胃ろうにすることについてはさほど抵抗ありませんでした。
では母自身はどうだったのでしょう?
まだ元気なころ、延命治療をしないでほしいということを兄に告げていたようで、その延命治療が胃ろう造設にあたるのではないかということで、兄は胃ろうを造設することに対して戸惑っていたようです。
そして、母自身は、たぶんあまり理解できていなかった…というのが本当のところでしょう。
今回のことで、延命治療ということばに対してあらためて考えることが多かった気がしました。
“延命”ということばが、どの程度のことをいっているのか?
“延命”をしないということが、“自然死”になるのかどうか?
ひとが“生きる権利”をどこまで尊重していくのか?
あと、本人の意思。。。をどの時点のことで尊重していくのか。
何が正解などということはないと思うのですが、少なくとも自分自身のなかでその場その場でその後のことも含めて決断をしていかなくてはならないというのは辛いなぁと感じました。

さて、9月初めに胃ろうを造設し(15分程度でできてしまいます)、その当日はイタイイタイを連呼していた母ですが、最終的には先生も驚くほど何も症状がでることなくうまくいきました。
そうなると、あとは退院に向けての準備です。
再び在宅介護になるわけですが、以前と違うことは経管栄養と痰の吸引をしなくてはならないということ。
わたしにとっては初めてづくし…。
今回もケアマネさんにたくさんお世話になりました。
ということで、どんな感じで準備をしていったのかということをまた続きで簡単に記録しておきたいと思います。
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