2015年12月12日(土)
N響 定期公演です
第1824回 定期公演 Cプログラム
マーラー/交響曲 第3番 ニ短調
指揮:シャルル・デュトワ
アルト:ビルギット・レンメルト
女声合唱:東京音楽大学
児童合唱:NHK東京児童合唱団
12月定期公演の聴きどころ
12月の定期公演は、N響名誉音楽監督シャルル・デュトワが登場する。
デュトワはこれまでたびたび演奏会形式でオペラや劇音楽に取り組んできた。
昨年は、ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》で、繊細さと洗練を極めた演奏で聴衆を魅了したが、
今回は、R.シュトラウスの《楽劇「サロメ」》を取り上げる。
さらにバルトークやマーラーなど、デュトワ得意の近現代作品による充実のプログラムに期待が高まる。
◇ 大規模なマーラー作品をN響の力強い響きで存分に味わう
デュトワ指揮のマーラーの交響曲と言うと、2011年12月定期の《交響曲第8番「一千人の交響曲」》の感動的な演奏が記憶に新しい。
Cプロでは、待望のマーラー《交響曲第3番》が演奏される。
デュトワはこれまでもN響定期でマーラーの交響曲を取り上げてきたが、《第3番》は、今回が初めてとなる。
マーラーの交響曲のなかでも大規模なこの作品は、6楽章構成で、オーケストラにアルト独唱、女声合唱、児童合唱が加わる巨大な編成である。
第4楽章でニーチェのテキストを歌い、第5楽章で合唱とともに登場するアルト独唱は、バイロイト音楽祭に出演するほか、マーラーを得意とするビルギット・レンメルト。
彼女の温かい声が、音楽のすみずみまで広がり、心地よく伝わるだろう。
《第3番》は、全体の3分の1近くを占める第1楽章に始まり、交響曲としては異例の長大な緩徐楽章で結ばれる壮大な楽曲である。
N響の力強く端正で、研ぎ澄まされた響きを最後の余韻までデュトワの洗練されたタクトで存分に味わいたい。
これまで私たちの記憶に刻まれる数々の名演を残しているデュトワとN響。
その歴史に新たなページが加わることは間違いない。[柴辻純子/音楽評論家]
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デュトワ&N響 の 定期コンサート
指揮:シャルル・デュトワ 定期公演 Cプログラム
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