10/5 友人にすてきなショーのチケットを貰い、見に行きました!
【プログラムA】 (約95分 ※休憩20分含む) ※公演は録音演奏。
グラフィックデザイナーによる映像を使ったオリジナル演出で魅せるアスタナバレエ団代表作品
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1) A Fuego Lento ア・フェゴ・レント
振付:リカルド・アマランテ
音楽:
カルロス・ガルデル、
ラロ・シフリン&
アストル・ピアソラ
アルゼンチンの曲に乗って、5組のダンサーがタンゴ風のダンスをくり広げます。
当バレエ団は女性ダンサーのみとのことで、最初は宝塚歌劇団みたいな男性役がいるのかと思ったら、プログラムにちゃんと男性ダンサーが紹介されていました。 早とちり o(*'o'*)o
シンプルなコスチュームが、クラシックバレエとタンゴがミックスしたダンスを惹きたてますね。
馴染みのある名曲が、初めて見るバレエ団に親しみを感じさせます。
2)「GAIA(ガイア)」 (約35分)
振付・衣装・照明デザイン:レカルド・アマランテ
音楽 :
エケル・タヴァレス、
イサーク・アルベニス
(みどころ)
現代舞踊の言語を使った地球(惑星)についての躍動感あふれるストーリー。
地球の女神ガイアによって、光、水、土、空、気、火…すべての創造物に生息し命をあたえるのだ…。
5つの要素を表す色彩に入りどられたダンサーが、ブラジルとスペインの作曲家の現代音楽 ♪ とともに 繰り広げる幻想のダンス。
最後は、全員が女神ガイアを作り上げる のだが・・・、
35分は長すぎたのか少し眠くなり、危うく最後のシーンを見逃しそうになった。(*^_^*)♪
カーテンコールがぎこちなく、見る側をモジモジさせます。
3)「ALEM(アレム)」美の誕生 (約40分)
振付・照明デザイン:ニキータ・ドミトリエフスキ
音楽:
アルマンド・アマール、ブラット・ガファロフ
(みどころ)バレエの中心は、
「古代テユルク叙事詩」であり、魂と生命の誕生の歴史について語る。
魅惑的な民族音楽と幻想的な映像にのせたパフォーマンスは独創的な世界へいざなう。
背景の映像と音楽に 大勢のダンサーの変化に富んだダンスが繰り広げられていきます。期待でワクワク。 (*^_^*)♪
衣裳ではっきりと識別できる3グループの登場人物たち。
『ペリ 放浪者の妖精(守護神)』、『選ばれし3つの魂』、『世界の門番』
何かが誕生し 迷い 戦い そして勝利するまでのエピソードのようです。
背景映像は、 古代の摩訶不思議で呪術的雰囲気を醸しだし、衣裳や小道具のアレンジも効果的。
最後は 大きな波のうねりから、真紅のビーナス誕生、劇的です。
これだけ多彩で素晴らしいバレエなのに、ダンスに同じようなパターンの繰り返しが多く なぜか少し退屈~。
やはり、日本人は「古代テュルク叙事詩」に馴染みがなく、話のコンセプトが伝わっていないせいだろう。
ほんの少し、イントロでストーリー紹介をするとか、場面ごとにスクリーンに工夫するとかあったほうが 良かったのでは・・・。(文末「おまけ」を見てね)
また、3階のサイドの席なのに、うっかりオペラグラスを持っていかなかったのは失敗。!!(>д<)ノ
ダンサーの表情や表現の細部まで見ることができたら もっと良かったでしょう。
チケット入手は高倍率だったそうですが、3階席から見下ろすと中央の特等席などで空席が目立ち、そのあたりで見たかったなぁと悔しい思いも!
10/7の公演も見たかったし、機会があればもう一度見たい独創的で素晴らしいバレエでした。
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「ALEM(アレム)」美の誕生雰囲気を You Tubeで どうぞ
Балет "Алем". История рождения души (You Tube)
「光」「映像」「音楽」「踊り」を融合させ、独自の世界観を創り続けるアスタナバレエ団が、この秋ついに初来日します。
アスタナバレエ団はカザフスタンを代表するバレエ団のひとつとして2012年に設立されました。
女性ダンサーのみで構成される優美なパフォーマンスが特徴で、自国公演のほかモスクワ、パリ、ソウル、N.Y.等、海外公演も積極的に展開し、カザフスタンバレエアートの担い手として、世界に通用する大胆なアイデアや新しいスタイルを追求し続けています。
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カザフスタンってどんな国? 思いつくのはシルクロード。
会場には、カザフスタンの 美しい風景写真が変わられていました。
思わず、行ってみたくなります。
◆ 現在はこんな国です。
正式国名:カザフスタン共和国 →
カザフスタン共和国 - Wikipedia
首都:アスタナ(カザフ語で「首都」の意) →
アスタナ - Wikipedia
面積:2,724,900㎞2(日本の約7倍 世界第9位)
人口:約1,775万人(2016 年5月 国民経済省統計委員会)
国家語:カザフ語(ロシア語は公用語)
時差:日本とアスタナとの時差は3時間。日本が3時間進んでいます。
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カザフスタンの絶景 黒川紀章氏が設計した未来都市アスタナ
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カザフスタンホーム - Hi-HO
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カザフスタンの世界遺産まとめ!【魅惑のシルクロード】をたどる旅
「カザフスタンの考古遺跡」
オトラル 中央アジアの歴史的都市遺跡。
タムガリ 一帯には紀元前14世紀以降に描かれた5000点にのぼる岩絵(線刻画)群が残されている。
トゥルガイの地上絵 カザフスタン北部、トゥルガイで発見された新石器時代の構造物群
ホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟
シルクロード (世界遺産)
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おまけ 「古代テュルク叙事詩」で検索して調べました。
坂井 弘紀 > 神話と叙事詩 より
中央ユーラシアは「叙事詩の世界」と言っても過言ではない。
とりわけ、英雄叙事詩には、主人公の戦士の誕生、主人公が妻を求める旅、ライバルである敵の勇士との戦いなどが描かれており、読むものを魅了する。
しかしながら、中央ユーラシア・テュルク(トルコ)系の英雄叙事詩は日本ではほとんど紹介されていない。
テュルク(トルコ)系民族に伝わる英雄叙事詩『アルパムス・バトゥル』は、『オデュッセイア』や『百合若大臣』とよく似たあらすじの英雄叙事詩である。
中央アジアに広がる草原の騎馬遊牧民が語り伝えてきたテキストは、中央アジア・カザフスタンで話されるテュルク系のカザフ語で書かれている。
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アルパムス・バトゥル: テュルク諸民族英雄叙事詩 (東洋文庫)
ユーラシア大陸各地域に存在するテュルク系諸民族が語り伝えた英雄叙事詩。
勇士アルパムスが活躍する各民族のテクスト群を結集。
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デデ・コルクトの書―アナトリアの英雄物語集 (東洋文庫)
デデ・コルクトとは賢人にして吟遊詩人の名。
トルコ系遊牧民オグズ族の英雄たちの物語を生き生きとした声で歌い、語る稀有の書物。
中央アジアからトルコにかけての歴史的記憶を湛える。
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英雄叙事詩 - テュルク民族の記憶 ~ テュルク&モンゴル
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中央ユーラシア=テュルク叙事詩の世界
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中央ユーラシアの叙事詩に謡われる「ノガイ」について