大学に20年以上いると,関わった学生は少なくない。そしてこのところSNSなどが流行りだして卒ゼミ生と連絡が取りやすくなったので,近況が知られたり,また相談を受けやすくなったりして,ありがたいことと思っている。
最近も,卒ゼミ生の一人から,評価の仕方とか,試験の作り方などの質問がゼミ生のLINEグループに来ていて,何度かやり取りをした。こんな質問は現ゼミ生にとっても大きな学びになるから,グループで情報共有するようにしているのだ。
そして,大したことはないアドバイスなどをちょいちょいしていたのだが,幸いなことに,少しはヒントになったようだった。
ここでは,そのあとの会話(実際はLINEのやり取り)を紹介したい。
M(三根):いろいろ悩みながら,これまで学んだことの本質に気づくことができたら,そんな教師人生は幸せだよねー。
M:大学で学んだことはなんの役にも立たない,なーんて言われることがあるのですが,それはその通り。否定しませんよ。
M:でも,大学で学んだ原理原則を実現するのは誰ですか?やはりそれは,教室の責任者である先生の仕事なのです。
M:そして,その原理原則を学んでいない経験第一主義の先生がどんな授業をするか,わかっていますか?
M:経験はもちろん大切だけれど,教室の中の複雑で重大な事実は,決してマニュアルで解決できるような単純な仕事ではないのです。だから原理原則,つまりものとことの真実を学ぶ必要があるのです。そしてそれを,目の前の子供達の現実に合わせて適切なものに変化させていく,つまり,知識に基づいた判断力が最前線の教師には求められているのです。なーんてね(笑)。
S(卒ゼミ生):おはようございます!先生,とてもそのことを実感しています…!赴任はじめの時はいろんな情報がたくさんやってきて,特効薬みたいな方法が知りたいのに何もわからなくて,「大学4年間で何を学んできたんだ…」と落ち込んでいました…。
S:しかし,徐々に現場になれていき,少し落ち着いて周りが見れるようになると,「あっ今やったこと(やってること)ってあの理論だ」と思えるようになりました。
S:実際の子どもたちの前,学校の中ではこうなるのか…!その理論と経験にはそんなにギャップは感じられませんでした!
S:すみません,何が言いたいかと言うと,「日々めまぐるしく何かが起こる現場の中で,知と経験が結びつく瞬間がある」ということです…!語彙力がない…。長々とすみません。
S:大学で今学び中のみなさん,今たくさんの知識を蓄えてください!でも現場のことわからないし~!と思うかと思いますが(私も思ってましたが),はっきり言って現場のことは現場に行かないとわかりません!。今の貯蓄が現場で必ずみなさんを助けます!
って,現ゼミ生に向けてのメッセージももらっちゃったのだ。まだまだベテランの域に達しているとは言えない若い先生が,こんな真実に到達するとは思ってもいなかった。はっきり言って,びっくり仰天なのだ。
我が国の先生方は世界的に見ても極めて優秀とは思うが,それでも20年選手,30年選手の先生だってわからないっていう先生が少なくないのではなかろうか。
学びとは,人をよりよく変化させる営みであって,それを体現してくれる先生がゼミ生の中にいるって本当に誇りだなーって思ったし,そんな先生に眼差しを向けてもらえる生徒ってまた倖せだなぁって思ったので,今日は久しぶり,少し長めのアップでした。
最近も,卒ゼミ生の一人から,評価の仕方とか,試験の作り方などの質問がゼミ生のLINEグループに来ていて,何度かやり取りをした。こんな質問は現ゼミ生にとっても大きな学びになるから,グループで情報共有するようにしているのだ。
そして,大したことはないアドバイスなどをちょいちょいしていたのだが,幸いなことに,少しはヒントになったようだった。
ここでは,そのあとの会話(実際はLINEのやり取り)を紹介したい。
M(三根):いろいろ悩みながら,これまで学んだことの本質に気づくことができたら,そんな教師人生は幸せだよねー。
M:大学で学んだことはなんの役にも立たない,なーんて言われることがあるのですが,それはその通り。否定しませんよ。
M:でも,大学で学んだ原理原則を実現するのは誰ですか?やはりそれは,教室の責任者である先生の仕事なのです。
M:そして,その原理原則を学んでいない経験第一主義の先生がどんな授業をするか,わかっていますか?
M:経験はもちろん大切だけれど,教室の中の複雑で重大な事実は,決してマニュアルで解決できるような単純な仕事ではないのです。だから原理原則,つまりものとことの真実を学ぶ必要があるのです。そしてそれを,目の前の子供達の現実に合わせて適切なものに変化させていく,つまり,知識に基づいた判断力が最前線の教師には求められているのです。なーんてね(笑)。
S(卒ゼミ生):おはようございます!先生,とてもそのことを実感しています…!赴任はじめの時はいろんな情報がたくさんやってきて,特効薬みたいな方法が知りたいのに何もわからなくて,「大学4年間で何を学んできたんだ…」と落ち込んでいました…。
S:しかし,徐々に現場になれていき,少し落ち着いて周りが見れるようになると,「あっ今やったこと(やってること)ってあの理論だ」と思えるようになりました。
S:実際の子どもたちの前,学校の中ではこうなるのか…!その理論と経験にはそんなにギャップは感じられませんでした!
S:すみません,何が言いたいかと言うと,「日々めまぐるしく何かが起こる現場の中で,知と経験が結びつく瞬間がある」ということです…!語彙力がない…。長々とすみません。
S:大学で今学び中のみなさん,今たくさんの知識を蓄えてください!でも現場のことわからないし~!と思うかと思いますが(私も思ってましたが),はっきり言って現場のことは現場に行かないとわかりません!。今の貯蓄が現場で必ずみなさんを助けます!
って,現ゼミ生に向けてのメッセージももらっちゃったのだ。まだまだベテランの域に達しているとは言えない若い先生が,こんな真実に到達するとは思ってもいなかった。はっきり言って,びっくり仰天なのだ。
我が国の先生方は世界的に見ても極めて優秀とは思うが,それでも20年選手,30年選手の先生だってわからないっていう先生が少なくないのではなかろうか。
学びとは,人をよりよく変化させる営みであって,それを体現してくれる先生がゼミ生の中にいるって本当に誇りだなーって思ったし,そんな先生に眼差しを向けてもらえる生徒ってまた倖せだなぁって思ったので,今日は久しぶり,少し長めのアップでした。