9月26日月曜日午前9時過ぎ、
出社してすぐにメールを書いた。
今は異動して新規事業開発室にいる、
社内募集前の部署で課長だった、
その部長に短いメールを送信した。
午前9時36分だった。
その前の週、現在の部署の部長から
呼び出され、人事からと同様に
異動希望があるなら調整すると
伝えられた。
その部長は疲れ切っていた。
一人でも関係者が少なくなることを
望んでいるように思えた。
休み時間にカリスマにも呼ばれた。
今までのことは忘れて一緒にやろうと
誘われた。
部署が解散するかもしれない中で
よく分からない話だった。
カリスマと常に一緒にいた女史からは
これ以上あの人に迷惑をかけるなと
言われた。
人それぞれ信じるものがあるのかも
知れないと思った。
でも私にはやはり分からない話だった。
同じ境遇の他のメンバー数人と
何回か飲みに行くようにもなった。
以前からの事をよく知るメンバーから
いくつかの信じられない話も聞いた。
メールの返信は直ぐだった。
余りにも早かったので断りか、
叱りのメールだと思った。
メールは一言、ちょっと待ってろと。
まさかその日の内に異動が決まるとは
全く予想していなかった。