ただ建築が好きな走るエンジニア、

日系某メーカーを辞めて外資系に転職。資格、建築デザイン、転職と来て今はひたすらす走ってます。2019別大2:49:13。

分かれ道(4)

2021-02-12 10:29:00 | 回想
その前の部署の部長との出会いは
30歳で転職、入社した時だった。

当時は課長で、まだ30台だった。
バイクが趣味で、ヨット部にも
いたらしい。

メンバーも新人や転職組が多く、
皆20台か、30台前半だった。

服装もくだけていて、一つ間違えると
大学のサッカー部か、バスケ部の
ようだった。

そして頭が良くて積極的だった。
入社前に描いていた理想工場が
そこにはあった。

入社して3か月くらいした頃、
その当時課長から海外顧客向け
設計のリードを任された。

正直、分野を跨いで転職したので
分からないことばかりだったが、
半分は前職の知識も役立って
ちょっと毛色の違う設計ができた。

シンガポールや台湾、中国、北米、
毎週のように課長と同行して
顧客を訪問し、設計の折衝をした。

このお客様に対しては君がうちの
顔だから、お客様のためにも担当は
変えない。と言われた時は嬉しかった。

気付くと事業部で最大の販売台数を
稼ぐ製品の設計を担当していた。

色々なアイデアで低価格も含めた
ほぼ全ての顧客の希望を実現した
結果だった。

でも生産の初期段階でいくつかの
トラブルに見舞われた。
経験不足が露呈した。

愛知にあった生産現場と
神奈川、台湾の間を週に何度も行き来し、
昼夜問わず対応して問題は解決した。

その後、課長は別の部の部長に昇格し、
私も事業部の功績賞を受けた。

しかし、組織変更で私は別の課に異動し、
自社向け別製品の担当に変わった。

ちょうど転職して2年が経過していた。

自社向け製品の設計は
正直言って地味で新しいアイデアを
試す必要がなかった。

何となく罰を受けているよう、
理解されてないように感じた。

次第に意欲が薄れる頃、
社内募集で新規デバイス開発の募集を
見つけて応募した。

しかし、
その部長に昇格した前の課長は、
私の異動が決まったことを知ると
なぜ事前に相談しなかった?と
怒っていた。






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