〔渡部通信〕2月7日号 : 明けない夜はない(30)<「2・7総決起集会」の報告(1)>============================== 本日(2月7日) 「2021年「2・7総決起集会」 ~国家権力による学問と教育の支配を許さない~」 が85名の参加で開かれました。 集会では、学術会議問題で任命拒否にあった 早稲田大学の岡田正則教授が、 「学術会議会員任命拒否問題と学問・教育の自由 ~首相による任命拒否の違憲性と違法性~」 という題で約60分の講演をしてくれました。 以下、岡田教授が作ってくれたレジュメにそって、 きわめて簡単ですがその内容を紹介します。 「1,はじめに」 ここでは、戦前の過ちを再び繰り返さないために、 ➀戦後1949年に「日本学術会議」が設置されたこと、 ②その後、過ちを再び繰り返すような状況になる度に 「表明」や「声明」を発表してきたこと(これまで3回)、 ③政府はそうした学術会議を変えようとしてきたこと、 が具体的に指摘されました。 また、学術会議とは政府から独立して職務を行う 「特別の機関」であることが説明されました。 「2,任命拒否の違憲・違法性」 ここでは、(「学問の自由の破壊) (任命権を根拠とする首相の権限濫用) (任命手続きの基本的な前提を欠いた任命拒否) などについて、憲法23条(学問の自由)や 首相がえらべない任命の具体例、 さらには名簿も見ずに任命拒否したスガ首相の問題、 などについて説明されました。 また、スガ首相がその後に述べた 「総合的・俯瞰的活動の確保」 「多様性の確保」 「前例を踏襲すべきではない」 「今回は事前調整がなかったから」 などの理由について、そうした理由が尽く成り立たない ことを説明されました。 「3,任命拒否のねらい」 ここでは、(1)学術会議」の変質(直接的ねらい) (2)学術に対する政治的支配(間接的ねらい) が説明されましたが、とくに(2)について、 2020年6月「科学技術・イノベーション基本法」で 人文・社会科学も含められたことについて、 同じく任命拒否された加藤陽子東大教授が、 内閣府の下に「推進事務局」が司令塔として新設されれば、 人文・社会科学も資金を得る引き換えに政府の政策的な介入 を受ける事態が生まれる、と述べていることが紹介され、 今回の問題が、 「大学・教育内容・文化・市民活動への政治権力の介入、 取締り、翼賛の組織化」の突破口になる、と説明されました。 ただ、ここでは、任命拒否に対する反対も広がっており 日本には現在2000余りの学会中、 1300がおかしいと表明していることも紹介されました。 「4、学問・教育の自由」 ここでは、(1)憲法規定としての制定趣旨として、 憲法23条(学問の自由)、憲法26条(教育を受ける権利) をとりあげ、 「自由」は核兵を作るなど何をやってもいい自由ではなく 戦前の学問弾圧事件の再発をふせぐ趣旨であること、 「こどもの教育」はを施す者の支配的権能ではないこと、 を強調されました。 「5,問題解決に向けて」 ここでは、今回の問題は、「ガリレオ裁判」、「天皇機関説事件」と、 無制約の権力が研究や市民を同質であること、 また「戦前」を作り出す日本の政治構造とそれを追認する司法権 という構造的欠陥があること、 これに対し、現在市民の力も大きくなっており、 インターネットにより視野も広がっていること、 を述べられ、次代にバトンタッチできる社会にして行こう、 と結ばれました。 ーーーーーーーーーーーーー この後以下のような質疑が行われました。 (質問)「学問の自由のすそ野に教育者たちがいるが、 (学術会議の)対応が大丈夫かなと思っている。」 (回答)「なしくずしに受け入れてはいない。 長期的見通しをもって、足場を固めているところだ。」 また、すそ野ではね返すことも重要だ。」 (質問)「事務局は民営化などに毅然とした態度をとれるのか。」 (回答)「民営化になればきちんと政府に対し、言うことができなくなる。 たしかに事務局は内閣内にあるので弱い立場だ。」 (質問)「学術会議でどういうことをしているのかよくみえない。」 (回答)「大きな反省点だ。活動の努力が足りない。 考えていかなければならない。」 以上が、講演と質疑の大まかな報告です。 なお、集会開始前から岡田教授の講演中まで、 会場周辺に右翼街宣車がやってきて(2~3台?)、 我々に対し大声でわめいていました。 現在まさに、日本社会では、戦前の亡霊ともいえる勢力と、 新しい社会を作ろうとする勢力との闘いが 展開されているのだと思いました。 次回は、「現場からの発言」の報告です。 ******************************************************************************* 「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス http://houinet.blogspot.jp/ 「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ http://hinokimitcb.web.fc2.com/ 「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト http://hinokimi.web.fc2.com/
〔解説〕全米自動車労組は前委員長や前々委員長などが横領や収賄により起訴されるというスキャンダルに巻き込まれていた。昨年12月に法務省との和解に達し、執行部を全組合員の秘密投票により選出するのか、現行の大会での間接選挙を続けるか、全組合員投票で決定することになった。この組合民主化の歴史的な一歩となりうる動きについて、著名な歴史家ネルソン・リクテンステインがレイバーノーツ誌に投稿した記事を一部省略して翻訳した。(レイバーネット日本国際部 山崎精一)
*毎月1日前後に「レイバーノーツ」誌の最新記事を紹介します。
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全米自動車労組、民主化への道が開く
2021年1月19日
ネルソン・リクテンステイン
*2019年ゼネラル・モーターズでのUAWストライキ
12月、全米自動車労組UAWの指導部は司法省との和解に達し、同労組の執行委員を組合員の直接選挙により選出する道が開かれることになった。これにより、70年以上にわたる一党支配に終止符が打たれ、かつては活発な内部討論と競争的な指導者争いで知られていた同労組の民主化に貢献するかもしれない。
この和解により強い権限を持ち裁判所により任命される監視官が6年間置かれることなり、UAWスタッフの新規採用に拒否権を持ち、汚職防止基準を満たしていない役員候補者を拒否したりする権限などを持つ。
さらに重要なのは、この和解が、執行委員を組合員による直接選挙で決めることを希望するか、あるいは4年ごとに開催される大会で代議員が執行委員を選ぶ現行制度を継続するかを決めるために全組合員40万人による投票を求めていることである。
裁判所命令のタイムテーブルによると、監視官が監督する全組合員投票は2021年9月までに実施しなければならない。組合員が執行部の直接選挙を選択した場合、役員を選ぶための全組合員の投票が2022年に行われる。
●組合中枢部での民主主義の欠如
この和解により、デニス・ウィリアムズとゲイリー・ジョーンズの2人の元会長を含む11人の組合幹部による横領、収賄、隠ぺい工作を明らかにした連邦政府の大規模な調査が終了した。11人の組合幹部は合わせると、150万ドル以上の組合費を横領し、フィアット・クライスラーの幹部から350万ドルの違法な金銭を受け、労働協約交渉を腐敗させようとした。
調査を主導したマシュー・シュナイダー連邦検事は、民主主義の欠如がUAWの問題の核心にあると主張している。シュナイダー検事がこの詐欺行為を追及したことにより、UAW執行委員会の閉鎖性と自己利益追求が、腐敗がはびこる環境を作り出していることを明らかにしている。この腐敗スキャンダルが進行する過程で、ウィリアムズ委員長の後任にジョーンズ委員長が執行委員会の中から選出されていた。
シュナイダー検事はトランプ前大統領により任命されていたが、UAWの中の新しい改革のためのコーカス(注1) Unite All Workers for Democracy(UAWD)の影響を受けて組合員投票による役員選出を推し進めた。UAWDは以前から組合員1人1票による役員選出を求める運動を展開していた。2020年初頭には、それを実現するため臨時大会を招集しようとしたが、26のローカル(注2)の6万人のUAW組合員が支持したが、必要とされる8万人を下回り成功しなかった。
●一党支配体制
UAWは何十年にもわたって一党体制を維持してきた。それは、組合本部のトップ役員をすべて選出する組合大会がアドミニストレーション・コーカスによって厳重に支配されていたためである。同コーカスは代議員の圧倒的な多数を常に占めてきている。
誰がUAWの指導者に指名されるか実際の決定は、13人からなる執行委員会によって行われるが、その全員がアドミニストレーション・コーカスに属している。時にはこの執行委員会の中で、激しい対立が起こる。委員長選挙では1970年にはレナード・ウッドコックがダグラス・フレイザーをわずか1票で破り、1982年にはオーウェン・ビーバーが1年近くに及ぶ内部抗争の末に委員長の座を確保した。
しかし、執行委員会が役員を選出すると、組合幹部はお互いを守り合う。第二次世界大戦後の組合全盛期に、UAWが自動車会社に立ち向かうために展開したスローガンが「指導者のチームワーク、組合員の連帯」だった。しかし今日では、このスローガンはほぼ独裁的な支配を意味するようになっている。
アドミニストレーション・コーカスは、千人以上の大会代議員の忠誠心を高めるために、さまざまな手段を使っている。組合スタッフの職を提供したり、ローカル役員選挙に推薦したり、逆に上からの批判や排除を行う。大会で選出される8人の地域責任者が組合統制の中心を担う。ローカルの不満の兆候を綿密に監視し、組合スタッフの任命や解雇を勧告することができる。
アドミニストレーション・コーカス支配下のUAWは汚職にまみれ、さらに深刻なのは、労使協調の文化にも悩まされている。UAWは譲歩や二層賃金制(注3)を受け入れ、各ローカルの組合員を互いに競わせ、米国の自動車生産に占める非組合員の割合が増加し、組織化に失敗したため、賃金や年金・健康保険給付が切り下げられた。
(中略)
●直接選挙は特効薬ではない
しかし、執行委員の全組合員投票による選出は万能ではない。組合の民主主義を実現するには、明確なプログラムを持ち、広くアピールし、明確な指導者を持つグループやコーカスを組織する必要がある。
UAWは設立当初の十数年間、国内で最も民主的で進歩的な組合の一つであった。共産主義者が支持する会派とウォルター・ルーサーが主導する会派の2つの派閥が、執行委員会だけでなく、ほとんどすべてのローカルや地域で執行部を競っていた。交渉戦略、ストライキ戦術、人種関係、外交政策、政治的行動など、考えられるあらゆる議題について、民主党やそれ以外の左派の中でも議論が交わされた。
毎年の組合大会は、議論、共闘関係の構築、組合員の教育のための刺激的な場となった。戦後、UAWの伝説的な委員長となったルーサーは、大会の書籍売り場の横に座って、代議員と何時間も話し合ったり、討論したりしていた。
各コーカスの指導者が重要な問題について議論するのを全代議員が聴き、その後で対立する決議案について投票すると、翌日には全国の主な新聞社がその結果を一面に掲載した。 1947年にルーサーのコーカスがすべてのトップ指導者ポストを獲得したことによって、このような組合民主主義は終わった。それ以降、反対派は執行委員会から外されたり、スタッフに雇われて取り込まれたりした。スタッフと役員は全員「花輪基金(注4)」に寄付しなければならず、ルーサー・コーカスの支配を維持するのに使われた。この基金は現在も存在し、最近の汚職スキャンダルに巻き込まれたUAW役員の一部に違法な裏金を提供している。大会の開催頻度が低下し、内部討論が衰退した。
(中略)
●待ち受ける困難な仕事
UAWの改革派には困難な仕事が待ち受けている。2つの選挙に向けて組織化しなければならない。それは、組合が全組合員投票による役員選出に移行するかどうかを決める組合員投票と、それに続いて執行委員自体の選挙である。一方、ローリー・ギャンブルUAW会長は、全組合員で投票する「問題」について組合員を「教育」すると約束しており、アドミニストレーション・コーカスは、組合員による直接選挙に反対するためにその強力な政治力を発揮する可能性が高い。
しかし、UAW組合員とローカルの指導者が、より大きく強力な労働組合を構築するために組合の民主的な管理が不可欠であることを理解すれば、これらの障害を克服することができる。そのためには、UAWを「フリントでの座り込みスト(注5)を敢行し、公民権を擁護し、世界で最も強力な企業を相手にした戦闘的な労働組合として復活させる」ことをUAWDは追求している。
(ネルソン・リクテンスタインは『State of Union: A Century of American Labor』の著者であり、ウォルター・ルーサーの伝 記も執筆している。)
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注1)コーカスは労働組合の中に存在する組合員による独自組織で、組合員の言論の自由、結社の自由を保障する組織。派閥のような存在だが、法律によりその存在が保障されている。
注2)ローカルはアメリカの労働組合の地域組織で日本の労組の支部に当たる組織。
注3)賃金合理化の一方法。従業員の賃金を維持する代わりに新規採用者には低い賃金表を適用することで、二つの賃金体系を生み出す。
注4)組合員の葬儀のための花輪代と称して役員やスタッフから強制的に集めていた寄付基金の名称。拒否すると役職を外され、現場に戻されたと言われている。
注5)1937年に行われたGMでの一か月に及ぶ職場占拠ストライキ。
森喜朗公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の オリンピック憲章に違反する性差別発言に対する抗議声明 東京を拠点とする国際人権 NGO ヒューマンライツ・ナウ(HRN)は、森喜朗公益財団法人東京オリンピック・パラリンピ ック競技大会組織委員会(以下組織委員会)会長が、2021年2月3日に日本オリンピック委 員会(JOC)の臨時評議員会において行った女性差別発言について、強く抗議する。 臨時評議会において森会長は、JOCの女性理事の登用を4割以上にするという目標に関して 「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」、女性の理事を増やす場合は 「発言の時間をある程度規制をしておかないとなかなか終わらないから困ると誰かが言っ ていた」などと発言した [1] <https://hrn.or.jp/activity/19352/#_edn1>。 一連の発言は、明確な性差別であり、女性に対する偏見を助長するだけでなく、女性の意 見がスポーツ分野に反映されるのを阻害することが懸念され、翌日(2月4日)に謝罪記者 会見をしたからと言って決して許されない。 森会長も謝罪記者会見で明確に述べているように、オリンピックは、オリンピック憲章と いう規範に則って開催されることが求められる(オリンピック憲章への導入C) [2] <https://hrn.or.jp/activity/19352/#_edn2> 。同憲章では、「オリンピズムの根本 原則」として、「3 スポーツをすることは人権の 1 つである。すべての個人はいかなる種類の差別も受け」 ないこと、「6 このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、 宗教、政治的またはその他の意見、 国あるいは社会的な出身、 財産、 出自やその他の身分などの理由による、 いかなる種類の差別も受けることなく、 確実に 享受されなければならない。」 とし、性別(sex)だけではなく、いかなる差別も禁止している[3] <https://hrn.or.jp/ activity/19352/#_edn3>。 また、オリンピック関係者(オリンピック競技大会の組織委員会など)が遵守することが 求められているIOC倫理規程は 「人権保護の国際条約がオリンピック競技大会での活動に適用される限り、 それを尊重 すること。 特に以下のことを保証すること - 人間の尊厳を尊重すること - 人種、 肌の色、 性別、 性的指向、 言語、 宗教、 政治的またはその他の 意見、 国あるいは社会のルーツ、 財産、 出自、 その他の身分などの理由による、 いかなる種類の差別も拒否すること」と定めている。[ 4] <https://hrn.or.jp/activity/19352/#_edn4>さらに、IOCが定めた「アジェンダ2020 」は提言11で「男女平等を推進する」とし、「 1. IOCは国際競技連盟と協力し、オリンピック競技大会への女性の参加率50%を実現し、オ リンピック競技大会への参加機会を拡大することにより、スポーツへ の女性の参加と関与を奨励する。」としている[5] <https://hrn.or.jp/activity/19352/ #_edn5> 。 組織委員会は、オリンピック憲章規則35付属細則によって、「その設立から解散に至るま で、 オリンピック憲章および IOC と NOC、 開催地との 間で取り交わす合意書、 さらにその他の規則または IOC 理事会の指示に従い、 すべて の 活動を進めるものとする。」と規定されている[6] <https://hrn.or.jp/activity/19352/#_edn6> 。今回の森会長の発言は、同憲章に規定する性差別の禁止に明確に反している。 加えて、森会長は、公益財団法人日本スポーツ協会最高顧問でもあり、組織委員会会長で もあることから、日本のスポーツ界を代表する立場にいる。そのため、内閣総理大臣とし て自ら閣議決定した「男女共同参画基本計画」の後継である「第5次男女共同参画基本計 画」(2020年12月閣議決定)において示された「スポーツ団体における女性理事の割合」 を2020年代の早い時期に「40%」にするという目標 を達成するために、率先して女性理事の割合を増やす責任を持つ。 このように、森会長は、オリンピック憲章やアジェンダ2020が要求し、また、日本国 が実現しようとしているスポーツにおける男女平等を軽視し、現在24人中5人(20.8%) しかいないラクビーフットボール協会理事 [7] <https://hrn.or.jp/activity/19352/#_edn7> に関して、「女性がたくさん入っている理事会(略)は時間がかかる」という科学的根 拠のない「事実」を述べ、さらに、現在25人中5人(20%)しかいないJOC [8] <https://hrn.or.jp/activity/19352/#_edn8> が女性理事を40%にしようとする努力を揶揄し水を差す発言をしたことは、スポーツ界に おける選手たちの男女同数のみならず、役員における男女平等の実現へと努力しているス ポーツ団体の努力を踏みにじるものである。 また森会長は、発言時間に関する性差別発言に関連して、組織委員会理事会の女性は「み んなわきまえておられる」と指摘した。この発言は、会議において女性たちが発言するこ とを萎縮させかねないものである。すでに国内外から多くの批判が上がっているが、世界 的に注目される組織委員会会長の発言であるために、日本が受けたダメージは計り知れな い。組織委員会として真摯な対応をしなければ、東京オリンピック・パラリンピックは性 差別発言を容認する組織委員会が準備開催したという不名誉なレガシーが残ることになり かねない。 これまで男性のみによって運営されていたスポーツ団体に役員として女性が入ることは、 より民主的なプロセスが実現することを意味する。民主的なプロセスは、独裁やホモソー シャルな空間とは異なり、多様な視点が提供されることから、当然に時間がかかる。その 時間は「民主主義のコスト」であって、民主主義国家である日本の首相経験者がそれさえ も理解していないことは驚くべきことである。 HRNがフォーダム大学法科大学院Walter Leitner International Human Rights Clinicと共同で2021年1月26日に公表した報告書「日本の教育機関における男女平等の推 進」[9] <https://hrn.or.jp/activity/19352/#_edn9> において、「スポーツ連盟等において男性コーチや役員が圧倒的に多いことが障壁となっ て、女性の意見をスポーツ団体に反映させることが非常に難しくなってい」ることを指摘 した。本報告書では、アメリカ合衆国のタイトル・ナインのような法律を導入することで 、教育現場や学校スポーツにおける男女平等を促進することを提案しているが、今回の性 差別発言は、スポーツ界における男女平等の必要性をスポーツ界のトップが認識していな いことを図らずも露呈したものとなった。 以上のことから、HRNは次のことを求める 1 組織委員会理事会は、オリンピック憲章等に明確に違反する性差別発言により、「大会の 成功」(定款3条)を危うくした森会長に辞任を求めるか、定款31条3号の規定により、解 職すること。 2 組織委員会及びJOCは、第5次男女共同参画基本計画に則って、すべてのスポーツ団体 の女性役員を速やかに40%に引き上げること。 3 学校スポーツにおける性別差別をなくするためにアメリカ合衆国のタイトル・ナイン のような法律の制定を組織委員会及びJOCが中心となって実現すること。
3日のJOC評議員会の席で、森喜朗の発言に笑い声を上げて同調した男の評議員、複数名。名前が出ないよね。なぜマスコミは調べて氏名を上げないのか。ハラスメントへの加担と幇助だ。厳しく責任を問うて罰を与える必要がある。JOCは公益財団法人だし、運営には国民の税金が入っている。
だからこれは、ポロッと出た失言ではないですよね。ポロッと出たように見せかけて、実は周到に準備して意図的に行っている。嫌がらせだ。権力による圧力と排除の行為だ。JOCの女性理事や女性評議員に圧力をかけ、オレのやり方に逆らったら笑いものにして嫌な目に遭わせるぞと脅している。
具体的な現場とは、3日のJOC評議員会の席で、ここには女性の評議員が1人だけいて、出席した男の評議員が森喜朗の話に同調して笑い声を上げた。森喜朗の今回の行為には実質的な権力目的があり、文科省の進める女性枠拡大路線に反対していたことや、JOC理事会の公開要求への反対が背景にあった。
森喜朗の発言は「女性蔑視発言」なのか「女性差別発言」なのか。マスコミは社によって二通りの書き方をしている。私も迷ったが、これはただの「女性蔑視」ではなく「女性差別」と認識した方が正しいと考える。具体的に、組織の現場でハラスメントを加えて権力的な排除行為を行っているから。
かわいそうに。また新たな犠牲者が一人出た。歯止めのない菅義偉の権力の暴走。いつまで続くのか。https://news.yahoo.co.jp/articles/31ca2a670d35bbe7cb22c5e4d66f53c52c9dd239 …
森喜朗とジェンダーの問題を考えるに当たっては、この「噂の真相」の暴露記事が最も本質的で、敢えて言えば最高の政治学の材料になると言える。誰か勇気のある者が、記事を復元して再掲するか、要点を整理して紹介してくれればいいと思う。希望としては、BBCかニューヨークタイムズに載ること。
森喜朗の女性観がどのようなものか知る材料としては、「噂の真相」が書いた高市早苗との問題の記事が最も分かりやすいと思う。裁判では「噂の真相」が負けたようだが、内容は信憑性のあるものだった。同じ手口と経緯が他(小池百合子、、)にもあったことが示唆されていて、なるほどと得心させられる。
石原良純の「不寛容」云々の発言、兄の伸晃がバッシングされたことに対する反論の意味もありそうですね。とんだ勘違いもいいところだけれど。相変わらず上級特権待遇の伸晃を擁護して、あれで当然だと思っているわけだ。
普通は、これが出たら辞任の流れだ。関係各方面への告知の意味。何もなければ、わざわざ4日前に会議の日程を流すということはない。どうなるかな。https://news.yahoo.co.jp/articles/5c4fa92bd83b6ac67b7b88a6a76f2323cfd6942f …
石原良純、森喜朗への批判は「不寛容な社会」の証左だと言ったが、逆じゃないのか。不寛容なのは女性を委員会運営から排除する森喜朗の方だろう。男だけで回してきた従来のやり方に文句を言うな、異論を差し挟むな、黙ってろと脅しているわけだ。権力者による威圧だよ。https://news.yahoo.co.jp/articles/51ff3ffac6fae4c62445d5b53f8ef0957ecccf23 …
8 1/2 | 映画 | 無料動画GYAO! (yahoo.co.jp)
温泉地に逗留している43歳の映画監督グイド。彼はこの地で新作の撮影を控えているのだが、構想がまとまらず、プロデューサーや製作主任にせっつかれながらも、既にクランクインを2週間延期している。老いたブルジョワや枢機卿などの湯治客に混じって現れるグイドの旧友、愛人、そして妻ルイザ……仕事上のスランプ、冷え切った妻との関係……公私ともどもストレスにさらされているグイドの脳裏には幼少時の記憶やまだ見ぬ夢の美少女の幻影が現れては消える。クライマックスは、巨大な宇宙船発射台の屋外セットを前に開かれる記者会見シーン、ストレスが頂点に達したグイドがとった行動とは……。
キャスト
出演:マルチェロ・マストロヤンニ アヌーク・エーメ クラウディア・カルデナーレ
スタッフ
監督・原案・脚本:フェデリコ・フェリーニ 音楽:ニーノ・ロータ
まさに映画でしかできない芸術表現として、観る者ひとりひとりに様々な解釈、感慨を与えてくれる映画。
温泉地に逗留している43歳の映画監督グイド。彼はこの地で新作の撮影を控えているのだが、構想がまとまらず、プロデューサーや製作主任にせっつかれながらも、既にクランクインを2週間延期している。老いたブルジョワや枢機卿などの湯治客に混じって現れるグイドの旧友、愛人、そして妻ルイザ……仕事上のスランプ、冷え切った妻との関係……公私ともどもストレスにさらされているグイドの脳裏には幼少時の記憶やまだ見ぬ夢の美少女の幻影が現れては消える。クライマックスは、巨大な宇宙船発射台の屋外セットを前に開かれる記者会見シーン、ストレスが頂点に達したグイドがとった行動とは……。
シュールレアリスム
2021年2月7日(日) 22:50
tom********
神経衰弱で退廃的で芸術的な映画である。こういう映画は日本人では作れない匂いっていうか美術館にいるようで前衛的でありリッチで美しい。フェデリコフェリーニの天才が随所で見られる。
壮絶! 独伊〈サン・ピエトロ〉攻防戦/The Battle of San Pietro | バラエティ | 無料動画GYAO! (yahoo.co.jp)
枢軸軍と連合軍との激烈な山岳戦を至近距離から記録! 名匠ジョン・ヒューストンが命がけで撮影した戦争ドキュメント!! 地雷、そしてトーチカが連合軍の行く手を阻む!! 【あらすじ】1943年7月、連合軍によるシチリア島上陸作戦が成功すると、ムッソリーニは逮捕・幽閉され、新政府は連合軍との休戦を表明。しかし、結果的にドイツ軍がイタリア半島全土を占領する事に。ドイツ軍は南北に長く、東西に短い山がちな半島の地形を利用して、幾重にも防衛戦を敷いた。ナポリ北西の小さな村-サン・ピエトロもそうした拠点のひとつであり、連合軍と枢軸軍の熾烈な山岳戦が行われた。本映像はジョン・ヒューストン監督が、硝煙漂う前線で命をかけて撮影した戦争ドキュメントの傑作!
- キャスト
- 監督:ジョン・ヒューストン
- タイトル情報
- 壮絶! 独伊〈サン・ピエトロ〉攻防戦/The Battle of San Pietro
- 枢軸軍と連合軍との激烈な山岳戦を至近距離から記録! 名匠ジョン・ヒューストンが命がけで撮影した戦争ドキュメント!! 地雷、そしてトーチカが連合軍の行く手を阻む!!
- 1943年7月、連合軍によるシチリア島上陸作戦が成功すると、ムッソリーニは逮捕・幽閉され、新政府は連合軍との休戦を表明。しかし、休戦の結果ドイツ軍がイタリア半島全土を占領することに。ドイツ軍は、拠点のひとつであるサン・ピエトロのような山がちな半島の地形を利用した幾重もの防衛戦を敷き、連合軍と枢軸軍間で熾烈な山岳戦が行われた!!
ヴァレリアン 千の惑星の救世主【字幕版】 | 映画 | 無料動画GYAO! (yahoo.co.jp)
西暦2740年。宇宙を守る任務を帯びたエージェントのヴァレリアンとローレリーヌは、あらゆる種族が共存する“千の惑星都市”アルファに派遣される。アルファでは、謎の放射線汚染が広がっており、2人は、事態の対処を任されている司令官の護衛を務めることになったが……。
- キャスト
- 出演:デイン・デハーン/カーラ・デルヴィーニュ/クライヴ・オーウェン/サム・スプルエル/イーサン・ホーク/リアーナ/クリス・ウー/ハービー・ハンコック
- スタッフ
- 監督・脚本:リュック・ベッソン 製作:ヴィルジニー・ベッソン=シラ
- ヴァレリアン 千の惑星の救世主
- 驚異の映像革新! これがリュック・ベッソンの映像美だ! スター・ウォーズに影響を与えたSFの原点がここに! リュック・ベッソン史上、最強最大のスケールで贈るSF超大作!
- 西暦2740年。宇宙を守る任務を帯びたエージェントのヴァレリアンとローレリーヌは、あらゆる種族が共存する“千の惑星都市”アルファに派遣される。アルファでは、謎の放射線汚染が広がっており、2人は、事態の対処を任されている司令官の護衛を務めることになったが……。