
独フォルクスワーゲン(VW)は13日「ビートル」2019年で終了するという。ポルシェのデザインでながいあいだ世界中で親しまれてきた車種であったが、世の中の趣向はSUVなどに向いており、人気が無くなったいるという。
ビートルの起源は、「大衆車」を作るとしたナチス・ドイツにさかのぼる。
しかし売り上げは、主要な米国市場を中心にここ数年は減少していた。米国の消費者はここのところますます、クロスオーバー車や多目的スポーツ車(SUV)といった大型車種に乗り換えるようになってきた。
ビートル車最後となるモデルには、クーペとコンバーチブルの両方を用意する予定だという。

ビートルはもともと1930年代、ドイツ国民に安価で実用的な大量生産車が欲しいと考えたアドルフ・ヒトラーの命令により、伝説的エンジニアのフェルディナント・ポルシェ氏がデザインした。ポルシェ氏の苗字は今や、高速自動車と同義語となっている。
しかし戦争勃発で軍需が優先となったため、生産が行き詰まってしまった。
工場は大被害を受け、さらにその後、連合軍の手に委ねられた。連合軍は後に、ビートルの製造再開に大きな役割を果たすことになる。