英国の自動車生産性は、極めて高く、2016年では自動車労働者1人当たり11代の車を作っており、2018年も8.6台で、ドイツの7代よりも高かったという。
そして、英国は、自国生産車は50%は、EUに輸出されている。ホンダや日産の英国からの撤退は、EUとの関税撤廃で英国で生産する必要がないからであるが、同様なことは他の産業でも起きているから、ますます英国の生産力は落ちることとなる。
自動車産業の場合は、研究開発費の投資額が大きく、ドイツでは年間、3兆円近いし、日本では大手3社だけでも2兆円強。そ2に対し英国では6千億円程度。こういった研究開発費が英国では減少しているから、近未来の英国自動車産業は壊滅的打撃となるし、自動車産業の基盤の研究開発が停滞するということは、他の産業の基盤開発への影響も出るから、単に自動車産業だけの問題でないことは明らか。
さらには、雇用が、自動車産業でもじわじわ減っていて、全産業での雇用減少は膨大になる。
結局、英国のEU脱退は、英国事態の息の根をとめることになり、それが始まっているということであろう。