富士通とNECがITバブルで沸いた2000年以降、レイオフを繰り返していることは見聞きしていたが、売上も20年間で半分に落とし、事業も次々身売りしていたとは。
この状況を日経ビジネスがまとめていた。重電や家電のパナソニック、日立、ソ二ーがリーマンショック以降、業態改善をしてきて今や勝手の輝きを取り返しているようなのと大きな違いがある。その差はもしかしたら、顧客層の違いからくるものかも。パナソニック、ソニーは主力は民生機器、日立は企業・官公庁などであるのに対し、NEC・富士通そして凋落しきった同業の沖電気の大口顧客は電電公社以来のNTT系ガ主力であったのが不幸のもとでは? 広く一般社会を相手にしていて評価の高かったPCやスマホも人手に亘っている。
また、一時期、コンピュータシステムを構築するシステムインテグレーション(SI)で両社とも評価が高かったが、ITの中心がハードからソフトに移るともに、基幹ソフト開発をやってこなかった両社はSIの世界でも忘れ去られてしまっている。両社とも優秀な人材が今も居るはずなので、過去の栄光を捨てて、原題社会を見直してITなどで役に立つものが無いか死に狂いで探せば、例えば、アメリカのベンチャー、Facebook、Instagrum、NetFlixなどが提供したようなサービスなどを見出せば復活出来るのでは?
国内で約2万4000人を削減. 売上は20年で半減
2社はITバブルに沸いた2000年以降、国内の人員削減を繰り返してきた。18年にはNECが45歳以上を対象に早期退職を募り、同年末には2170人が会社を去った。富士通は18年秋から間接部門の社員の直接部門への配置転換を進めた結果、2850人が19年3月末までに早期退職した。00年以降の国内の人員削減数はNECが約1万人、富士通が約1万4000人に及ぶ。