Forbesが販売間近のEV車「EQC]の記事を載せていた。日産のLeafが3~400万円で、モーター最高出力160Kw(218PS)/ 4600-5800rpmなのに対し、300KWで、ベースとしたGLCが6~700万円だから、1千万円位か? 今更SUVスタイルではないのではなかろうか? そうなるとテスラのEV車と良い勝負するであろう。テスラのはファルコンウインドウやデザインの新規性で面白そう。
EQCのデザインテーマは「クリーン&シームレス」。フロントまわりはブラックパネルやLEDヘッドライトを採用した先進的なイメージでまとめられている。まるでクーペのように流麗なルーフラインを持ち、全体的にはまとまり感のあるシンプルなスタイリングになっている。
インテリアは、モダンかつ質感の高いデザインで、高級感のある素材が採用されるなど、メルセデスらしい落ち着いた雰囲気が感じられる。新型Aクラスでも採用されたAIインフォメントシステム『MBUX』も搭載されており、「ハイ、メルセデス!」と呼びかけることで起動し、音声のみでさまざまな操作ができるほか、今回のEQCのために新設定されたコマンドが搭載されるなど、機能面でアップデートされ、利便性を高めている。
デキがいいという言葉はこのためにある。「メルセデスがEVになった」という本物感
従来のメルセデスの“文法”からすると、この「EQC」という名称は耳慣れないものだが、ベースモデルを知ればスムーズにモデル名を覚えられるかもしれない。スタイリングからも感じられるが、EQCはミドルSUVの「GLC」をベースにしている。現在EVを手がける多くのメーカーが、新規にオリジナルボディを制作していることに対して、メルセデスは異なるアプローチで対抗してきたのだ。
ベンツのEVであるEQCでは、SUVのGLCをベースとし,ブレーメンの工場ではGLCクーペとともに共通のラインで製造されているとの事。
では、AクラスやBクラスではなく、GLCが選ばれたのはなぜか?ミディアムSUVというセグメントを用意することで、より多くのお客の要求にこたえられ易くするため。
このEQCが主力になっていくEVの「EQ」、プラグインハイブリッドの「EQ Power」、水素燃料電池車の「F-CELL」という3つのEQパワートレインを用意し、今後の電動モビリティを包括していくという。さらに、2020年中にはピュアEVとして10モデル以上をリリースし、2030年にはEQブランドの販売比率をメルセデス全体の50%以上に引きあげようと考えている。
EQC Edition 1886|メルセデス誕生の1886年を意味する限定55台の特別車。先行販売される。
EQC 400 4MATIC|EQCの記念すべきシリーズ。予約注文はWEBで行われる。
SUVとして外せない要件である4WDシステムに関しては、前後計2つのモーターを搭載し、低燃費目的で走行する際はフロントモーターのみで効率的に走り、パワフルさを要求される場面ではリアモーターも稼働して4WDの走破性能を発揮してくれる。
〈EQCの特徴1〉
EQCのデザインテーマは「クリーン&シームレス」。フロントまわりはブラックパネルやLEDヘッドライトを採用した先進的なイメージでまとめられている。まるでクーペのように流麗なルーフラインを持ち、全体的にはまとまり感のあるシンプルなスタイリングになっている。
クルマとしての快適さを味わうためには、航続距離も重要である。その点、欧州参考値のWLTCモードで400kmというスペックは十分信頼に足りる。充電方式に関しても、日本で主流となっている急速充電のCHAdeMO規格に対応しており、普通充電も合わせると利用できる公共充電器数は全国で2万1000箇所(2019年6月現在)。メルセデス・ベンツ正規販売店の全店に充電設備が設置され、さらに2019年中にPHEVやEQCを購入すれば、メルセデス専用の充電用ウォールユニットが無償で提供されるという。
〈EQCの特徴2〉
優れた航続距離と燃費を実現するため、EQCでは前後アクスルにそれぞれ1つずつモーターが搭載されている。低中負荷領域では、フロントモーターのみ稼働し、走行状況に応じて前後トルクを可変調整しながら、リアモーターも同時に稼働することで4WDらしい高いドライビング特性を発揮する。
最高速度は180km/h、0-100km/h加速も5.1秒と、SUVらしからぬ高性能を持ち、ハンドリング、快適性、安全性についても、メルセデス基準に基づいて開発されている。特に走行性能に関しては、49:51という理想的な前後重量配分が、低重心な車体設計と相まって、エモーショナルな走りを味わえる(※数字は欧州参考値)現代の自動車、特にプレミアムモデルにはさまざまな要件が必要となっている。優れた運転フィーリングはもちろん、内装の質感、室内空間の快適性、高い安全性能、購入後の保証やサポートなど、これらの実現にはメーカーの技術力だけでなく、そのブランドが培ってきた歴史や販売店の体制、メガサプライヤーとの関係など、あらゆるものが総動員されることになる。そういう意味では、メルセデスが、メルセデス基準で作り上げたEVには、今後さらに注目が集まることだろう。
EVの市場がコンペティティブなのは、自動車としてはこれまでのどんな進化をも超える「パワーユニットの変換」という高レベルの進化段階に直面しているためだ。当然、EV市場の熾烈な競争のなかで、高いレベルの競争力が必要となることが予想される。しかし、130年以上の長い自動車の歴史のなかで、多くのカテゴリーにおいてトップに登りつめてきたメルセデスには、その狭き門を上り詰めてきた実力と経験がある。EQCを街中で多くみることができる未来は、そう遠くないはずだ。