EVバスのプロテラ、IPO直前の資金調達でユニコーン化へ。ユニコーンとは、企業としての評価額が10億ドル(約1250億円)以上で、非上場のベンチャー企業で、近い将来大きく成長するとみなされている企業の事。
プロテラは、EVの基本でなく、バスだけに特化したEV車開発なのに、ユニコーン企業とみなされるとは面白い。
プロテラが新規で7500万ドルを調達した場合、同社の累計の調達額は6億ドルを突破し、企業価値もさらに高まる。Prime UnicornのアナリストのJustin Byersは「調達額が上限レンジに達した場合、プロレラの企業価値はわずかに10億ドルを上回り、10億4000万ドルに到達する」と述べた。
プロテラは先日、新事業として商用EVトラックやEV清掃車両向けにバッテリーやモーターなどの部品を提供していくと宣言した。同社は約10年の間、カリフォルニア州で交通事業者向けに車両を提供してきたが、新設したProterra Powered部門でさらに事業を拡大する。
ロイターの報道によると、プロテラは年内のIPOを目指し、JPモルガンチェースやモルガン・スタンレー、ドイツ銀行らと契約を結んだという。プロテラCEOのライアン・ポップルはテスラ時代には財務部門に勤務し、2010年のテスラの上場に関わっていた。ポップルは2016年のフォーブスの取材に、数年以内にIPOを実施すると述べていた。
現状のプロテラの出資元としてはGMベンチャーズやダイムラー、BMWに加え、クライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズ(KPCB)やTao Capital Partnersなどがあげられる。