先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

熱効率45%のガソリンエンジンが開発されたという!

2019年08月24日 17時42分28秒 | 日記

日経ビジネス誌によると、日産の開発であるが、ほぼ同時期にマツダも熱効率44%と言うガソリンエンジンを開発したと言う。面白い事に両社ともに、車を直接駆動するのではなく、ハイブリッド車として使うと言う。

直接、駆動エンジンとして使うより、発電してモーターで、駆動するか(日産方式)、充電池により回すモーターを副駆動エンジンとして使う方(マツダ・トヨタ方式)がはるかに燃費がよくなっている。ガソリンエンジン単体では小型車でガソリン1リットルで精々10数Kmがハイブリッドにすると、40kmにもなる。どうしてだろうか?

日産自動車が、最高熱効率で45%に達する次世代ガソリンエンジンを開発したことが日経 xTECHの調べで分かった。量産エンジンで、世界最高値になる可能性が高い。2020年に量産を始める。搭載車両の燃費性能を大きく高められる。

 シリーズ方式のハイブリッド車(HEV)機構「e-POWER」に搭載する次世代機で達成する。2020年春ごろに発売予定のSUV(多目的スポーツ車)「エクストレイル」から採用する計画だ。

 
現行のシリーズハイブリッド機構e-POWERの外観。小型車ノートに搭載する。左がエンジン、右がモーターとインバーターである。排気量は1.5L程度で、理論空燃比で燃焼する発電専用機になる。ターボチャージャーで過給するダウンサイジングエンジンになりそうだ。

5億円超の「ホンダジェット」が好調 成功の秘訣は翼上面のエンジン

2019年08月24日 14時24分12秒 | 日記

 

ホンダジェット

今年のF1選手権で2勝を果たしてレース界を盛り上げているホンダは、ジェット機でも大躍進している。2017年から2019年上半期まで、毎年「ホンダジェットは」乗員数10名以下の小型ビジネスジェット機のカテゴリーで世界一のデリバリー数を記録。現在、65か国で130機以上が運用されている。その市場はアメリカ、日本、欧州と拡大し、いよいよ今月、中国民用航空局から型式証明を取得した。

さらに近い将来、ホンダは2輪のロードレース世界選手権500ccで5連覇達成のミック・ドゥーハン選手との強い関係を生かして、彼の母国オーストラリアにも導入する可能性もある。

しかし、ホンダジェットの道のりは長かった。2015年に生産開始こそしているが、実は30年以上の開発期間が必要だった。

1986年、東大卒で航空機開発の技術者の藤野道格が、25歳という若さで先進小型ビジネスジェット機の開発責任者に任命された。これはホンダ創業者の本田宗一郎が1991年に他界する前にゴーサインを出した最後のプロジェクトの1つだった。開発を牽引する米ミシシッピ州立大学大学研究所にも配属された藤野氏は、莫大な研究、計算、実験を重ね、1997年に同大学研究所のコンセプトスケッチを描いた。

同ジェットの最大の特徴は、業界でもユニークなエンジンの配置だ。エンジンを主翼上面に取り付けることによって、これまでにない広いキャビンと荷物室を確保し、エンジンから室内に伝達される騒音や振動の低減に成功した。つまり、このデザインで、同飛行機はビジネスジェット機のカテゴリーで最も静粛性に優れたジェットになっているということだ。

また、翼とエンジン、ノーズのデザインおかげで、空力抵抗が大幅に低減し、燃費も業界のトップクラスにある。「ホンダジェットのスリークで美しいノーズの形は、実を言うとハワイの免税店で見たサルヴァトーレ・フェラガモのハイヒールのデザインにインスパイアされました」と藤野氏は言う。



アメリカでは「主翼上面エンジン」があまりにも高く評価されたので、開発者の藤野氏は少なくとも7つ以上のアワードを受賞している。2012年に米国航空宇宙学会よりエアクラフト・デザイン・アワードを受賞し、2014年には学術団体「SAEインターナショナル」より「ケリー・ジョンソン賞」を獲得した。
さて、気になるスペックを簡単に紹介しよう。ホンダジェットは、乗員を含む最大7人乗り(パイロット1人乗客6人またはパイロット2人乗客5人)。ライバルのセスナより室内は広いものの、キャビンの全高が142cmなので、180cm以上の人はトイレに行くのに少し苦労する。



最大運用高度は1万3千メートルだから、一般のエアラインが飛ぶ1万メートルより高く飛行できる。最速巡航速度は782km/h、しかも一番重要な航続距離は2265kmになっている。同プロジェクトの開始は1986年だが、ホンダジェットの初テスト飛行は2003年12月であり、市販機の初飛行は2014年だった。

ホンダは、2018年8月に490万ドル(約5億2千万円)でデリバリーを開始し、世界65か国で130機以上が運用しているという。航続距離がより長く、室内の質感が向上した「ホンダジェット・エリート」が今年発売になったが、価格は5億6千万円。ホンダによると、今現在、週1機のペースで納品しており、需要が供給を上回っているという。

いつも仕事でホンダの新車を試乗している僕から見ると、ホンダはユニークな存在だ。ビジネスジェット機で世界一である他に、オートバイも製造しているし、芝刈機のシェアでも世界一、発電機、除雪機、小型耕うん機では日本一。他のカーメーカーがどんどん互いにタイアップし共同開発を行なっているにも関わらず、ホンダはロボットも含めた広い範囲の商品づくりをしているからこそ、個性を保っていられるのだと思う。
 



ホンダジェットの開発に投資した額は10億ドルだが、今のペースだと来年いっぱいには元が取れる可能性があるらしい。
 

8月24日早朝、またも、北朝鮮、近距離ミサイル発射

2019年08月24日 10時59分51秒 | 日記

8月24日早朝、またも、北朝鮮、近距離ミサイル発射。

 

 7月25日に北朝鮮が発射した短距離ミサイルとみられる飛翔体=朝鮮中央通信・AP

 

まるで、Gsomiaの日韓破棄の影響を調べる様かのよう。韓国は偵察衛星を持たないから、アメリカから情報を得るしかないが、この7回目??の発射を文大統領は察知しているのだろうか?

文大統領は、北と統合して中国傘下に入りたいのだろうか? 中国は今は登り坂の様に見えても、意見の違う事を容認できないから、色々なアイデアが育たない。2025年製造業世界一になるかもしれないが、想像力がなければ、製造業世界一と言っても意味がない。いまは、中国で生産を委託している多くの企業が逃げ出そうとしていて、どこも発注せず、中国自ら最新の製品開発をしないと製造が生きないからだ。

日経新聞による追加最新情報:

岩屋毅防衛相は24日午前、北朝鮮が同日朝に弾道ミサイル2発を発射したと発表した。日本の領域や排他的経済水域(EEZ)には落下せず、ただちに日本の安全保障に影響を及ぼす事態ではないと説明した。「発射は明白に国連決議に違反し、距離や種類にかかわらず看過できない」と述べた。

 

北朝鮮による飛翔(ひしょう)体の発射は、韓国が日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を日本に通知してから初めて。韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は24日朝6時45分ごろと7時2分ごろの2回、東部の咸鏡南道宣徳付近から日本海に向かって飛翔体を発射した。高度は最高97キロメートルで、飛距離は約380キロメートル、最高速度はマッハ6.5以上と探知したという。

岩屋氏は協定の破棄が情報収集に影響しなかったとしたうえで「北朝鮮も地域情勢をしっかり見ている。間隙を突いたのではないか」との認識を示した。協定の有効期限が11月22日まで残っている状況を踏まえ「引き続き日韓、日米韓の連携をしっかり取りたい」と強調した。韓国軍合同参謀本部は「日本が関連情報の共有を要請してきたことを受け、関連情報を共有する」としている。

北朝鮮は約1カ月の間に短距離弾道ミサイルを含む飛翔体を7度発射したことになる。日本政府はこれまで発射直後は飛翔体と説明し、弾道ミサイルとは断定していなかった。岩屋氏は24日発射分について「万全の態勢を取っているので今回は早く判断できる情報がそろった」と語った。

米政府高官は「北朝鮮からのミサイル発射の報道を認識し、情勢を注視している。同盟国である日本や韓国と緊密に連携している」と説明した。