(日経ビジネス2018年8月20日号を引用)ドラッグストア首位に立つウエルシアが事業モデルの変革を急ぐ。郊外型から都市型立地へと乗り出し、小売業界の王者セブンイレブンなどコンビニの弱点を突く。ウエルシアがけん引する形で、ドラッグストアの市場規模はさらに拡大し、コンビニに肉薄する可能性もあると指摘。ドラグストアーの売り上げはコンビニの2割弱くらいだし、店舗数も1割もないが、コンビニの弱点を突いて急成長している。

この店を経営するウエルシアホールディングス(HD)は2017年度の売上高が6953億円。ツルハホールディングスの追い上げをかわして、2期連続で業界首位を守った。関東を中心に、28都府県で1747店舗(18年5月末時点)を展開する。
頭の神田小川町店のような小型の店舗を都市部に積極的に出し始めた。今後、人口減少が加速することを見越し、人口の厚い都市部でも店舗網を広げる必要があるとの判断だ。
セブン-イレブン・ジャパンの17年度のチェーン全体の売上高は4兆6781億円、店舗数は2万260店。それぞれウエルシアのおよそ7倍、12倍という規模だ。
コンビニが小売業の王者であるのは間違いないが、それでも弱点はある。ドラグストアは3つの弱点を突く。
①給与がコンビニの2割多い。
②薬の販売は利益率が高い。
③ドラグストアのイメージは元来が健康志向で、超高齢社会への対応が十分。、