原子力産業は長年にわたり規模が縮小していたが、活況を取り戻そうとしている。その鍵を握るのは、小型化した原子炉かもしれない。
原子炉メーカーは、新技術と最先端のエンジニアリング、市場に優しいアプローチを駆使して新たなシステムを開発している。既存の原子炉と比べ、生み出すエネルギーの量は小さいが、かなり小型化され、コストも安い。
小型モジュール炉(SMR)と呼ばれるこの新しい原子炉は、コンパクトな格納容器に設置することができ、従来のものに比べ遮へいと監視を弱めても安全に稼働できるとうたわれている。SMRにより、発電所は巨大な砂時計のような形をした冷却塔が不要になるかもしれない。過熱を防ぐために水中に設置されるタイプのSMRもある。
官民による数十億ドルの投資を受けて数十のSMRが設計されているが、米国とカナダの規制当局から事前審査を受けているのは一握りだ。米ユタ州の公営共同電力事業体は2029年末までに米国内初のSMR稼働を目指す。中国はSMR開発に大規模な投資を行っている。ロシアは昨年、船上でSMRを稼働させ、移動可能な発電所だとアピールした。
各国が手掛けようとしているから、SMRの方式もいろいろある。経済産業省の資源エネルギー庁がWebサイトにまとめているので用紙を纏めてみた。
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/smr_01.html