『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

アドベント3週目に入りましたよ

2007年12月16日 23時56分07秒 | おもひでばなし
《そうさ、これが生活さ!》

古いフラットの3階に有る我が家に入る時
共同玄関(というと聞こえは良いけど、実態は金網の柵)の鍵をアスカリさんが開けてくれる。
アスカリさんと言うのは門番もしくはガードマン・・・多分想像されるのとは随分違うと思うけど

それから、3階へ続く階段を昇ると、そこに鉄格子がひとつ。
その鉄格子を開けると、お隣さんと我が家の廊下で間にもうひとつ鉄格子。
んで、やっと我が家の玄関なんだけど、扉の外側にもうひとつ鉄格子・・・
犯罪から身を守ると言うよりも・・・私らが囚人かいな?と十分錯覚できる素晴らしさ

玄関を開けると・・・ この風景が目に飛び込んでまいります。
   
       隣の敷地のお金持ちのインド人の御宅の“庭木”であります。
夕方になると空が真っ赤に染まって、この木々がシルエットで浮かび上がる様はもう絶景


ベランダ側を開けると こんな感じで・・・。

       これ、ほとんど見えないけれど、空一面にゴマ粒大の点々があります。
       な~んだ  それはコウモリさんの群れ~っ!!

どこかの木が住処になっていて、夕暮れ時には空一面にチビバッドマン達が飛び交い
やがて暗くなると、ショッカー戦闘員達よりもっと甲高い声で「いぃぃぃっいぃぃぃっ」と語り合い
時折バッサバッサと羽音と共に鳥さんが「んぎゃぁぁぁ」と鳴くので夜は何かと騒がしい。
なので、街灯なんかなくって真っ暗闇でも、ぜんぜん怖くな~い

それにね。おっ月様はでっかいし、ちっとも寂しそうじゃなくって堂々と輝いてるの

お日様の出ている間は暑さとの戦いで、一日が過ぎてゆくけれど、
ぽれぽれ家の本当の戦いは、この夜から始まるのであった。

敵は・・・最大の敵は、ⅠとⅡのインターの宿題
彼らはアルファベットと自分の名前をかろうじて言える程の英語力しかなく、
しかも、自慢じゃないけど、私は英語は蕁麻疹が出るほど嫌いだったんだなぁ
にも関わらず、夜毎私を待ち受けていたのは、ⅠとⅡの教科書の和訳
・・・なんだぁ?原子がどうした?十字軍がどうだぁ?実験のレポートぉぉぉ?
宿題を出さないと、校長から呼び出し・・・日々戦いが続く・・・。
・・・うぉぉぉぉ、思い出したくないので、パス!!


夜は心底暗い・・・なのに、雨季に雨が少ないと電気が来ない・・・。
月が闇夜に冴え冴えと輝く日も、教科書を見るにはちと灯りが足りない。
なので、ここで必要なのが、ありったけの懐中電灯と
ダンボールにアルミホイルを貼って作った反射板。

♪ほたるのひかり~窓のゆ~き~♪・・・雪なんかないやい!!
かくして、ぽれぽれ家の一日は終わりを告げないまま続くのであった・・・。
そうかぁ、この頃から既に夜は眠らない習慣がついてたんだなぁ



そうそう、生活するのに、最も重宝した物の一つに
耐熱性のガラスのマグカップとアロマ用の蝋燭がある。
カップに蝋燭を入れて灯すと常夜灯として大活躍。
マグなのでトイレに行くときは持ち運びも便利!
これから、アフリカで生活される皆さま~っ!
手ごろな蝋燭立てが見つからなかった時には是非・・・超お勧めです


クリスマスに蝋燭の灯りで聖歌を歌うのが好きだった。
けれど、もう二度と蝋燭の灯りがロマンティックだなんて思えないと本気で思った。


けれど、今は・・・揺れる灯りの向こう側に、アフリカの月が見えておりますよ


コメント
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