今年の夏は気象台の観測始まって以来の猛暑だという。
その暑さをいっそう暑くしてくれているのが、安倍政権の「戦争法案」だ。おかげで週に1-2度国会周辺に行くことになった。
この問題ではじめて衆議院第二議員会館前に行ったのは、6月4日(木)、3回目の木曜行動だった。ちょうど衆院憲法審査会で、自民党推薦の学者も含めて3人の参考人がそろって安倍政権提出の「戦争法案」は違憲だと表明した日だった。
6月24日(水)の国会包囲行動は、95日という前代未聞の会期延長を22日に決めた直後だったので、会期延長反対の声が渦巻いた。翌25日にも木曜行動が実行され参加した。

7月14日(火)と28日(火)には日比谷野音から国会へのデモに参加した。勤務後に急いでかけつけても18時半ギリギリで、そんな時間に行ってもとっくに満席で野音の扉は閉ざされている。しかも人がいっぱいで公園入口からほとんど奥に入れない。その代わり、デモの第一梯団に運よく潜りこむことができた。
戦争法案絶対反対!
安倍政権の暴走止めよう!
安倍政権は今すぐ退陣!
安倍は辞めろ!
公園から国会を経て永田町駅周辺まで延々と人の列が続き、シュプレヒコールの声がこだました。

したがって衆議院も参議院も議員面会は一番だった。右から共産、民主、社民の順に並んでいるのだが、民主がやけに大きくみえた(実際に人数も多いのだろうが)。
。衆議院では、民主の菅直人氏や辻元清美さんが目立った。その他、共産では穀田恵二国会対策委員長、社民では照屋寛徳参議院議員の顔がわかった。参議院の民主では、江田五月議員や小川敏夫議員、共産では井上哲士議員や仁比聡平議員の顔がわかった。社民・福島瑞穂副党首も、遅刻したため走って現れた。
14日のデモのとき解散地点、永田町駅付近で顔見知りの人に出あった。国会前オールナイト車座寄合で「お泊まり」とのことだった。同い年の人だが、「元気だねぇ」と思わず声が出た。
こういう集会でひとつよいのは、最新情勢を聞けることだ。先に書いた6月の3委員のそろって違憲表明は辻元議員から聞いた。また7月30日(木)の11回木曜行動で、井上哲士参議院議員(共産)から「8月3日(月)に磯崎陽輔首相補佐官の特別委員会での参考人招致が決まったところ」との報告を受けた。陸上自衛隊が昨年、鳥取砂丘の90倍もあるアメリカの砂漠で中東を仮想敵とする共同訓練を実施したという話も聞いた。
7月24日(金)夜の包囲行動の日は暑かった。たぶんシールズの主催場所だと思うが国会正門前北庭エリアは「アベは辞めろー、辞めろー、辞めろー」に力が入った。夏休みに入っていたので家族連れの人も来ていた。暑かったので、熱中症対策で給水所が設置され冷水の紙コップを配っていた。
26日(日)午後の包囲行動も暑い日だった。国会前集会で、社民党・吉田忠智党首は「第一次安倍政権が退陣したときの内閣支持率は29%、60年安保で安倍の祖父・岸が退陣したのは28%、いまや安倍の支持率は30%台に落ちている。いよいよ黄信号から赤信号が灯っている。」と述べた。山口二郎・立憲デモクラシーの会共同代表は「安倍首相を返り討ちにしてやろう! 8月の炎天のもと、あぶり殺してやろう! これからが正念場だ」とアジった。
スピーチのあと、社民・吉田党首が真っ赤な顔をして通り過ぎるのをみかけた。

写真は7月28日のデモ出発前
写真を撮ってはいけないゾーンというものができていた。以前から反原連の官邸前行動では、チラシ配りや署名ができないことになっていた。理由を聞くとなるほどそうかと思う。しかし、そのうち「ここでは大きな声を出してはいけない」とか「ここで見聞きしたことは他言無用」といったゾーンもできるかもしれない。
お盆の夏休み期間の8月13日にも第13回木曜行動が開催された。国会も夏休み中だったが、田村智子参議院議員(共産)は「8月11日、参院特別委で小池晃議員が防衛省統合幕僚監部が5月に作成した資料に、8月に「戦争立法」が成立し、2016年2月に施行されると書いている。国会も国民も無視した行動だ、と追及した。中谷大臣は回答できず、ふたたび国会審議が止まり、休み明けの再開のメドもたっていない」と情況を説明した。
「戦争法案反対」の活動の場は国会周辺以外の場所にも広がっている。毎週火曜には各地域で一斉街頭宣伝行動が行われている。8月4日(火)夕方、新宿駅西口・小田急前で、チラシ配りを手伝った。この場所は都知事選、参議院選などで何度もビラまきを手伝ったが、非常に受け取りが悪い場所だ。その体験と比較すると、少し受取がよく手元のチラシを全部配り終えることができた。また署名が1時間ほどで109筆も集まった。コールがないのが少しさびしかった。
7月12日(日)には地元で「戦争法案さよならパレード」が実施され参加した。共産党系の人が多かったが、生活者ネットからも多くの区議や元区議が参加した。緑の党のTシャツを着た人も参加していた。

7月23日の都庁前早朝ビラまき
戦争法案以外にも課題は多い。今年は4年に一度の教科書採択の年である。今回は日本教育再生機構が日本会議や自民党とタッグを組んで採択率10%を目指している。
7月23日(木)朝8時、都庁前で早朝ビラまきを行った。しかし都教委はまたも都立中高10校全校と特別支援学校22校の歴史・公民とも育鵬社教科書を採択した。その後横浜市や大阪市でも採択が決定した。
しかし前回、23区内で唯一育鵬社を採択した大田区で「普通の教科書」に奪還できた。また練馬は江戸川に次ぐ採択部数と思われるが、歴史は教出、公民は東書が採択された。わたしは教科書展示会に3回行き、そのつど異なる育鵬社批判のアンケートを書いて投函してきた。

8月7日の官邸前行動
川内原発再稼働も大きな問題だ。これだけの猛暑でも電気は足りている。にもかかわらず、まるで2011年の福島の事故がなかったかのように再稼働を開始した。わたくしもパブコメで、南九州には火山が多くいつ噴火するか予知できないこと、万一事故が起こった場合避難路が確保されず、地区によっては原発のある方向に逃げざるをえないことを書いたが、問題は解決されないまま原発が再稼働した。
毎週金曜の官邸前行動にも月に一度は参加するようにしており、8月7日(金)の集会では「九州電力、原発やめろ、川内原発再稼働反対!
原発やめろ! やめられないならお前がやめろ、原発もろともお前もやめろ!」といつものコールが上がった。
辺野古の問題も大きい。少し前だが、5月24日(日)午後の国会包囲で1万5000人のヒューマンチェーンが成功した。このときは間近で稲嶺進名護市長のスピーチを聞いた。
その間をぬって、毎年恒例になっているいくつかのイベントにも参加した。フォト日記風に紹介する。

7月1日(水)東京ビッグサイトでブックフェア2015をみた。
大型ディスプレイや音響装置が並び、コーナーの名もコンテンツマーケティング支援、マーケティング解析、制作・配信ソリューションなど、わけがわからない。まるで不思議の国に紛れ込んだようだった。
2階に上がると違和感はさらに激しく、初音ミクのようなコスプレ・キャラクターがディスプレイで躍動し、着ぐるみのバナナやヒヨコや黒クマなどが会場を歩いている。
ブックのスペースは、2階も合わせると約1/6、タイトルだけは「東京国際ブックフェア」だがそれは集客用のタイトルのようだった。
そんななか、わたくしの関心は書物復権10社の会、河出書房新社など伝統的な出版社だった。今年は出版梓会のブースが元気だった、脇のイベントスペースで、トランスビューの工藤さん、共和国の下平尾さん、ころからの木瀬さんが注文出荷制についてトークイベントをしていた。返品率が、1社は15%、もう1社は1ケタだと驚くような話だった。
意気に感じてあけび書房の本を1冊購入してしまった。
もういいかと思っていたが、せっかく来たのだからと装幀コンクールをみた。展示方法が改良されてみやすくなっていた。文部科学大臣賞の「博物図譜とデジタルアーカイブ特装本」(出版社=武蔵野美術大学美術館・図書館/武蔵野美術大学造形研究センター)は糸かがり上製本だがノリを使っていない。変わった製本だと思った。すると製作した山田写真製版所がブースを出していた。シークレット・ベルギー製本という手法だそうだが、説明を聞いても詳しいことは理解できなかった。じつは富山市の会社で、製本というより製版で名高く、有名なデザイナーが順番待ちで門前市をなす、レベルの高い会社なのだそうだ。

7月15日(水)戦争法案が衆議院特別委員会を通過した日、わたくしは非戦を選ぶ演劇人の会のピースリーディング「明日、戦場に行く」を全労済ホール スペース・ゼロで鑑賞した。昨年より改善された気がしたが、わかりにくいのはシナリオに問題があるのではないかと思った。なお役者では、祖母役の三田和代、マンションの3人のオバさんの松金よね子らベテランがうまかった。
第2部 トークは三上智恵さん(映画監督)と宮城康博さん(元名護市議会議員)の対談だった。宮古・八重山に配備される自衛隊のミサイル部隊や三上さんの最新作「戦場ぬ止み」(いくさばぬ とぅどぅみ)について話された。
2人の「結論」はこの基地はダメと非暴力・不服従で「けして、あきらめない」こと、「人を信じる」ことだった。
なお対談のあいだかなり長い時間、わたくしの席のすぐ近くで坂手洋二氏が立って話を聞いていた。また終演後、根岸季衣さんが物販の売り子をやっていたが、こういう距離の近さもこのイベントのよさだ。

7月19日(日)文京シビックホールで高田馬場管弦楽団第86回定期演奏会を聴いた。
演奏曲は、1 フランク/交響詩「呪われた狩人」、2 グノー/歌劇「ファウスト」からバレエ音楽7曲、3 フランク/交響曲ニ短調だった。
森山さんの指揮を聞くのは約1年半ぶりである。1では指揮台上の「ジャンプ」、2では指揮台上の「ダンス」も少し楽しめたので、得した気分だった。
ただ、今年はケチャ祭りには行けなかった。今回は第40回記念だったのに残念だ。来年に期待したい。

さて、次は8月30日(日)14時からの国会10万人、全国100万人大集会である。8月13日の木曜行動で聞いた話だが、婦人団体が信濃町駅前で署名を集めたところ、学会員と名乗る女性たちが次々に署名に応じてくれたそうだ。安倍の「戦争立法」は女性にとくに不人気だ。国会は9月末まで続くが、ぜひ安倍政権の息の根を止めたい。アベは辞めろ!
その暑さをいっそう暑くしてくれているのが、安倍政権の「戦争法案」だ。おかげで週に1-2度国会周辺に行くことになった。
この問題ではじめて衆議院第二議員会館前に行ったのは、6月4日(木)、3回目の木曜行動だった。ちょうど衆院憲法審査会で、自民党推薦の学者も含めて3人の参考人がそろって安倍政権提出の「戦争法案」は違憲だと表明した日だった。
6月24日(水)の国会包囲行動は、95日という前代未聞の会期延長を22日に決めた直後だったので、会期延長反対の声が渦巻いた。翌25日にも木曜行動が実行され参加した。

7月14日(火)と28日(火)には日比谷野音から国会へのデモに参加した。勤務後に急いでかけつけても18時半ギリギリで、そんな時間に行ってもとっくに満席で野音の扉は閉ざされている。しかも人がいっぱいで公園入口からほとんど奥に入れない。その代わり、デモの第一梯団に運よく潜りこむことができた。
戦争法案絶対反対!
安倍政権の暴走止めよう!
安倍政権は今すぐ退陣!
安倍は辞めろ!
公園から国会を経て永田町駅周辺まで延々と人の列が続き、シュプレヒコールの声がこだました。

したがって衆議院も参議院も議員面会は一番だった。右から共産、民主、社民の順に並んでいるのだが、民主がやけに大きくみえた(実際に人数も多いのだろうが)。
。衆議院では、民主の菅直人氏や辻元清美さんが目立った。その他、共産では穀田恵二国会対策委員長、社民では照屋寛徳参議院議員の顔がわかった。参議院の民主では、江田五月議員や小川敏夫議員、共産では井上哲士議員や仁比聡平議員の顔がわかった。社民・福島瑞穂副党首も、遅刻したため走って現れた。
14日のデモのとき解散地点、永田町駅付近で顔見知りの人に出あった。国会前オールナイト車座寄合で「お泊まり」とのことだった。同い年の人だが、「元気だねぇ」と思わず声が出た。
こういう集会でひとつよいのは、最新情勢を聞けることだ。先に書いた6月の3委員のそろって違憲表明は辻元議員から聞いた。また7月30日(木)の11回木曜行動で、井上哲士参議院議員(共産)から「8月3日(月)に磯崎陽輔首相補佐官の特別委員会での参考人招致が決まったところ」との報告を受けた。陸上自衛隊が昨年、鳥取砂丘の90倍もあるアメリカの砂漠で中東を仮想敵とする共同訓練を実施したという話も聞いた。
7月24日(金)夜の包囲行動の日は暑かった。たぶんシールズの主催場所だと思うが国会正門前北庭エリアは「アベは辞めろー、辞めろー、辞めろー」に力が入った。夏休みに入っていたので家族連れの人も来ていた。暑かったので、熱中症対策で給水所が設置され冷水の紙コップを配っていた。
26日(日)午後の包囲行動も暑い日だった。国会前集会で、社民党・吉田忠智党首は「第一次安倍政権が退陣したときの内閣支持率は29%、60年安保で安倍の祖父・岸が退陣したのは28%、いまや安倍の支持率は30%台に落ちている。いよいよ黄信号から赤信号が灯っている。」と述べた。山口二郎・立憲デモクラシーの会共同代表は「安倍首相を返り討ちにしてやろう! 8月の炎天のもと、あぶり殺してやろう! これからが正念場だ」とアジった。
スピーチのあと、社民・吉田党首が真っ赤な顔をして通り過ぎるのをみかけた。

写真は7月28日のデモ出発前
写真を撮ってはいけないゾーンというものができていた。以前から反原連の官邸前行動では、チラシ配りや署名ができないことになっていた。理由を聞くとなるほどそうかと思う。しかし、そのうち「ここでは大きな声を出してはいけない」とか「ここで見聞きしたことは他言無用」といったゾーンもできるかもしれない。
お盆の夏休み期間の8月13日にも第13回木曜行動が開催された。国会も夏休み中だったが、田村智子参議院議員(共産)は「8月11日、参院特別委で小池晃議員が防衛省統合幕僚監部が5月に作成した資料に、8月に「戦争立法」が成立し、2016年2月に施行されると書いている。国会も国民も無視した行動だ、と追及した。中谷大臣は回答できず、ふたたび国会審議が止まり、休み明けの再開のメドもたっていない」と情況を説明した。
「戦争法案反対」の活動の場は国会周辺以外の場所にも広がっている。毎週火曜には各地域で一斉街頭宣伝行動が行われている。8月4日(火)夕方、新宿駅西口・小田急前で、チラシ配りを手伝った。この場所は都知事選、参議院選などで何度もビラまきを手伝ったが、非常に受け取りが悪い場所だ。その体験と比較すると、少し受取がよく手元のチラシを全部配り終えることができた。また署名が1時間ほどで109筆も集まった。コールがないのが少しさびしかった。
7月12日(日)には地元で「戦争法案さよならパレード」が実施され参加した。共産党系の人が多かったが、生活者ネットからも多くの区議や元区議が参加した。緑の党のTシャツを着た人も参加していた。

7月23日の都庁前早朝ビラまき
戦争法案以外にも課題は多い。今年は4年に一度の教科書採択の年である。今回は日本教育再生機構が日本会議や自民党とタッグを組んで採択率10%を目指している。
7月23日(木)朝8時、都庁前で早朝ビラまきを行った。しかし都教委はまたも都立中高10校全校と特別支援学校22校の歴史・公民とも育鵬社教科書を採択した。その後横浜市や大阪市でも採択が決定した。
しかし前回、23区内で唯一育鵬社を採択した大田区で「普通の教科書」に奪還できた。また練馬は江戸川に次ぐ採択部数と思われるが、歴史は教出、公民は東書が採択された。わたしは教科書展示会に3回行き、そのつど異なる育鵬社批判のアンケートを書いて投函してきた。

8月7日の官邸前行動
川内原発再稼働も大きな問題だ。これだけの猛暑でも電気は足りている。にもかかわらず、まるで2011年の福島の事故がなかったかのように再稼働を開始した。わたくしもパブコメで、南九州には火山が多くいつ噴火するか予知できないこと、万一事故が起こった場合避難路が確保されず、地区によっては原発のある方向に逃げざるをえないことを書いたが、問題は解決されないまま原発が再稼働した。
毎週金曜の官邸前行動にも月に一度は参加するようにしており、8月7日(金)の集会では「九州電力、原発やめろ、川内原発再稼働反対!
原発やめろ! やめられないならお前がやめろ、原発もろともお前もやめろ!」といつものコールが上がった。
辺野古の問題も大きい。少し前だが、5月24日(日)午後の国会包囲で1万5000人のヒューマンチェーンが成功した。このときは間近で稲嶺進名護市長のスピーチを聞いた。
その間をぬって、毎年恒例になっているいくつかのイベントにも参加した。フォト日記風に紹介する。

7月1日(水)東京ビッグサイトでブックフェア2015をみた。
大型ディスプレイや音響装置が並び、コーナーの名もコンテンツマーケティング支援、マーケティング解析、制作・配信ソリューションなど、わけがわからない。まるで不思議の国に紛れ込んだようだった。
2階に上がると違和感はさらに激しく、初音ミクのようなコスプレ・キャラクターがディスプレイで躍動し、着ぐるみのバナナやヒヨコや黒クマなどが会場を歩いている。
ブックのスペースは、2階も合わせると約1/6、タイトルだけは「東京国際ブックフェア」だがそれは集客用のタイトルのようだった。
そんななか、わたくしの関心は書物復権10社の会、河出書房新社など伝統的な出版社だった。今年は出版梓会のブースが元気だった、脇のイベントスペースで、トランスビューの工藤さん、共和国の下平尾さん、ころからの木瀬さんが注文出荷制についてトークイベントをしていた。返品率が、1社は15%、もう1社は1ケタだと驚くような話だった。
意気に感じてあけび書房の本を1冊購入してしまった。
もういいかと思っていたが、せっかく来たのだからと装幀コンクールをみた。展示方法が改良されてみやすくなっていた。文部科学大臣賞の「博物図譜とデジタルアーカイブ特装本」(出版社=武蔵野美術大学美術館・図書館/武蔵野美術大学造形研究センター)は糸かがり上製本だがノリを使っていない。変わった製本だと思った。すると製作した山田写真製版所がブースを出していた。シークレット・ベルギー製本という手法だそうだが、説明を聞いても詳しいことは理解できなかった。じつは富山市の会社で、製本というより製版で名高く、有名なデザイナーが順番待ちで門前市をなす、レベルの高い会社なのだそうだ。

7月15日(水)戦争法案が衆議院特別委員会を通過した日、わたくしは非戦を選ぶ演劇人の会のピースリーディング「明日、戦場に行く」を全労済ホール スペース・ゼロで鑑賞した。昨年より改善された気がしたが、わかりにくいのはシナリオに問題があるのではないかと思った。なお役者では、祖母役の三田和代、マンションの3人のオバさんの松金よね子らベテランがうまかった。
第2部 トークは三上智恵さん(映画監督)と宮城康博さん(元名護市議会議員)の対談だった。宮古・八重山に配備される自衛隊のミサイル部隊や三上さんの最新作「戦場ぬ止み」(いくさばぬ とぅどぅみ)について話された。
2人の「結論」はこの基地はダメと非暴力・不服従で「けして、あきらめない」こと、「人を信じる」ことだった。
なお対談のあいだかなり長い時間、わたくしの席のすぐ近くで坂手洋二氏が立って話を聞いていた。また終演後、根岸季衣さんが物販の売り子をやっていたが、こういう距離の近さもこのイベントのよさだ。

7月19日(日)文京シビックホールで高田馬場管弦楽団第86回定期演奏会を聴いた。
演奏曲は、1 フランク/交響詩「呪われた狩人」、2 グノー/歌劇「ファウスト」からバレエ音楽7曲、3 フランク/交響曲ニ短調だった。
森山さんの指揮を聞くのは約1年半ぶりである。1では指揮台上の「ジャンプ」、2では指揮台上の「ダンス」も少し楽しめたので、得した気分だった。
ただ、今年はケチャ祭りには行けなかった。今回は第40回記念だったのに残念だ。来年に期待したい。

さて、次は8月30日(日)14時からの国会10万人、全国100万人大集会である。8月13日の木曜行動で聞いた話だが、婦人団体が信濃町駅前で署名を集めたところ、学会員と名乗る女性たちが次々に署名に応じてくれたそうだ。安倍の「戦争立法」は女性にとくに不人気だ。国会は9月末まで続くが、ぜひ安倍政権の息の根を止めたい。アベは辞めろ!