多面体F

集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

県内新基地建設・移設を阻止する官邸前緊急行動

2010年03月23日 | 日記
3月19日(金)18時半から国会前で「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」の緊急抗議行動が行われた(主催者発表80人)。日中は暖かかったが、夕方になるとまだ寒さを感じる。千代田線の駅を出ると首相官邸向かい側の歩道には横断幕が広がり、ピンクのビニールのジュゴンが寝そべっていた。

この日官邸に提出する3本の首相宛要請文が読み上げられた。
まずピース・ニュースの要請は「勝連半島沖埋立て案は、長大な滑走路3本と軍港をもつ新基地づくりで、自衛隊と米軍の一体化を推進する米軍再編の狙いそのものである。この案も含めすべての県内移設に断固反対する。鳩山首相は政権交代前に『国外、最低でも県外』と発言し、わずか180日前の三党合意に『米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む』と書き込んだのに、この落差は何なのか。いまや国民は民主党政権に怒りを感じ始めている。海兵隊は他国に侵略する部隊であり、沖縄県内はもちろん『本土』のどこにもいらない。米国に普天間基地の無条件の閉鎖と返還を毅然として要求するしか基地問題解決の方策はない」というものだった。
NO!レイプNO!ベース女たちの会の要請は「ゲーツ国防長官らの恫喝発言に閣僚らは顔色を失った。日替わりメニューのように移設候補地が報道されるが、いまこそ政権交代の意義を示すときである。1月に稲嶺名護市長誕生、2月に県議会全会一致で県内移設反対の意見書採択、3月に那覇市議会の県内断念の意見書採択と、沖縄の民意は明らかであり、その歴史的うねりを直視してほしい。鳩山首相の選択肢はただひとつ。沖縄の民意を米国に正確に伝えることしかない」というものだった。
19日午前10時半から、沖縄防衛局が高江で反対運動をする住民2人を訴えた訴訟の第1回口頭弁論が那覇地裁で行われた。そこで、高江の住民が国は訴訟を取り下げるようにという抗議文を急遽作成した。「座り込み参加者2名が政府により提訴された。企業や政府など強者が批判者や弱者を相手取る訴訟をスラップ訴訟と呼ぶが、国が住民運動を民事で訴える前代未聞の暴挙だ。恥ずべき訴訟に強く抗議するとともに取り下げることを強く申し入れる」という内容だった。
その他、一坪反戦関東ブロックから「4.25読谷集会に9万人規模を集め成功させよう」というアピール、安次富浩さんから携帯電話で「16日に辺野古で発生した酒酔い米兵のひき逃げ事故への抗議、20日沖縄国際大学で与党3党国会議員のシンポジウムが開催されるのでその場で県内移設など一連の動きを追及する」という現地からの報告があった。
最後に
 「普天間基地を即時閉鎖しろ!
 「辺野古の新基地建設を阻止するぞ!
 「高江のヘリパット建設を中止しろ!」
 「キャンプシュワブの陸上案も許さないぞ!」
 「ホワイトビーチ埋立て反対!」
 「沖縄に基地を押し付けるな!」
 「鳩山首相は沖縄の意見を聞け!
 「わたしたちは基地建設を許さないぞ!
という80人のシュプレヒコールの声が、官邸内に届けと広がった。

☆わたしが国会前行動に参加したのは4年前の教育基本法反対以来のことである。歩道はあまり広くないので、警官が通行人のための通路を空けるよう誘導している。場所は議事堂前のことが多かったが、4年前も同じだったなと思い出した。7時20分に終了し、地下鉄の駅に入ると暖かくてホッとした。
わたくしは参加できないが、26日金曜18時半も同じ行動をやるそうなので、参加できる方はできるだけ結集をお願いしたい。そのときに署名の第一次提出を行うそうだ。内容は「今こそ沖縄の民意を最優先してください。名護市辺野古への『移設計画』を断念してください。普天間基地の無条件返還を実現してください」というものである。
署名用紙は
こちらから。
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