渋谷のセンター街を抜け交番のある二又交差点の右手道路沿いのビルの7階に「佐賀 雑穀」がある。エレベータを下りると白い暖簾がかかっており、くぐり抜けるとテーブル席が2つと7人ほど座れる直線カウンター、さらに奥に座敷があるようだった。けして大きな店ではなくスタッフ2人で切り盛りしている。
佐賀は、先代が道玄坂の百軒店の名曲喫茶ライオンの裏口近くで開店した。阪神大震災のあと、1946年築の木造家屋の老朽化にともない15年ほど前にこのビルに移った。いまは40代前半の息子さんが経営する。わたしはいまから10年ほど前に太田和彦さんの「完本・居酒屋大全」(小学館文庫)をみて訪れた。それ以来の再訪である
たこの後ろにあるのは、自家製ゆず胡椒の壷
魚も野菜も料理はうまい。茹でたてのタコは本当にうまかった。また、まぐろの皮の酢のものを出してくれた。まぐろは皮が厚く、裏側のコラーゲンのようなところがじつにうまかった。わたくしが訪れた日は、付き出しが穴子の寿司、季節の野菜の煮つけは里芋だった。
先代は佐賀県・鹿島出身、鹿島は有明海に面している。そこで、むつごろう、ワラスボ、がん漬、自家製からすみなど、郷土の珍味がメニューにある。有明海は遠浅で、ちょっと東京湾に似ているそうだ。
ゆず胡椒は自家製だそうだ。刺身に少しかけるとうまい。ちょうど佐賀から届いたばかりの唐辛子をつかって2人で製造中だった。
日本酒は、金波と東一の純米があった。両方とも佐賀の酒である。焼酎も数多くあった。
まぐろの皮の酢のものは絶品だった
店名の「雑穀」は、5,6年前まで経営していた店の店名で合併したため「佐賀 雑穀」にしたそうだ。当時は五穀米を置いている店は少なかった。いまもメニューのおむすびに五穀米が生きている。
手打ちのそばや自家製とうふの評判も高い。なお最後にデザートを出してくれる。女性客を意識したメニューだろうか。
40代以下の若いマスターで客の話し相手になってくれる人は少ない。たまたま客が少なかったせいもあるが、地元育ちのマスターの昔の渋谷の話、有明海の話などいろんな話をした。マスターは30代のころは地元のチームで野球やサッカーをしていたそうだ。野球はリーグ戦で、春から秋にかけ年間20試合もプレイしていたとのことだった。その体力を生かしいまは手打ちそばを打っている。
なお、いっしょにやっている女性は幼なじみ(注 奥方ではない)で、中央区育ちとのことだった。
。話に夢中になり、いつもは控えるメニューや値段をメモしそこなった。わたくしが行く店より価格はかなり高目だが、料理も酒もそれに見合っているので、満足できる。
電話:03-3464-8416
住所:東京都渋谷区宇田川町31-4 しのだビル7F
営業:17:00~翌1:00
定休日:日曜日
ビール ハートランド650円
金王八幡宮の秋祭り(写真は2年前 109前)
☆9月18、19日は渋谷の氏神、金王(こんのう)八幡宮の秋祭り、26日は北谷(きたや)稲荷の祭りと地域の祭りが続く。マスターは祭が大好きで長年神輿をかついでいるという。
北谷稲荷はNHKの東側にあり、老舗のデザインスクール「桑沢デザイン研究所」と同じビルに入っている。ビルのなかの神社で聞く神楽はなかなか乙なものだ。
マスターと、美人宮司の話題で盛り上がった。宮司は昨年めでたく結婚された。マスターより2学年下で、当時は通称「ユカちゃん」で通っていたそうだ。
店内に飾ってある木造時代の佐賀の絵
佐賀は、先代が道玄坂の百軒店の名曲喫茶ライオンの裏口近くで開店した。阪神大震災のあと、1946年築の木造家屋の老朽化にともない15年ほど前にこのビルに移った。いまは40代前半の息子さんが経営する。わたしはいまから10年ほど前に太田和彦さんの「完本・居酒屋大全」(小学館文庫)をみて訪れた。それ以来の再訪である
たこの後ろにあるのは、自家製ゆず胡椒の壷
魚も野菜も料理はうまい。茹でたてのタコは本当にうまかった。また、まぐろの皮の酢のものを出してくれた。まぐろは皮が厚く、裏側のコラーゲンのようなところがじつにうまかった。わたくしが訪れた日は、付き出しが穴子の寿司、季節の野菜の煮つけは里芋だった。
先代は佐賀県・鹿島出身、鹿島は有明海に面している。そこで、むつごろう、ワラスボ、がん漬、自家製からすみなど、郷土の珍味がメニューにある。有明海は遠浅で、ちょっと東京湾に似ているそうだ。
ゆず胡椒は自家製だそうだ。刺身に少しかけるとうまい。ちょうど佐賀から届いたばかりの唐辛子をつかって2人で製造中だった。
日本酒は、金波と東一の純米があった。両方とも佐賀の酒である。焼酎も数多くあった。
まぐろの皮の酢のものは絶品だった
店名の「雑穀」は、5,6年前まで経営していた店の店名で合併したため「佐賀 雑穀」にしたそうだ。当時は五穀米を置いている店は少なかった。いまもメニューのおむすびに五穀米が生きている。
手打ちのそばや自家製とうふの評判も高い。なお最後にデザートを出してくれる。女性客を意識したメニューだろうか。
40代以下の若いマスターで客の話し相手になってくれる人は少ない。たまたま客が少なかったせいもあるが、地元育ちのマスターの昔の渋谷の話、有明海の話などいろんな話をした。マスターは30代のころは地元のチームで野球やサッカーをしていたそうだ。野球はリーグ戦で、春から秋にかけ年間20試合もプレイしていたとのことだった。その体力を生かしいまは手打ちそばを打っている。
なお、いっしょにやっている女性は幼なじみ(注 奥方ではない)で、中央区育ちとのことだった。
。話に夢中になり、いつもは控えるメニューや値段をメモしそこなった。わたくしが行く店より価格はかなり高目だが、料理も酒もそれに見合っているので、満足できる。
電話:03-3464-8416
住所:東京都渋谷区宇田川町31-4 しのだビル7F
営業:17:00~翌1:00
定休日:日曜日
ビール ハートランド650円
金王八幡宮の秋祭り(写真は2年前 109前)
☆9月18、19日は渋谷の氏神、金王(こんのう)八幡宮の秋祭り、26日は北谷(きたや)稲荷の祭りと地域の祭りが続く。マスターは祭が大好きで長年神輿をかついでいるという。
北谷稲荷はNHKの東側にあり、老舗のデザインスクール「桑沢デザイン研究所」と同じビルに入っている。ビルのなかの神社で聞く神楽はなかなか乙なものだ。
マスターと、美人宮司の話題で盛り上がった。宮司は昨年めでたく結婚された。マスターより2学年下で、当時は通称「ユカちゃん」で通っていたそうだ。
店内に飾ってある木造時代の佐賀の絵