王子の北とぴあで開催された立たないとクビッ!?改悪教育基本法の実働化をとめよう!12.22全国集会に参加した。(参加850人)
3時間半の集会で27人もの方が発言され、しかも「寿」と「YOSIN-KID-CREW」のステージまである盛りだくさんの集会だった。
強く印象に残った発言をいくつか紹介する。
●高橋哲哉さん(呼びかけ人)
ある歴史の記録として長崎の活水学院・教頭の日記を紹介する。
敗戦を迎えても御真影と教育勅語は無効にはならかった。
敗戦2か月後、事情があり活水はほかの学校に移転した。そのとき全職員は二列に並び御真影と勅語が奉安金庫に奉納されるのを出迎えた。
1月10日(木)御真影は県に返納されたが、その後1か月間カラの奉安殿への敬礼は続き、2月8日(金)進駐軍の通達により最敬礼をやめることになった。また上級生が下級生に敬礼させていたが9月15日(土)にやっとやめることになった。これも進駐軍の通達によるものだった。
それまで天皇の命令だったものが進駐軍の命令に変わっただけの話である。敗戦で外面は大きく変わったが、日本人の内面は少しも変わらなかった。戦時中の悲劇を繰り返さないためには「不労所得としての自由」を「勤労所得で獲得する自由」にしなければいけない。これはけして過去のことではない。命令による教育=反教育から真の自由な教育を勝ち取るため、国旗・国歌の強制反対の闘いを粘り強く闘おう。
●首都圏青年ユニオン・武田敦委員長
生徒も、アルバイトで労働現場に駆り出される時代になっている。中高校生なので、簡単に首を切られることがある。若いから傷つきやすく、くやしい思いをしている。
そこで教育現場に求めたい。生活指導の先生がいるなら労働指導の先生を置いてほしい。たとえば、なかには年収100万円という高校生もおり税金問題を相談されたことがある。彼ら自身に自分を守る知恵を与えてほしい。
すべての垣根を越え、みんなが幸せになれる社会を目指したい。
●根津公子さん
今年の卒業式不起立で停職6か月の処分を受けた、都教委は「停職は6か月まで」と説明しているので次はクビということだ。しかしたとえ首になろうとも「おかしいことはおかしい」と言い続ける。
年々子どもたちが少国民にされていると感じる。とりわけ今年3月まで在職した町田では地域をあげての激しいバッシングを受けた。都教委の目的は不起立ゼロだ。それならゼロにしない闘いが必要だ。不起立が3ケタになれば首になることを防げる。東京の教員はいっしょに不起立運動を闘おう。
根津さんの教え子から「中学1年のときイジメを受けた。いじめっ子との間に立ってくれたのが根津先生だった。その結果、その子と和解できた。母が教育委員会に相談しにいったがあやふやな答えをするだけだった。教育委員会が先生をいじめていると聞き、腹が立つ」「根津先生は金八先生のような人だ。バイトで上司のチーフから『自分で考えることは仕事の基本』といわれた」と励ましのスピーチがあった。
●新潟被処分者の会事務局の方
新潟でも2005年12月12日に県教委から卒入学式の国歌斉唱時の起立の通知が出た。通知に基づき06年には4人、07年には2人が戒告処分を受け、その他文書訓告が31人出ている。
ある教員は、自分自身は日の君に思い入れはなかったが、生徒から信教上の理由で不起立の相談を受け「オレも座るから、お前も座れ」と指導した。不起立運動をやめると教師が加害者になり生徒が被害者になってしまう。
京都からはタヌキのぬいぐるみが登場し、教育基本法改悪を先取りした門川大作教育長が来年2月の市長選に立候補するという報告、埼玉からは高橋史朗が10月に教育委員長になっただけでなく、東京都や仙台市の男女共同参画推進審議会委員に就任しているという報告、大阪からは新勤評反対の運動が高まり、1000人を超える教員が自己申告票の提出を拒否し、2006年11月に提訴した訴訟の原告は現在94人に達しているという報告、北海道からは「君が代カセット搬出戒告処分」を11月に5年がかりで取り消させたという報告、神奈川からは16人の不起立者が個人情報保護審査会で県教委への報告書破棄を求め10月に画期的な是正答申が出たものの、県教委が氏名調査を例外として認めるよう諮問したとの報告があった。
東京からは、須黒奈緒・杉並区議から「つくる会教科書を採択した杉並で、師範館をつくった山田区長が今度は公共心・社会性を強調する杉並区教育条例を全国に先駆け制定しようとしていること、来年1月から和田中学で大手進学塾サピックスの有料補習授業を導入する」との報告があった。
都立高校教員より「職員会議の挙手採決禁止の通達で4人の校長が厳重注意を受けたこと、主幹制を導入して4年になるが必要人数をまったく充足していないこと、新タイプの高校を50校も開校したが人気が低いこと、20年ほど前にコース制高校を16校31コースつくったがいまでは6校8コースに減少しており、その失敗の原因を探らず総括も行っていないこと」が報告された。
新宿教組・深沢さんから新採用の小学校教員が昨年6月1日自殺した事件の背景について、足立の教育を考えるネットワークの方から学力テストの結果で教育予算の傾斜配分する方針を8494人の署名で廃止させたという報告、被処分者の会・「予防訴訟をすすめる会」共同代表・永井さんから各訴訟の現状などの報告があった。
また沖縄戦高校歴史教科書検定問題について沖縄県高教組・福元勇司書記長と出版労連・吉田典裕さんから報告があった。
その他、呼びかけ人の小森陽一さん、三宅晶子さん、大内裕和さん、八王子の夜間中学の方、府中で日の君強制反対の街頭活動をしている市民の方、弁護団の白井弁護士などのスピーチがあった。
最後に「高校歴史教科書の沖縄戦『集団自決』に関する記述から「軍命」を削除させた検定意見撤回を求める特別決議」「東京都教育委員会による『日の丸・君が代』の強制に反対する集会特別決議」、改悪教育基本法の実働を許さず、「日の丸・君が代」の強制・処分を許さないため連帯して闘う「12.22全国集会アピール」を採択し、12月25日の都庁への「日の丸・君が代」強制反対の申し入れ、12月27日の文部科学省への教科書検定撤回の申し入れを行動提起とし、閉会した。
3時間半の集会で27人もの方が発言され、しかも「寿」と「YOSIN-KID-CREW」のステージまである盛りだくさんの集会だった。
強く印象に残った発言をいくつか紹介する。
●高橋哲哉さん(呼びかけ人)
ある歴史の記録として長崎の活水学院・教頭の日記を紹介する。
敗戦を迎えても御真影と教育勅語は無効にはならかった。
敗戦2か月後、事情があり活水はほかの学校に移転した。そのとき全職員は二列に並び御真影と勅語が奉安金庫に奉納されるのを出迎えた。
1月10日(木)御真影は県に返納されたが、その後1か月間カラの奉安殿への敬礼は続き、2月8日(金)進駐軍の通達により最敬礼をやめることになった。また上級生が下級生に敬礼させていたが9月15日(土)にやっとやめることになった。これも進駐軍の通達によるものだった。
それまで天皇の命令だったものが進駐軍の命令に変わっただけの話である。敗戦で外面は大きく変わったが、日本人の内面は少しも変わらなかった。戦時中の悲劇を繰り返さないためには「不労所得としての自由」を「勤労所得で獲得する自由」にしなければいけない。これはけして過去のことではない。命令による教育=反教育から真の自由な教育を勝ち取るため、国旗・国歌の強制反対の闘いを粘り強く闘おう。
●首都圏青年ユニオン・武田敦委員長
生徒も、アルバイトで労働現場に駆り出される時代になっている。中高校生なので、簡単に首を切られることがある。若いから傷つきやすく、くやしい思いをしている。
そこで教育現場に求めたい。生活指導の先生がいるなら労働指導の先生を置いてほしい。たとえば、なかには年収100万円という高校生もおり税金問題を相談されたことがある。彼ら自身に自分を守る知恵を与えてほしい。
すべての垣根を越え、みんなが幸せになれる社会を目指したい。
●根津公子さん
今年の卒業式不起立で停職6か月の処分を受けた、都教委は「停職は6か月まで」と説明しているので次はクビということだ。しかしたとえ首になろうとも「おかしいことはおかしい」と言い続ける。
年々子どもたちが少国民にされていると感じる。とりわけ今年3月まで在職した町田では地域をあげての激しいバッシングを受けた。都教委の目的は不起立ゼロだ。それならゼロにしない闘いが必要だ。不起立が3ケタになれば首になることを防げる。東京の教員はいっしょに不起立運動を闘おう。
根津さんの教え子から「中学1年のときイジメを受けた。いじめっ子との間に立ってくれたのが根津先生だった。その結果、その子と和解できた。母が教育委員会に相談しにいったがあやふやな答えをするだけだった。教育委員会が先生をいじめていると聞き、腹が立つ」「根津先生は金八先生のような人だ。バイトで上司のチーフから『自分で考えることは仕事の基本』といわれた」と励ましのスピーチがあった。
●新潟被処分者の会事務局の方
新潟でも2005年12月12日に県教委から卒入学式の国歌斉唱時の起立の通知が出た。通知に基づき06年には4人、07年には2人が戒告処分を受け、その他文書訓告が31人出ている。
ある教員は、自分自身は日の君に思い入れはなかったが、生徒から信教上の理由で不起立の相談を受け「オレも座るから、お前も座れ」と指導した。不起立運動をやめると教師が加害者になり生徒が被害者になってしまう。
京都からはタヌキのぬいぐるみが登場し、教育基本法改悪を先取りした門川大作教育長が来年2月の市長選に立候補するという報告、埼玉からは高橋史朗が10月に教育委員長になっただけでなく、東京都や仙台市の男女共同参画推進審議会委員に就任しているという報告、大阪からは新勤評反対の運動が高まり、1000人を超える教員が自己申告票の提出を拒否し、2006年11月に提訴した訴訟の原告は現在94人に達しているという報告、北海道からは「君が代カセット搬出戒告処分」を11月に5年がかりで取り消させたという報告、神奈川からは16人の不起立者が個人情報保護審査会で県教委への報告書破棄を求め10月に画期的な是正答申が出たものの、県教委が氏名調査を例外として認めるよう諮問したとの報告があった。
東京からは、須黒奈緒・杉並区議から「つくる会教科書を採択した杉並で、師範館をつくった山田区長が今度は公共心・社会性を強調する杉並区教育条例を全国に先駆け制定しようとしていること、来年1月から和田中学で大手進学塾サピックスの有料補習授業を導入する」との報告があった。
都立高校教員より「職員会議の挙手採決禁止の通達で4人の校長が厳重注意を受けたこと、主幹制を導入して4年になるが必要人数をまったく充足していないこと、新タイプの高校を50校も開校したが人気が低いこと、20年ほど前にコース制高校を16校31コースつくったがいまでは6校8コースに減少しており、その失敗の原因を探らず総括も行っていないこと」が報告された。
新宿教組・深沢さんから新採用の小学校教員が昨年6月1日自殺した事件の背景について、足立の教育を考えるネットワークの方から学力テストの結果で教育予算の傾斜配分する方針を8494人の署名で廃止させたという報告、被処分者の会・「予防訴訟をすすめる会」共同代表・永井さんから各訴訟の現状などの報告があった。
また沖縄戦高校歴史教科書検定問題について沖縄県高教組・福元勇司書記長と出版労連・吉田典裕さんから報告があった。
その他、呼びかけ人の小森陽一さん、三宅晶子さん、大内裕和さん、八王子の夜間中学の方、府中で日の君強制反対の街頭活動をしている市民の方、弁護団の白井弁護士などのスピーチがあった。
最後に「高校歴史教科書の沖縄戦『集団自決』に関する記述から「軍命」を削除させた検定意見撤回を求める特別決議」「東京都教育委員会による『日の丸・君が代』の強制に反対する集会特別決議」、改悪教育基本法の実働を許さず、「日の丸・君が代」の強制・処分を許さないため連帯して闘う「12.22全国集会アピール」を採択し、12月25日の都庁への「日の丸・君が代」強制反対の申し入れ、12月27日の文部科学省への教科書検定撤回の申し入れを行動提起とし、閉会した。