こんなものが届いていた。
除染作業の話をもらったのが3、4年前のこと。
ニュースなどで居住地の除染が終わっていたのは知っていた。
居住地、農地と進んで、これから農地周辺の山林へと除染が進んでゆくらしい。
尚、除染範囲は農地、草地の縁より20mの範囲が対象とな。
我が村はおおよそ一丁歩の草地(農地)、除染は表土を1cmほど剝がし取るということだった。
で、いよいよ周囲の山林の除染が始まるということだ。
草、灌木等を刈り取り、これまた1cm程度の表土(腐葉土)をフレコンバックに入れ、
仮置き場に搬出する云々、だそうだ。
もともと事故直後でもそれほど線量は高くなかった。
除染なんてしなくてもよいと思っていたが、話をもらった時の様子ではとにかく仕事が欲しいと言うことが伝わってきた。
これは仕方のないことなので、除染作業についてはお願いしておいた。
そんなことよりもだ、あの忌まわしい巨大風車の立ち並ぶウィンドファームこそが、この地に幻滅するに至った理由だ。
自分がこの土地を購入する前からウィンドファームの話は決まっていた。
悪意があったかどうかはわからないが、不動産屋にうまく騙されたと自分は思っている。
知っていたなら、こんなところを大枚はたいて買うことはなかっただろう。
原発事故の1年位前から、ウィンドファームの営業が始まった。
そして、3.11・・・ 知人たちが一人去り、そしてまた一人と
この地で頑張っていこうと決意していた知人までもが、諦めざるを得ない状況に追いこまれた。
こんな人々の苦悩も知らずに、まだ巨大風車を賛美するのかい?
今朝のNHKラジオにも出演していたが、3.11の頃から風力発電を賛美するようになった慶応の金子勝が嫌いになった。
仕方ない、すべてが自分の勉強不足の結果なのだから。
何事も起こらなかったなら、それはそれは静かな大変美しい所だった。
終の棲家とするには理想の場所に思えた。
もう3年もご無沙汰になっている。
どうなっているのか知るのも怖い気がするが、近々、様子でも見てこようかと思っている。