ひなたぼっこ 第二章

二匹の愛猫(でぶ猫のナナ、黒猫のココ)と50歳から始めたモトクロスがメインです。
2015.02.14ハッピー登場。

本日の感想文「下妻物語」嶽本野ばら

2006-05-17 00:21:57 | 感想文
え~と。。。嶽本野ばら作品を知ってる人なら
「こうゆうの好きなの?」と驚いているかも知れませんね(笑)

実は内容は全く知らずに、タイトルに釣られて選んでみました。
「下妻物語」ってすごく文学的な印象を受けませんか?

地理的にも下妻って
昔よく行った筑波サーキットのお隣だし、
春日部から車で1時間位の距離と
親近感が沸く事も手伝いました。

羽生(だったっけ?)が舞台の「田舎教師」とか、
そんなイメージで借りたんですけど(笑)

内容は田舎(下妻)で浮きまくってる
バリバリのロリータ(性痴ではなくファッション)の桃子と
一番のおしゃれは特攻服とロングのニッカポッカだと思ってる
ヤンキーのイチゴの不思議な友情の物語です。

超利己主義のロココ精神の桃子と
おバカだけど筋の通らない事は絶対にやらないイチゴ。

一見絶対に合わないように見えるふたりが、
なぜか一緒に行動をする。
それはお互いに、
相手の為に妥協するって事をしないからなんでしょうね。

誰もが円滑な人間関係を保つ為に
妥協の連続だと思うのですが
この二人は自分の主義を譲りません。

普通はこれだと上手く行かないのですが
この二人の偉いのは
自分の主義は曲げないけど
相手の主義も認めてあげるってとこだと思います。
(逆に自分とゆうものを持って無い人は認めない?)

だからお互いに
「今日は又、一段と恥ずかしいかっこしてるなー」
と思いつつも、それで相手を否定する事もないし
周りからジロジロ見られても平気のへい!

時々イチゴは桃子を「ダチ」と言いますが
桃子は「友だちじゃないよ」とさらっと言い返します。
大抵の人はそんなに親しくなくても、
本人から友だちと言われたら、
悪い気はしないし後の事もあるから、
わざわざ否定はしないでしょ?

こんなはちゃめちゃな二人のコメディ(?)ですが、
一本芯の通った人間の気持ちよさが伝わる
面白くてハートウォーミングな本です。

何度かロリータの服が登場する時
かなり詳しくフリルやレースや刺繍の説明があります。
嶽本野ばらファンは楽しみにしてる所なんでしょうが
私はもちろん、上の空で読み流しました(笑)

あ!後書き見たら映画化されてるんですね。
聞いた事あるタイトルだと思ってたのは
有名な文学作品だったからじゃなかったんだ(自爆)

画像は嬉しかったり興奮すると
椅子の脚にネコキックをするここちゃんです。
コメント (2)
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