本日の感想文「レイクサイド」東野圭吾

あれ？ひょっとしてここちゃんも花粉症？
違うよ。クシャミじゃなくてアクビが出そうなの！

本文
同じ塾に通う６年生のいる四家族が、
夏休みに湖畔の別荘で、塾の講師を招いて、
中学受験勉強の合宿を行う。
少し異常とも思える親密さの四家族だが、
有名私立中学へのこだわりに疑問をもつ、
主人公の並木だけは、今回が初参加で、
最初から他の人たちに違和感を感じていた。

合宿初日に、並木の部下の女性が、
忘れ物を届けにきたと言って別荘を訪ねてくる。
この女性は並木の愛人でもあるわけだが、
並木の居ない間に並木の妻と口論になり、
はずみで撲殺されてしまう。
別荘に戻った並木に事件の隠蔽をするよう、
皆で説得して、ついに湖に死体を沈めてしまう。
他人の殺人事件の隠蔽に必死になる人達に
疑問を持っていた並木は、
少しづつ真相に近づいていくのだが、
このやり方が、私の東野氏が好きなところで、
謎解きのカードを読者にキチンと
一枚づつ示してくれるのです。
もちろんそれに気付くか気付かないかは読み手しだいですが。
全部わかってから、もう一度読み返して、
最初に読んだ時に気づかなかったカードを、
回収しなおしてみるのも楽しいです。

ただ今回は受験生の親と受験する中学の職員の関係。
そこから発展する親同士の関係と言うのが、
どうにも納得のいかないところである。
もっとも主人公の並木も、そこを納得していないのだが。


只今、超長編を読み始めたので、
しばらく感想文は書かないと思います（笑）