母から寄席のチケットがあるのでいかが?とメール。
寄席と言えば 最近の記憶では
少し前になるけれど、ドラマ「タイガー&ドラゴン」と映画「しゃべれどもしゃべれども」の世界。
「タイガー&ドラゴン」は、クドカンの絶妙な脚本が面白くて、本当に面白かったなぁ。
ほとんどテレビの世界になってしまっているから 生の落語聴きたいと 早速。
新宿末広亭の前は 開場前から並ぶ人もいて、
平日というのに お席は満席。
わたくしたちの後ろに並んだ若い二人連れは
「未知の世界だ」「初めてみる文化だ」なんて言っている。
わたくしと同じように カメラを向けていたので、きっとどこかのブログで語っておられるのでしょうね。
この二人、上演中ずうっと笑い続けていたから きっと充分楽しめたでしょう。
ほとんどは年配の男性だけれど、やはりブロガーを思しきおぢ様もカメラ持参(笑)
寄席に入ると 外とは全く違う空気感が漂うから不思議。
「タイガー…」をやたらに観ていたから、あちこち気になって仕方ないし
建物自体、歴史を感じさせるものだから始まる前から萌え萌え気分。
ちゃんと幕の内弁当も買ってもらって、さあ ててんてんてんてん~♪
そんなに知識があるわけでもないけれど
落語って 意外に慣れ親しんでいるものなので、あっという間の4時間。
演目を追うごとに ベテラン登場で
単なる目先の派手さや面白さだけでなく その存在感や芸の深さに高まるぅ~。
桂米丸師匠が もうかなりご高齢かと思うのですが ご高座で拝見できてよかった。
「タイガー…」で虎児が、西田敏行演じる師匠の高座を聞いて
「これすげぇ」って入門した気持ちが、とってもわかる気持ちがしたのが
やはり本日の主任、三笑亭笑三師匠の高座。
声の張りとか、ちょっとした所作がやはり秀逸。
旦那とおかみさん、お妾さんの三角関係を見事に演じていて
よく言うでしょう?
落語で 一人何役もこなすのがすごい って。
単に 表情とかしぐさが変わるだけでなく、周りの気まで変えてしまうのが
テレビでないから 余計リアル。
自分でもびっくりしたのが、生身の人間が目の前でやっているにも関わらず
顔の輪郭が変わって見えてくるのが圧巻。
なんでもそうだけど いいものを見る、聞くって努力を怠ってはいけないな と
ちょっと反省。
ちょっと残念だったのが、漫才の出し物が 日替わりでナイツが見られることになっていたものの、
この日はちょうど別なコンビの出演日だったこと。
この日の宮田陽・昇のコンビも とってもテンポがあって面白かったのだけれど、
生ナイツを見て、誰かさんに自慢したかった(笑)
(散々笑わせてもらっておいて 申し訳ないのだけど)
帰りがけ、伊勢丹デパ地下で、手抜きご飯を買って帰ることに。
母娘して 「野菜いっぱいのタコライス丼」なるものを人数分買い、
レジに積み上げて、「会計は一緒、包みは分けて」(おかあさん ごちそうさまでした)
まさに母娘で遊びに行って 晩ごはんは出来合いのもので…の典型を絵に描いたような図に
二人して 小さくなりながら帰途についた次第でございます。
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