国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

奴隷制や先住民に対する迫害を反省し謝罪する米英の動きの裏に隠された陰謀を暴く!

2007年04月09日 | 米国
この動きは一見人道的で素晴らしい運動とも思えるが、異教徒迫害を正義と考えるタルムード的価値観を持つ国際金融資本の影響下にある米英がそのような主張を行うのは妙だ。その裏には、欧米の支配階層の恐るべき陰謀が隠れていると見なければならないだろう。彼らの真の目的は、間違いなく欧米からの非欧米人の追放である。私が注目する点としては、以下の七点を挙げる。 1.黒人への人種差別が少なく人種間の融合が進んでいるブラジルなどのラテンアメリカで同様の動きが見られないならば、アングロアメリカからの黒人追放運動と見て良い。 2.奴隷制と無関係な欧米のインド系・中国系・韓国系・中東系移民に対しても、出身国への帰還を促す動きが見られるかどうか。 3.奴隷貿易とは無縁のロシアでは既に中国人追放の動きが見られるが、東欧・中欧・北欧でも同様の異民族追放の動きが出るかどうか。 4.非欧州系移民への過激な批判で知られるハンガリー系移民のサルコジ候補を中心とするフランス大統領選の有力候補者のこの問題に関する発言。 5.欧米からアフリカに帰還した黒人が鉱物資源の豊富な南アフリカやザイールなどの地域を支配下に置くかどうか。 6.新大陸やシベリアへの欧米人の移民が正当化されるかどうか。 7.コンスタンチノープルとコソボのイスラム教徒を追放してキリスト教徒が両地域を奪還する事を目指す新レコンキスタ運動の根拠として取り上げられるかどうか。 . . . 本文を読む
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4/2に中露両国が国境確定協定を締結、今年中に国境線確定作業が終了へ

2007年04月09日 | ロシア・北方領土
4/2に中露国境確定協定が結ばれた理由は何だろうか?私は、4/1からの「外国人のロシア国内市場での交易活動全面禁止」と関係があるのではないかと考えている。中国人は従来、ロシア領内での交易で大きな利益をあげてきた。しかし、昨年ロシアで成立した法律によって2007年1月1日からは中国商人を念頭に、外国人が酒や薬を販売することが禁じられるほか、外国人はマーケット出店者の40%までに制限されていた。これは4/1からの外国人の交易活動全面的禁止への移行処置と思われる。このような一方的制限は中国側に大きな損失を与えるものであり、それをロシアが中国に飲ませるには何らかの見返り条件が必要だろう。私は、ロシア政府が中国への領土引き渡しの条件として、ロシア国内での中国商人の活動の全面禁止を要求していたのではないかと想像する。そして、4/1に中国側が約束を守って全ての中国商人を引き上げさせたことを確認して4/2に協定を結んだのだと考える。三島返還提案が模索されるなど解決の兆しはあるものの北方領土問題が解決されないのも、実はこの問題でロシアが中国からより大きな譲歩を引き出す事が目的ではないかと想像する。日本が北方領土問題で四島返還に近い譲歩をロシアから引き出せば、中国側からは「対日譲歩と同様の大幅な譲歩」をロシアに求める声が出るだろう。従って、中露間交渉が完全決着するまでは日本への領土返還が行われることはないと想像される。4/2の協定が完全決着を意味するならば今返還が行われることもあり得るが、今年末か来年まで先延ばしになるかもしれない。ロシア人が中国に感じている恐怖は、少数の侵略者が多数の先住民による包囲に怯えている点でイスラエルのユダヤ人の状況に似ている。ロシアがもし満州と貿易を行うとすれば、それは満州の人々がシナ本土の漢民族とは異なる民族という自覚を持ち、中露間の緩衝国家として機能することが最低条件であろう。つまり、台湾が日中間で果たしている役割を満州がロシアと中国の間で果たすことが望まれているのだ。とは言え、満州族はほとんど漢民族に同化し、シャーマニズムも満州語も失っている。台湾語が残り日本支配時代の文明化の歴史を有し台湾海峡という明瞭な境界線もある台湾との違いは大きい。満州が台湾のような独自のアイデンティティを持つ緩衝国家になり得るかどうかは微妙と思われる。 . . . 本文を読む
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