招待券を戴いたので、本日は歌舞伎鑑賞。
ちょうど、ラブリンこと愛之助さん主演の女殺油地獄が見たかったので、昼の部のチケットで良かった
演芸好きの母への良い親孝行にもなるし、一石二鳥だ。
一本目は
習元雀の豚姫と獅童による西郷さんの『西郷と豚姫』切ない女心のラブストーリーだ
若手歌舞伎だけに、迫力感には欠けるが、太った獅童が面白かった。
舞は紅葉
狩りで、福助さんが女形の姫君が実は鬼女という設定で、もみじ狩りに来た獅童が酒を盛られて襲われてしまうお話。
酒に酔って寝入ってしまう獅童を山神に扮したラブリンがひょうきんな動きで起こすのだが、なかなか起きない
ラブリンの隈取りがすごくて、美男なお顔が全く判らなくなっているのが残念だが、とっても身体が柔らかく機敏な動きだった。獅童が目を覚ますと姫君はいよいよ鬼女に変身するのだが、頭の振りがすごかった
脳震盪を起こさないのかしら?
今回、へぇ~と思ったのが、鳴り物だ。上手に常磐津衆、下手に竹本、奥に長唄と江戸を代表する唄衆が三様に会して、常磐津
竹本
長唄の順に唄っていく、よく違いは判らないが、違う流派が同じ舞台に上がって競演するんだぁ~と驚き&感心。三派の違いが判るなら、もっと面白かったんだろうなぁ…。勉強しなくちゃ
そして、いよいよ女殺油地獄だ。
ラブリンは板についたダメ若旦那ぶり。
やっぱり、色男だね~
面白かったのは花見に行くのに徒組と舟組みが、川と岸でヤジを飛ばし合うところだ〓
やっぱり舟のほうが優越感満載なのだろうか。
さて本筋だが、豚姫もそうだが、夜の設定なので舞台が暗い。まったりとした進行と暖かさもあいまって、ついついうとうとしてしまう。
しかし、これが気持ちいいんだよね~
贅沢な時間だ。
クライマックスはダメ若旦那のラブリンが隣の油問屋で女将さんからお金を剥ぎ取るために油まみれになって人情沙汰を起こす。すごく壮絶でえげつないシーンなのだがすごく迫力があった。
大量の油(多分、水だとは思うが…)が舞台に撒き散らされ、油まみれで格闘する。
ラブリンが花道を逃げる時などは、油しぶきが舞い、客席にも落ちるのだが、花道近くはお着物の人も多いので、いくら水だったとしても、シミになったら…と、観てるこっちが、違う意味でドキドキしてしまう。
今回は招待席で二階席だったので、花道も手前しか見えないし、役者さんのお顔もオペラグラスで見ても微妙な感じだったのでやっぱり、一階席がいいな…としみじみ思った。
それにしてもラブリンはドラマとか出ないのかな。2時間ドラマとか似合いそうだ。
さて、内容はこんなところとして、歌舞伎といえば幕間のお食事。
お弁当を席で食べればリーズナブルなのだろうが、狭い席で食べるのは難儀だ
今回は当日でもレストランの予約が出来たのでB1のレストランでランチをすることにした。
意外だったのは、国立劇場とかのレストランは激混みなのに、新橋演舞場はスキスキだった。
不景気だからか?
1800円の幕の内弁当を食べるなら、200円足して、やっぱりレストランで食べたい。温かいお茶もポットで出てくるしね
そして、歌舞伎といえば小豆モナカ。ついつい食べてしまう。
お父さんには、宮内庁御用達の の塩だいふくを購入。
とにもかくにも親孝行が出来て良かった