先日の休みいつものように河原に降り立った私。
夏草が元気に茂り、背の低いストーブだともう埋もれてしまうほど!
だからこういうときは…
背高のっぽのハーロック!
英軍(NATO軍)用のこのストーブは、エゲレス人用だけあって、
おしゃれなデザインではあるものの、武骨で結構おおざっぱ。
以前「英国って大雑把? ~英軍ストーブ Hurlock~」でお話ししたように、
大きくて、重くて、造りがざっくりしているのもありますが、
もう構造的にかなり雑!
というのも、これは加圧式のケロシン(灯油)ストーブなんですが、
開閉式のバルブを持たないうえ、ヘッドが固定式のため、
気温が上がると内圧が高まり燃料が漏れる漏れる!
それは、リリースバルブを開放していたくらいでは防止できず。
私も過去にこのような目に。
そんなわけで、天気の良かったこの日も、
リリースバルブだけでなく、フィラーキャップを緩めて持ち運んだにもかかわらず、
いざ開けてみればやはり燃料漏れを起こしてタンクがギトギト!
でもこいつってもともと軍用でしょう?
切羽詰まった戦場で、一個一個タンク内圧を気にしながら運搬していたはずもなかろうから、
おそらく常に燃料漏れでギトギトの状態で使用されていたんじゃないでしょうか?
現に今まで10数個の個体をレストアしておりますが、
そのすべてが、ギトギトのベトベトのコッテコテ!
だからまず最初の仕事は、その頑固な汚れ落としから始めねばならなかったのです。
これは多分、他のハーローックオーナーさんたちも同じ経験がおありかと…
そこで一時、開閉式のヘッドに交換しようかと思いチャレンジしたのですが、
あいにくそのヘッドとの相性が悪く、きれいに燃えてくれず断念。
その後なにか適当なものを、とそう思いながらもいつの間にか忘れていて、
今では結局、
「まあ、ハーロックってこういうストーブやからな…」
と、割り切れてしまい、ギトギトもそう気にならなくなりました。
(ぼろ布でも突っ込んでおけばいいわけだし…)
ん?
そうか、おそらくこれを使用していた軍人さんたちも同じ思いだったんじゃない?
「こいつはこういうもんだ…」
そう思いながら、毎回食事の準備を…
うんうん、そうに違いない!
と、かくいうも、じつはかなりの大雑把(おおざっぱ)。
そう思うと、ハーロックがまた一段と身近にかんじられ、
好きになってきちゃいました。
だって、こいつを使っているとめちゃ楽しいねんもん!
そんなわけでこの日は…
煮込みラーメン!
からの
湧き水コーヒー!
うん、やっぱハーロックはこのままでええかも?
(=^^=)ゞ
英軍用ハーロック&CA105~ British military stove Hurlock~