再び レコード カートリッジ なのですが、、
およそ半年間程 じっ~くり 聴き込んだデンマーク産カートリッジ ortofon社 2mシリーズ red に少し”物足りなさ”を感じ始め さんざん迷った挙句に同シリーズの2m blue を入手したわけでした。
ところが人間の欲望には際限が無い?ものでして、、 確かに不満だった細かい部分の表現には明確な向上があったものの 全体としてのパンチ力が感じられない印象
そこで再びカートリッジに関して情報収集してみるとイロイロ判ってきましたヨ~
細かな表現=繊細な再生 と、アナログらしいパンチ力 は対局にあり一挙両得はムツカシイとのこと いわゆるHi-fi (ハイファイ)の高音質を求めるならば繊細な再生のできる高級カートリッジ、ドラムやベースのグルーブ感(パンチ力)を重視するならDJ系の廉価版製品が向いている という事です 更に調べると グルーブ重視ならば、丸針が相応しい事も判りました。
レコードカートリッジの針先形状には コレまた各種ありまして、丸針、楕円針、シバタ針、、
JICO様の資料
要するに複雑な形状の針ほど より精密にレコード溝をトレースできて細かな部分まで再現(繊細な再生)できる らしいです
ここまでくると容易には理解できませんが、、
恐らくはSAS針が一番スゴイわけでしょ~
以上までの情報より、ひとつのカートリッジで『繊細』と『パンチ』の両方を得るのはムツカシィことが判りましたので、今回は割り切って『パンチ』のみを目指した選択を目論みました。
ネット情報からすると、それを実現するには 丸針 で 高出力 のカートリッジが最適であると判明
そして登場したのが、DJプレイの代表カートリッジ Shure(シュアー) M44
Shure社は米国の老舗スタジオ機材メーカーで、マイクロフォンのSM-57が有名で今でもスタジオやホールで現役多用されてます。またカートリッジも世界中に愛用者がおり、Shure V-15 や M44などは近年のレコードブームも手伝って中古品価格も上昇傾向です 特にM44は世界中のDJ御用達で需要が高いながら数年前に製造中止=廃番となり、元々1万円以下で販売されていたのが わずかに市場に残っているデッドストック品が3~4万円に高騰している状況です。
そのM44愛用者に救いの手を差し伸べたのが JICO社です。JICO社は世界中のカートリッジメーカー製品の交換針を提供する針の専業メーカーですが 目立たないながら自社にてカートリッジも作っておられました。世界的な人気カートリッジでありながら廃番となったShure M44 の互換後継品を数年もかけて自社開発したのが JICO J44 シリーズで2021年に発表されました。そして、そのJ44シリーズに さらに磨きをかけて本格リスニング用にした J50 が昨年末に発売されました。
◎ とうとう、また また 新たなカートリッジを入手しちゃいました~
◎ 写真では判りませんが 確かに ダイヤモンドの無垢丸針になっておりますわ
今回はカートリッジシェルにマグネシウム合金のaudiotechnica社製を、シェルリード線にはリード線専門出品者さんの20数種類の中から SharkWire社の極厚銀メッキ線を、さらに固定ネジはチタンビスを使いたかったのですが14mmでは足らず 仕方なく15mm黄銅ビスにて制振シートを挟んで固定しました
ここまで コダワリに コダわって再々交換したカートリッジは、、
予定通りにグルーブ感バリバリのサウンドで大満足でございます
楽曲によりカートリッジを交換するのもレコード芸術のお楽しみでもありますネェ・・
しかし、この J50 は弦楽四重奏とか木管アンサンブルも太い音で鳴らしてくれるので、繊細系カートリッジとは また異なる趣きを感じられます
願わくば、このまま長期にわたり
コノ満足感が続きますように~ と願うばかりです~