◎ジェイド・タブレット-09-05
◎コーザル体・完全人・両性具有-05
◎伊都能売と両性具有
古事記のコーザル体に相当する両性具有は、2回あり、最初は、伊邪那岐(イザナギ)尊と伊邪那美(イザナミ)尊が夫婦喧嘩をされて、伊邪那岐尊が黄泉の国からの帰還直後に禊の祓をやって伊都能売(両性具有)神が出現した件。
もう一件は、天照大神と素盞嗚尊が高天原の天の安の川原で誓約をした際に、天照大神の霊と、素盞嗚尊の霊とが合体して、伊都能売神となったもの。
2回の違いは、天照大神と素盞嗚尊の合体が、人間の両性具有に相当し、伊邪那岐尊の禊が天国と地獄の結婚すなわち宇宙全体の両性具有に相当すると思われる。
出口王仁三郎は、伊都能売について『完全無欠にして明暗、遠近、大小、賢愚、肖不肖、善悪等の自由自在の活動をなし得る至粋至純の神霊の活用なり。』と、その両性具有であるところを賞賛している。
両性具有への結合が2回あるのは西洋錬金術も同様。
古事記言霊解通読-1(伊弉冊神(いざなみのかみ)火の神を生んで亡くなる)
古事記言霊解通読-2(世の上流から下流まで濁りきる)
古事記言霊解通読-3(正しい教え、誠の信仰)
古事記言霊解通読-4(黄泉比良坂の坂本は世界の根源)
古事記言霊解通読-5(神と出会った人だけが黄泉比良坂攻防戦へ)
石あるいは黄泉の国の境にある千引岩(石は「真」のシンボル)