◎ジェイド・タブレット-09-02
◎コーザル体・完全人・両性具有-02
◎意識のスペクトル
ケン・ウィルバーは意識のスペクトルを概観する中で、意識のスペクトルが、ヴェーダンタにおけるコーザル体と彼の「意識のスペクトル」の一段階である、「超個の帯域」が対応することを示している。
ケン・ウィルバーの「意識のスペクトル」は必ずしも固定した段階説でなく、4段階説、12段階説など数にこだわっていないが、ヴェーダンタの7段階(七つの身体説)と本質的に一致するとしている。
以下がヴェーダンタ用に出してきたケン・ウィルバーの意識のスペクトルの段階。
1.五感
2.影のレベル
3.自我のレベル
以上が肉体に照応。
4.生物社会的帯域
5.実存のレベル
以上がエーテル体、アストラル体、メンタル体に照応。
7.超個の帯域
これがコーザル体に照応
6.永遠-無限
以上がアートマン-ニルヴァーナに照応
このようにケン・ウィルバーは、心理学として意識の全容を説明しているのだが、微細身体レベル以上からは、心理ではなく、現実そのものであることをもっと説明できたのではないだろうかと思った。この構造が冥想により体験可能だと言っているところが、「哲学」だ「思想」だと唱える他の心理学者とは一線を画している。
以下が、ケン・ウィルバーのコーザル体の説明だが、非常にすっきりとわかりやすいものになっている。反対物は、完全には破壊されないにせよ完璧に調和するという表現が絶妙である。
『もっとも、内側の層、至福の鞘(アーナンダマヤコーシャ)は「コーザル体」(カラナ・シャリラ)を構成し、夢を見ない深い眠りの状態(ススプティ)や、特定の瞑想の状態にある人誰もが体験する。
このレベルでは二元性と区別が完全には破壊されないにせよ完璧に調和するため、この状態は深いリラキセーションと至福(アーナンダ)として体験されるそれはほかのすべての鞘の基礎および「原因」であることから「コーザル体」(因果体)とも呼ばれる。』
(意識のスペクトル1/ケン・ウィルバー/春秋社p263-264から引用)