アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

導引と厳しい食糧事情

2024-11-17 07:13:51 | 天人五衰、ロコモ、フレイル

◎人間は肉体なしで悟れない

 

11月の声を聞くと例年不調の日が何日かあって、白隠がやったという軟酥の観という観想法によって全身の調整をやったりする日があるものだった。今年は、最近まで最高気温が30度になる日があったせいかそこまで不調になる日はないが、むしろ老化による不調を感じさせられる。

導引と言えば八段錦が有名。八段錦は、数分で行える八種類の気功風体操。毎朝すでに40年くらい八段錦を継続しているが、その効能については、病気らしい病気をしなかったことか。

ダンテス・ダイジの八段錦は速かった。

八段錦を教えられて後中国へ行き、中国で気功・八段錦が広く行われているのは、その健康維持という表面の目的の背後に、ダンテス・ダイジの指摘のように食糧事情が厳しいゆえであることが実感された。

これは1980年代のことだが、当時中国では、やせた人がほとんどで太った人を見ることは稀だった。

 

1970年代に馬王堆漢墓から導引図が出土して、中国では2千年前から導引がメジャーな健康法として行われてきた痕跡が認められ、八段錦は、宋代には成立したとされる。

 最初は、支配階級や読書人の冥想の準備ととして導引があったのだろう。冥想のはじめに柔軟体操での肉体のこりほぐしやガス抜きは、それが魔境や変な想念の原因となることがあるので、必要なものである。

 

食糧事情というのは、冥想修行者にとって死活的な重要なもので、中国のように国全体が食糧事情が厳しい場合は、小食で健康に生きる術として導引が開発されたのだろう。

 

時に何十年も不食、極端な小食の人を知ることがある。例の崑崙山の五百歳の仙人などは一例だが、そうした人は、消化器官が退化していることをダンテス・ダイジが指摘している。そこまでして『霞を食べて』生きなければならないだろうかという疑問を呈示しているのだ。

懐石料理とは、元は、朝一食の禅寺で、僧が午後の飢餓感をしのぐために、懐に温めた石を入れたのが由来。飢餓感があるようでは、定にも入っていないのだが・・・。

 世界的な農作物の不作は、今はカカオ、オレンジくらいだが、今後の主食の不作はいろいろな予言者に見られているので、日ごろから飽食せずに食物を大切に。

そして八段錦など導引も心得ていたほうがよい。

 

また『中国で大規模な飢餓が発生し、それをきっかけに中国が世界戦争に打って出る』(『「笹目秀和」と二人の神仙/宮崎貞行/ヒカルランド』の予言)というのもある。

 

人間は肉体なしで悟れないから、食は大切である。

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