◎感情の浄化-1 友愛
(2021-11-10)
OSHOバグワンは、感情を4区分する。
感情が純粋になれる4つの局面とは、友愛、慈悲、快活さ、感謝。それぞれの反対語である不純な局面とは、憎しみ・敵意、冷酷さ・暴力・不親切、惨めさ・苦悩・不安、恩知らず。
不純な局面は常に外側、外面に焦点を向けているのに対し、純粋な局面は自分の内側から流れ出る。
また純粋な感情は実存の一つの境地、逆に不純な感情は歪み。
以上が感情の全体論。これに対して、局面別の説明が続く。最初は友愛の説明だが、愛と友愛の違いにはあまりこだわっていない。
人生にはごくごく些細なこと、非常にささやかなことが無数にある。この中に友愛と愛の中枢を目覚めさせるチャンスが広がっている。そこで毎日何の見返りも求めないことを一つか二つ必ず実行する。そうすると自分の内側に愛が誕生し、友愛が育っていく。
これは、意識的な愛の行為であり、積み上がっていけば、自分の愛を全世界にまで拡大できるようになる。
マハーヴィーラを引き合いに出して、人は何をするにも無力だし、物質的に与えるものは何もないが、覚者は愛を与えざるを得ない、そうするしか術がない、とする。
以上が友愛の梗概。(参照:ディヤン・スートラ―瞑想の道/OSHO P147-163)
愛あるいは友愛が流れ出すのは厳密に言えば、本人が覚者である場合のみ。ここでは、明らかに未悟者の行う無償の行為、善行を想定している。その証拠に例示は、釈迦、イエス、マハーヴィーラである。
人間は24時間、想念と感情で行為しているが、人としてかそけきチャンスを感じ取りつつ善行を行うチャンスを逃さないのは道の始まりである。