◎血行改善と肚を作る
(2018-09-26)
スワミ・ラーマは、アメリカに行く直前の11か月間、山の洞窟それも一本の光しか差し込まない洞窟で、食事は支援者が差し入れてくれ、排せつ物を流す溝がついているタイプの洞窟で冥想を繰り返した。
その洞窟には、出入り口はなく、封鎖されているので、冥想をしない限りは、精神に異常を来すとは、スワミ・ラーマ自身が述べていること。
実験心理学なら長期の感覚遮断実験であり、こういう環境で、冥想しないとどうなるかは、20世紀から知られている。
チベット密教行者は入り口を塞いだタイプ山の洞窟で何か月も冥想するのだが、どのような洞窟かあまり詳述していないので、関心を持っていたのだが、スワミ・ラーマのこの記述で大体わかった。
ヒマラヤの斜面にある岩に座って冥想しているわけではない。
このスワミ・ラーマの冥想三昧の日々で関心を惹いたことがある。毎日プラーナ・ヤーマをやっていたことである。
肚を作るというのは、丹田=スワジスターナ・チャクラの強化だが、社会で活躍するには必須のことである。頭ではわかっていたが、こういうシーンで日々プラーナ・ヤーマをやるというのは、渡米の準備でもあったかと思いあたる。単に血行を良くする健康法をやっていたわけではないのだろう。
またこれは想像だが、このような出口のない洞窟や独房では抜けやすいということがあるのかもしれぬ。その意味でもプラーナ・ヤーマをやっているのかもしれない、と。