◎アメジスト・タブレット・プロローグへ
エメラルド・タブレット(ドウリル)は、ドウリル博士が霊視したか自動書記したかわからないが、そのような形で、ピラミッド内にある12部中の10部を読み取ったものというふれ込みのもの。
30年前に読んだものは改訳され、本文と注釈に分かれているものが出されている。
以前のバージョンは恐ろしく霊がかりであって、このブログでもほとんど言及してこなかった。改訳版の本文はだいぶすっきりしていて、だいぶましになったように思う。
興味を惹かれたのは、スフィンクスの下に宇宙船が埋められていることとで、その宇宙船は優勢な軍事能力を有するということ。
もう一つは、ピラミッドの中にトス(アトランティスの聖王)の秘密があるという部分。
さらに最終戦争の始まり。人間が大洋を征服し、空を飛んで、稲妻を甲冑として戦う時とあるが、稲妻つまり電磁波は矛ではあっても防御兵器ではないので、それはまだ実現していないとみる。
またこの最終戦争では人類の半分が滅亡と予測しているので、出口王仁三郎の予言よりは、全然楽観的な数字である。
またこの本は輪廻転生からの解脱を狙わず他の天体への転生を当然のように書いているところが、霊がかりと言われる理由の一つ。
神知るものにとって転生しようがしまいがどうでもよく、そういうことは天意に任せることなのではないのだろうか。
個であることは孤独であることで、そこには絶望と不条理がつきまとう。霊的大師がいかに強力にサポートしたとしても、死は必ずやってくる。すべてのものが一つながりということは、闇も光も善も悪も生も死も一つながり。一つながりであるところに人間的悲劇はない。
だから、光を体験する自分というのが他の天体に転生しても当然残るみたいな書きぶりが霊がかりに感じられる。
しかしながら、これにインスパイアされて、ダンテス・ダイジがアメジスト・タブレット・プロローグを出版したということは、そぞろに想像されるのだ。