◎一刹那を神の御意のままに生き死ぬ、神人合一
(2021-11-26)
ダンテス・ダイジ-『今でない今、ここでないここで』の続き。
『一刹那の生涯でよい
神の御意のままに生き
神の御意のままに死にたい
一刹那の神の御意は
すべての生命達の生涯と
すべての生命達のそれぞれの宇宙であった
神のみが終対無の中に
久遠の安住を続け
あくび一つも神には無縁だ
私は私という心身の
異郷の客であり
何一つとして
私のかつて見知った事柄はない
この悲しみが
人間に理解できるだろうか』
(絶対無の戯れ/ダンテス・ダイジP118から引用)
『一刹那の神の御意』こそが神人合一の瞬間。この時、神には久遠の安住なる至福、実在・智慧・歓喜(サット・チット・アーナンダ)
の充溢だけがあり、あくびのような個なる弛緩はない。
だが、ここに我が身に還えれば、
『私は私という心身の
異郷の客であり
何一つとして
私のかつて見知った事柄はない』
と透徹した孤独感がある。これが、無常、不条理、もののあはれの行きつく先。
この悲しみは、神のものなのか。