アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

天には平和、いと高きところには栄光あれ

2024-08-07 05:28:28 | イエスと救世主たち

◎石ころも叫ぶ

 

イエスがオリブ山の下りの道をろばに乗って進んで行くと、イエスの弟子たちと群衆が言った。

『「天には平和、

いと高きところには栄光あれ。」

ところが、群衆の中にいたあるパリサイ人たちがイエスに言った、「師よ、あなたの弟子たちを黙らせなさい。」

答えて言われた、「あなたがたに言うが、もしこの人たちが黙れば、石が叫ぶであろう」。』

(ルカによる福音書19/38-40)

 

天には平和、これは天国のポジティブ面をことほぐ。

いと高きところには栄光あれ、これは神そのものを賛美しているのであって、天国と地獄を超えている。

パリサイ人は、神の子あるいは王を自称するイエスのことを不遜であると思って、黙らせよと要求したが、天意、神威は、そのような抑圧で抑えられるものでなく、人間の最奥から噴出する強烈な情動として叫ばれたものだった。

 

最近は、ややもすれば朝から寝るまでスマホで頭をやられ、常に地獄的な世界観に向きあい、時には天国的なもので癒しを受けるが、最深部には、天国も地獄も凌駕する神の栄光がある。

 

このように人間の生きる環境が厳しければ厳しいほど、人間はかえって神の正義、神の栄光を希求するものである。イエスとの道行きにそれが噴出したのだ。石ころも叫ぶとして。

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