◎マニピュラからアナハタへ
(2017-09-13)
ダンテス・ダイジ座談の中で、ある来訪者に対し、人生の裂け目のことを表現するのに、『「戻ってこーい。戻ってこーい」と叫んでいるような何かを感得すること』というように表現し、かの来訪者もそれを感得するシーンがある。
トース、あるいはトオオスの系流の行き方は、自己実現なき感情中心の意識世界からスタートし、社会で社会的役割を果たすことにより、自我を強化膨張させ、自己保存、我欲の虚しさ、人間の無力さ、情けなさを極め、絶望に至る。そこで何かが起こる。
そこで愛に出会う。
つまり神秘生理学的に言えば、自己実現のマニピュラ・チャクラからスタートして、愛のアナハタ・チャクラに至ったのだ。
現代は、マニピュラからアナハタに至る中間点。だが、相当にアナハタのゴールがもう見えそうなところまで寄せてきている。
「戻ってこーい」、「帰ってこーい」と呼ばれて、その場で感得できた彼は、既に愛というゴールに近かった。
そのゴールが、トースとダンテスの合体ではある。