◎カルマだけを通して、世界を変えることができる
(2018-02-08)
神仏にアプローチしていく道は、たとえ神人合一したとしても、人である以上は、人としてやらなければならないことが残る。
食事や金を得るために働いたり、托鉢をしたり、洗濯をしたり、家事をしたり、などなど。
そして日々、善いことをして悪いことはしない。そのルールに則りながら、行うべきことをしていくのがカルマ・ヨーガ。功過格で知られる中国の袁了凡の人生はまさにカルマ・ヨーガそのものだった。ただ、カルマ・ヨーガの効果について、性急すぎるところがあったとは思う。
王陽明の事上磨練は、仕事を精密に一生懸命にやるカルマ・ヨーガである。
だがババジは、またもう一歩高い目でカルマ・ヨーガを見ている。
『「世界は儚いものだ。カルマヨガの道だけに、あなたは安定を見つけるだろう。行為のみが人を神へ導き解放を与える。
カルマの法は深遠にして、いかなる言葉も十分にそれを表すことができない。
この地球でカルマの止まる日は、それの消滅の日となるだろう。
勇敢な者達よ、全員で働き続けなさい!カルマだけを通して、世界を変えることができる。それが唯一の道だ」』
(ババジ伝 ラデシャム/著 森北出版P218から引用)
世界を変え得るのは、テロでもなく、政治運動でもなく、陰謀でもなく、核戦力でもなく、マスコミの宣伝・洗脳でもなく、利殖でもなく、権力への意思でもなく、それぞれの人が自分のカルマを果たすことである。
地球のカルマは、人類全体のカルマ。
自分が社会でなにがしかの成功を収めようというマニピュラ・チャクラに発する願望は、この1万2千年のカルマ消化を通じて、アナハタ・チャクラの「愛」に結実する。
その大きな流れが、地球のカルマであるが、アナハタのゴール・テープを切るためには、神・仏・道に出会うという大きな課題をクリアしなければならない。
その道の種類は多いが、通る人は少ない。それを総合的に見て、ババジは、カルマだけを通して世界を変えることができると言ってのけている。